古染付 松竹梅唐草文皿
中国天啓年頃 径16.7cm*高3.5cm


この皿はご覧の通りソーサーのように見込みの中心部が窪んでいる。
中国の陶石なので熱で落ち込んだわけではないだろうから、意図して窪ませたものであろう。

どのような使い方をしたものか考えてみたが、中国の食文化については、何も知識がないので、やはり受け皿ぐらいしか思い浮かばない。

意匠については、「松竹梅」「花唐草」に四方襷の元のような「祥瑞」、日本の磁器のルーツが中国であることを如実に物語るものである。

この皿を見ていると、伊万里の原点が確認できたような気持ちになってなんとなく嬉しいのである。

大疵ではあるが、自分なりに納得のできる古染付を手に入れたと思っている。


2004/9/20