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まず第一に感ずるのは、良質の呉須をふんだんに使っていて、発色が大変美しいということである。 口縁を端反にした型物の十角皿。見込みに雲文と鳳凰丸文、内側は青海波と四方襷の丸文、 口縁を小花を配した波文で飾り、盛りだくさんではあるがメリハリが効いていて、意外にすっきりした印象である。 コントラストの妙味ということか。さすが盛期の作である。 裏は打抜きと呼ばれる同柄で、高台周りは如意頭をめぐらせている。高台内は二重巻線に「大明嘉靖年製」の銘。 献上手の要件すべて備えた見本のようなお皿である。 戸栗美術館に同じデザイン構成の色絵の八角鉢が所蔵されている。図録から参考画像を拝借する。 |
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