藍柿 唐花水辺鷺図皿
延宝年 径21.7cm*高3.7cm




盛期の鷺図も染付に興味をもった時からの憧れのひとつ。

このお皿は甘手。私に手の届くのはここまで。
しかしながら私にとって、十分な美しさを持っている。
見込の鷺図は下の拡大図にみられるように、表情豊かで動きのある鷺が描かれている。

流水に足を踏ん張り魚影を追う姿などは、まさに入念な観察を重ねることでしか得られない姿であろう。
藍九谷や盛期の動植物の絵は鋭い観察眼を感じさせるものが多く、いつも敬服させられる。
縁周りの唐花は花唐草の原型をイメージさせ、高台の形状や裏絵は藍九谷の雰囲気を残す。

2003/12/1