染付 磯辺山水文輪花皿
盛期 径20.7cm 高3.7cm


磯辺の集落の山水がダミの濃淡を駆使して見事に描かれております。
遠方の山の表現も興味深く水墨画の影響を感じます。

藍九谷かと思ったのですが裏の作行、唐草から見て盛期の作であると判断します。
藍九谷のように絵画的センス溢れた自由闊達なものではなくなってきて、
空に鳥、海に舟というお約束事のような余計ものがあるという
絵付けがややパターン化してきた段階なのであろう。

2001/12/4