藍九谷 芭蕉瑞鳥草花文皿
江戸前期:径21.0cm高3.7cm

見込は太湖石と芭蕉に瑞鳥を配し、縁周りは草花文を描いている。
程よい空白があり様式的には柿右衛門様式を髣髴させるものになっている。
しかしながら鳥の表現を見ると藍九谷に良く見られる表現であるので、
藍九谷から延宝様式に移行する時期のものと判断する。

裏は他の藍九谷に比べると、高台径の比率はやや小さく、典型的な三角高台に
なっておりこれも藍九谷の特徴を示している。 裏銘はない。

程よい空白と多様な呉須の濃淡、全体の雰囲気として大変おおらかで眺めていて飽きない。


2001/11/4