藍九谷 蓮葉文皿
江戸前期:径14.7cm 高2.5cm

子供の頃、夏休みになるとしょっちゅう近くの川に泳ぎに行った。
途中の田圃際に里芋畑があり 当時の身の丈より大きな葉茎が
繁っていた。



本品は寛文期特有の、骨太な力強さが印象的である。 やや小さめの高台はスパッとした三角高台で藍九谷の特徴を表している。裏銘の「嘉」も珍しいものである。

2001/8/4

(後日記)(購入時、「芋葉文」と称されていたが、芋葉か蓮葉かの話題があって疑問になって調べた)
右側の葉茎の形状を見ると、うねりがある。里芋畑、蓮田でそれぞれ観察してみた。蓮の葉茎にはうねっているものがあったが、一方里芋のほうは無い、茎の組織、質的にうねらないようである。
従ってこの葉は、皆様がお感じの通り「蓮葉」のようです。