藍九谷 輪線椿文小皿
寛文期 径12.0cm 高1.3cm 


このお皿は essay 「椿の話」で寛文期の椿図の参考に取り上げたものです。

小品ではありますが、存在感のあるお皿でお気に入りの一枚です。
この時期の典型的な椿図に、輪線の縁周りなのですが、もう一手不定形に呉須を被せてあります。
具体的に何かを描いたものではなく、気まぐれと言うか洒落気というか一味きかせたものなのでしょう。
この遊び心が面白い。
<裏は圏線と折れ松葉のみで無銘。

2011年6月1日