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「西洋風景」と呼ばれておりますが、時代から当然ながら絵師が西洋の風景を写生したわけではありませんから、 当時伝来していた絵画あるいはお皿の絵を倣ったものなのでしょう。 そのことが、意識していたか否かはともかくとして、日本で最初の「遠近法を用いた風景画」と言われることになったのです。 このモチーフの皿は何パターンかあるようですが、この皿は比較的オリジナルに近いものの一つと思われます。 遠近法の破綻が少ないこと、皿の造形が古作であることなどから判断しております。 縁の波文のところはベベラになっています。裏の写真で見ると良く分かります。 裏の模様も藍九谷を思わせるような唐草、作行きも端正な上作であります。 参考にこれまでにネットや書籍で拾い集めた画像を載せておきます。 2011/5/1 |
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参考画像 |
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