藍九谷 団扇白鷺図五寸皿 江戸前期 径14.5cm*高2.1cm

実にお洒落ですよね。
「花のお江戸」のイメージにピッタリの図である。

デザイン的な洒脱さは桃山の流れなのだろうが、構成の素晴らしさ、
この時代の職人さんのデザイン感覚には、ただただ脱帽する以外にありません。

白鷺が大好きな私には鷺の表現の見事さも、たまりません。
余白と裏にに散らされた花文は初期にも使われているもので、この皿の時代を推測させてくれます。
寛文期の典型的な藍九谷と思います。



修復前(購入時写真)


これも手に入れたときは大修理品でした。
あまりにも可愛そうなのでハヤカ流修復をしてやりました。元の状態の写真と見比べてみると、生き返りました。