藍九谷 鳥花図七寸皿
江戸前期: 径21.0cm*高2.6cm

なんとも見事な皿である。
見込の、一幅の水墨画のような絵は無論のこと、縁には墨弾きの技法で朝顔と、松の葉が書いてある。
白抜きで描かれた朝顔のツルと松の葉の繊細な線に、言いようもない感動を覚え、嬉しくなってしまう。

藍九谷の描写の美。藍柿の様式の美。藍鍋島の意匠の美。
かけだしの私のつたない染付けの道で実感している、盛期伊万里に対する概念です。


  





バックナンバー