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この皿は、天明様式の代表的な作品である。柴田コレクションにも入っているようだ。 見込み全面に染付けが施され、器形も丁寧な12角に成型されている。裏銘は天明年製。 私は盛期伊万里の次に、天明様式を評価している。 これに続く、白抜きの様式に至って天明様式の完成度は、伊万里にとって革命的な第二期黄金時代となったように思う。 この皿を見たとき、「ん、これは本に載っていたような気がするな」。 手持ちの本を片端からひっくり返してみたら、やっぱりあった。 ミーハーコレクターとしては「本にあるようなものが欲しいー!」が本音だから、 めぐり逢えたチャンスを逃がすわけには行かない。 この時代なら何とかなる。無理をお願いして譲ってもらった。 |
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