染付 楼閣山水十二角皿
江戸中期(天明):径21.0cm*高3.0cm

この皿は、天明様式の代表的な作品である。柴田コレクションにも入っているようだ。

見込み全面に染付けが施され、器形も丁寧な12角に成型されている。裏銘は天明年製。
私は盛期伊万里の次に、天明様式を評価している。
これに続く、白抜きの様式に至って天明様式の完成度は、伊万里にとって革命的な第二期黄金時代となったように思う。

この皿を見たとき、「ん、これは本に載っていたような気がするな」。
手持ちの本を片端からひっくり返してみたら、やっぱりあった。
ミーハーコレクターとしては「本にあるようなものが欲しいー!」が本音だから、
めぐり逢えたチャンスを逃がすわけには行かない。
この時代なら何とかなる。無理をお願いして譲ってもらった。