初期伊万里 山水図皿
江戸初期 径21.2cm*高3.8cm
初期伊万里らしさ溢れる皿である。
典型的な絵付けと器形、鉄分の多いい緑がかった釉。
裏を見れば生掛けのために釉ムラやダマリになったトロミのある釉、
釉が溶け出して砂をかまないように削り落とすことによってカマボコ形になった高台。
見込み絵の素朴だが迷いのない筆致には、
「新しい物を作り出す」という、おおらかな確信と情熱が見える。
2001/10/6