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日本で「染付」と称する、コバルト顔料を用いた釉下彩磁器を中国では「青華」という。日本でも中国の染付については「青華」と呼んでいる。

青華技法は十四世紀、中国の元時代に始められたとされる。日本でいうと鎌倉時代の末頃である。日本での磁器製作の曙が十七世紀初であるから、そのおよそ三百年前となる。

その間、十五世紀中頃からの中国明時代成化年には景徳鎮官窯の青華焼造技術が完璧の域に到達、器形、文様、釉薬全てにおいて完成された製品が生み出された。後世、中国から日本に到るまで「成化年製」の銘が用いられるほど素晴らしい時代であったのであろう。

元時代からこの時期にかけての青華作品は、世界文化史的にも貴重な作品群である。古美術骨董界ではそれこそ真贋取り混ぜて億単位の取引が展開されるという魑魅魍魎の世界となっているような気がします。我々庶民にとって、これらの作品は博物館、美術館で鑑賞すべきものと考えます。

当コレクションでは、日本磁器に多分に影響を与えたであろう、十六世紀後半からの、いわゆる「明末清初」の時代、もともとは中国国内向けの日常用器として作られ、日本に輸入された「古染付」と総称される範囲のものを主に蒐集しております。
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