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歯の痛みについて
こんにちは。
いかがおすごしですか?
歯は痛くないですか?
鍼灸治療をやっていて、まれに来るシリーズで「虫歯が痛いんです!どうにかなりませんか!?」ってのがあります。
まあー、お顔を拝見すると、おそらく虫歯があるであろう側が腫れてとても痛そう。
「あー、はいはい。痛そうですね。良くなりますよ」と答えます。
「えっ!?鍼灸で虫歯が治るんですか!?」なんて言われます。
どう思いますか?
結論から言うと、虫歯は治りません。
当たり前ですよね。
歯に空いた穴が鍼を打ったら埋まる、なんて訳はない。
穴が埋まるのは100年毎日通ったって無理ですね。
じゃあ、「鍼灸で良くなる」とはどういうことなのか。
そもそも虫歯が痛い、いや、歯が痛いのはなぜなのか。
痛くなるプロセスを説明すると、
@理由は色々あるでしょうが、歯に穴が開く。
↓
A内部にある歯の神経が刺激を受けて強い興奮状態になる。
このAの段階で脳に痛みの信号が行きます。これを「痛い」と感じるんですね。
ですが、本格的な「強い痛み」はこれではないんです。
↓
B歯の神経の興奮に連られて周りの筋肉も興奮状態になる。
↓
C顔の筋肉が腫れて強い痛みを発する。
↓
D「先生、痛いです。どうにかなりませんか?」
人間の体ってのはお互い影響しあってるので、「隣のことには無関心で影響ないです〜」ってわけにはいかないんですね。
だからBのようになります。
で、神経や脳も高性能で良く出来ていますが、そそっかしいところもあって、誤報も良くあるんです。
なのでCのように、多くの人の「歯が痛い!!」っていうのはCの顔の筋肉の障害を歯の痛みと脳が判断しているからなんですね。
よって、連られて腫れた顔の筋肉の興奮を沈めてやると、歯の痛みはかなり引きます。
ホント、9割ぐらい消えます。
残り1割なら、次の歯医者の予約まで我慢できます。
「あれ、痛みが消えた、全然痛くない!」なんて言う人もいます。
厳密にはちょっと痛いはずですが、まあ、言われるとうれしい言葉ですね。
ですが、施術前と施術後には必ず患者さんにこう言います。
「いいですか?
今回、歯に空いた穴に連られて固くなった筋肉に鍼を打って痛みを抑えてます。
ですが、痛みが消えても、原因になった歯の穴は消えないんです。
これを放置すれば何度でもぶり返します。
必ず、歯医者さんに行ってくださいね」
ここでね、気付いた人はいるとは思いますが、今回の「顔の筋肉の痛みを歯の痛みと感じる(勘違いする)」ってのは、『原因不明の歯痛』にも応用できる考え方なんですね。
なので、「歯医者で調べても虫歯も歯肉炎もない、でも歯が痛い」って人の痛みは鍼灸で治せるんです。
もし原因不明の歯痛が発生したら、ぜひ小浜治療院へご連絡ください。
必ずお力になれると思います。
皆さんの助けになれれば幸いです。