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膝の痛みに自分でできること
こんにちは。
いかがおすごしですか。
立ったり座ったりは平気ですか?
膝関節の痛みを訴える患者さんは多いです。
鍼灸学校の学生の時に食費を節約して買ったトリガーポイントの本に(←なんで東洋医学系の本はあんなに高いんだ!)書いてありましたが、患者の訴えで1番多いのは肩こり、2番は腰痛、3番は膝関節痛だそうです。
そうなような気もするし、違うような気もしますが、トリガーポイントの本に書いてあるんだからそうなんでしょう。
で、膝関節の痛みも、原因は様々ですが、今回は「筋肉の痛み」に関する話です。
特に「膝を伸ばすときに痛む筋肉」の話です。
立ち上がる時とか、階段を上るときとかの痛みです。
膝関節というのは太ももの「大腿骨(だいたいこつ)」とむこうずねの「脛骨(けいこつ)」から成る関節です。
この大腿骨と脛骨は4つの靭帯、「前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)」と「後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)」と「外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)」と「内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)」によって強力に連結されております。
(細かいことを言い出したら、斜膝窩靭帯とか膝蓋靭帯とかありますが、省略で)
よって膝関節というのは基本的に「曲げる」と「伸ばす」しかできません。
ですが、4つの靭帯にもそれなりに遊びとか伸びしろがあります。
これらの遊びや伸びしろのおかげで、少しだけ捻じることができるんです。
この少しのねじれのおかげで、あぐらをかいたり、正座から横に崩す「お姉さん座り(横座り)」ができたり、椅子に座って足を組んだりできるんです。
ですが、この膝関節の捻じり具合をどんどん強くしていったり、長時間捻じっていたらどうなるでしょう。
普段から長い時間お姉さん座りをしていたり、脚を組んでいたりしたら、ってことです。
靭帯はグイグイと引っ張られ、ついには、膝関節の4つの靭帯は伸びてしまうんです。
くたびれたゴムみたいに。
膝の靭帯は上下の骨をつなぐための部品です。
上下の骨が靭帯によって固定されて本来の位置にあるから、膝の周りの筋肉はうまく動かせるんです。
これが靭帯が伸びてしまうと、骨が正常な位置からずれてしまいます。
すると、周りの筋肉はうまく力を使えなくなってしまいます。
うまく使えないのに、脳からは「膝を伸ばせ!」「立ち上がれ!」と指示が来ます。
よって要求される仕事をするために、膝の筋肉は本来の必要とされる力より強い力を入れるようになるんです。
これが続くことにより、膝周りの筋肉に疲れがたまって、最終的には痛みが出るようになります。
皆さんは膝の痛みを治すために、病院に行ったり治療院に行ったり何か薬やサプリメントなどを飲んだりされるのでしょう。
世の中には膝の筋肉を緩めるのが上手な先生もおられますし、伸ばした靭帯を上手に戻される先生もおられますから、とりあえず治すことはできるのでしょう。
ですが、ご自身の生活を改めない限り、原因がなくならないんです。
膝の痛い方は一度ご自身の膝の使い方を見直されるとよろしいかと思います。
力を入れるときだけの話ではないです。
力を抜いているとき、曲げると伸ばす以外の「ねじれ」の姿勢を膝に取らせていないか、考えてみてください。
「ひょっとしたらコレなのかも…?」と思うところがあるとしたら、・・・たぶんソレが原因です。
ソレをやめることが、自分でできる膝治療の第一歩だと思います。
ちなみに、小浜治療院では膝関節の痛みを取る施術も行っております。
評判は上々です。
小浜治療院では膝関節痛に鍼灸マッサージをおススメしております。
皆さんの助けになれれば幸いです。