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枕の正しい使い方・選び方・作り方
こんにちは。
毎晩よく眠れていますか?
たとえ短時間でも寝るときに枕は使っていますか?
深い眠りに就いて寝返りを打つようになれば、枕に良いも悪いもないですが、それまでは枕はとても重要です。
枕をうまく使えないと、肩や首は脱力しない状態、つまり力んだ状態で長い時間を過ごすことになります。
すると首や肩が凝ってしまいます。
枕をどう使えばいいのか、どんなものがいいのかを書いていこうと思います。
@使い方
枕は「頭だけ」を載せるものではありませんよ。
「首と頭」を載せるものです。
頭だけが枕に乗っているのは、首の立場から見るとこんな感じで寝ているのと一緒です。
こんな状態では無意識に力が入ってしまいます。
で、首が枕に乗るとこんな感じです。
首がかなり楽になった感じが分かりますか?
首の重さも枕が支えるためには首のところに隙間なく枕が詰まることが重要です。
手順は
@横になる
A頭だけ起こす
B首の下に枕をねじ込んで頭を下ろす
これで寝る準備完了になります。
横向きでも上向きでも一緒です。
頭はてっぺんまで全部枕に載る必要はないです。
どんな枕でも、とにかく首の下にしっかり隙間なくねじ込むようにしてください。
頭部だけでなく首にも重さが掛かっていることを感じてください。
枕の高さはその日の気分によって心地よい高さに変えるのが良いと思います。
枕に頭と首を乗せたら、一度大きく息を吸って、息を吐きながら肩から力を抜いてください。
脱力できているのがわかりますか?
この状態で寝るのですよ。
A選び方
首と肩の調子は毎晩変わります。
毎晩です。
昨日ピッタリだった枕をそのまま今日使ってもピッタリとは限らないのです。
(今日オーダーメイドした高価な枕は、明日の夜には合ってないかも知れないのですよ)
だから毎日変わる首と肩の調子に合わせられるよう、かなり可変性の高いものを選ばなければなりません。
立てても横にしても形の変わらない枕はダメだということです。
また、当然汗もかくでしょうから、通気性、吸湿性、放湿性に優れるものが良いです。
枕の中身には頭や首の重さを受け止められる硬さも必要になってきます。
(ただ柔らかくてすぐ形が変わるものでは、枕を使ってないのと一緒だからです。)
いろいろな枕が出回っていますが、それぞれ一長一短です。
何を優先するのか、考えて選びましょう。
B作り方
理想の枕は売っていない、というのであれば、思い切って作ってしまいましょう。
用意するもの
@枕カバー(35cmx50cm):1枚
これは近所のホームセンターで買いました。
できれば良く伸びる素材、よく空気を通す素材を使ってください。
A洗濯ネット(35cmx50cm):2枚
中に中身を入れます。
中身がこぼれると嫌なので二重にします。
100円ショップです。
B枕の中身
ストローパイプを使います。
パイプだけで売ってなければ、ストローパイプ枕を買って中身だけ使わせてもらいます。
中に入れる量は調節してください。
中の詰め物で枕カバーがパンパンの枕より、袋に少し余裕のある枕が良いです。
こちらが出来上がりです。
上から
横から
形を変えてみる@
形を変えてみるA
頭と首を乗せる
頭をどけてみる
枕が首の形に合わせて大きく変形しているのが分かりますか?
ただ変形するだけではダメです。
ここまで変形でき、重さも支えてくれる硬さも持つのが理想の枕です。
寝ている時間と言うのは、首が頭を支える仕事から解放されるとても大事な時間です。
うまく過ごせば肩こりや首の痛みも改善されます。
枕を上手に使って、よい睡眠時間をお過ごしください。
小浜治療院では皆様の首と肩が良い睡眠を取れるよう鍼灸マッサージで対応しております。
皆様の助けになれれば幸いです。