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病院の不妊治療と鍼灸の不妊治療の違い
いかがおすごしですか?
不妊治療といっても種類や程度などいろいろありますが、鍼灸の不妊治療を選ばれている人は、病院で不妊治療を受けてうまく行かなかったから来た、という人が多いです。
しかし私は、「自分は妊娠しにくいのかな」と感じたらまず鍼灸の不妊治療、その後で病院の不妊治療、の順であるべきだと思っています。
不妊治療といっても病院と鍼灸では何が違うのでしょうか。
ここで話を少し逸らせます。
僕の大好きな格闘家にボブサップってのがいるんですね。
↑いい笑顔だなあ
彼はすさまじい筋肉とすごいパワーの持ち主で、デビューした日から僕はもう虜なんですよ。
格闘技の試合では当初無敵だったんですが(無敵の暴走機関車)、いかんせんスタミナが無くて、2ラウンド中盤辺りからヘロヘロになって、パンチもキックも格闘家らしからぬ子供のケンカみたいなやつを繰り出すんですよ。
もう見てて切なくてですね。
体調が万全ならすごいやつなんですよ。
あんなグダグダは奴の実力じゃないんですよ。
スタミナさえあればまた違っていたんでしょうかね。。。
話を元に戻します。
不妊治療において、やはり子宮・卵巣の調子の良し悪しが問題になります。
子宮・卵巣ってのは新しい命を作り出す臓器ですから、とてつもないパワーを秘めているわけです。
格闘家で例えるならボブサップです。
妊娠・出産ってのは例えるなら試合です。
お宅のボブサップ、試合前に万全な体調に持っていけてますか?
長い試合を戦い抜く体力は備えてありますか?
不妊症・不育症の患者さんは、大体2ラウンド目のボブサップの状態です。
実力はあるけど体調が整えられていない状態。
不妊治療の違いを一言で言えば
- 病院の不妊治療は体調が万全な人が受ける不妊治療。
- 鍼灸の不妊治療は体調が万全でない人が受ける不妊治療。
病院の不妊治療ってのは、ヘロヘロのボブサップを診ても、
「生きている。脈はある。体温もある。骨も折れていない。血液成分も問題ない。スケジュール調整と元気を出すためのホルモン剤を処方しましょう」
というやり方です。
ボブサップがへとへとに疲れていようが、寒がっていようが眠たかろうが関係無いんです。
病気ではないけど万全でもないという「調子が悪い」の段階の評価基準が無いからです。
見た目が正常で「病気でない」なら100%動けると思っているから、準備が出来ていない体にホルモン剤とか出したり、スケジュール管理やら排卵誘発剤やらを即使う方針にしてしまう。
あなたが処方される排卵誘発剤やピルってのは臓器を無理やり働かせる薬ですから、ものすごく子宮と卵巣の体力を奪うんです。
体調が整ってない人が使えば、余計出来にくくなってしまいますよ。
大事なのは『「病気でない」からといって「万全」とは限らない』ということです。
試合が上手くいかなけりゃ、まずボブサップを休ませて疲れを取るべきだと思いませんか?
休ませるって言ってもただ眠る時間を長くすれば疲れが取れるってもんでもないですよね。
休ませるにもやり方ってものがあります。
さらに言えば、調子が悪いのは子宮と卵巣だけの問題ではないのかもしれない。
十分休んで体力を付けて、万全の状態になって、それから病院に行ってスケジュール調整と薬の出番だと思うんです。
病院の不妊治療は悪い、って話じゃないですよ。
病院の不妊治療を受けるアナタが、病院の不妊治療を受けていい状態になっていないって言いたいんです。
鍼灸治療には子宮・卵巣の体力を回復させる方法があります。
調子が悪いときの「調子の悪さ」の評価基準も治療法もあります。
まずは生理周期や出血や痛みや体温、その他不眠やら下痢やら便秘やら胃の調子やら肩こりやら頭痛やらを含めて、健康な状態に戻しましょう。
自分は健康なつもりでも違っていたりします。
(生理周期が28日で安定しているなら健康、と言うわけではないです)
ましてや妊娠は、1つの体で2つの命を維持していこうってことですから、ただ生きていけるだけの体力では足りない。強めの気力と体力と健康を要求されるんです。
こういう要求に鍼灸マッサージ治療なら十分応えることができます。
(体調を整えるためには3ヶ月くらい見てもらいたいところです)
鍼灸の不妊治療で体力を戻せれば、通常それだけで十分妊娠は可能です。
それに病院の不妊治療も、鍼灸で体調を整えた後ならば成功率がグッと高くなります。
病院に行こうと決めている状態でも、先に鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。
小浜治療院では東洋医学・鍼灸マッサージで不妊治療をやっております。
皆様の助けになれれば幸いです。