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不眠症の鍼灸治療
こんにちは。
皆さんいかがお過ごしですか?
良く眠れていますか?
寝付きはどうですか?
夢見はどうですか?
起きる時はスッキリ起きれていますか?
不眠症はとても患者数が多くて、鍼灸にかかる疾患で運動器の疾患(頭痛、肩こり、腰痛、膝痛など)を除くと一番多い症状だったりします。
昔からある症状なので、鍼灸には対応する治療方法はいろいろあります。
まず、不眠症とはどんなものでしょう。
不眠症と言ってもざっくり分類すると次の4つに分類されます。
@入眠障害
入眠まで30分〜1時間以上かかる
A睡眠維持障害
夜中に2回以上目が覚める
B早朝覚醒
自分の起きる予定の時間より2時間以上早く目が覚める
C熟眠感喪失
夢が多く、眠った気がしない
以上は一つにしか当てはまらないわけではなく、2つ3つと被ったりします。
人によっては一晩中全く眠れなかったりしますね。
私はBの早朝覚醒が時々あったりします。
病院を受診すれば睡眠導入剤や睡眠薬を処方してもらえるようなので、それはそれで解決法の一つだと思います。
しかし、当院は鍼灸マッサージ治療院なので、東洋医学的な解決法を行っております。
東洋医学的に考えて、睡眠には条件があります。
- 肝(臓)に血(液)が戻って心(臓)が休まる
- 各臓の陰陽の気のうち、陰が旺盛になる
- 熱が(頭から下へ)下がる
この3つのうち、1つでも欠けると不眠になります。
@の「肝に血が戻る」とはどういうことか。
人間は起きている時、心臓が激しく働いて全身に血液を送って生活しています。
寝る時は心臓の脈拍がゆっくりになるから眠れます。
心臓は脈拍をゆっくりにさせるために、血液を肝臓に預けるんです。
何らかの理由で肝臓に血液が戻らない(戻れない)と、肝臓から心臓に休めのゴーサインが出ず、心臓が休めなくて不眠になります。
この場合、単純に肝臓に問題があるのか、何か他の臓に問題があって、その結果肝と心に問題が出るのかで対処が変わってきます。
Aの「各臓の陰の気が旺盛になる」とはどういうことか。
五臓六腑はそれぞれ活発な時間帯があり、日中は各臓の陽の気が出て活発に活動していますが、寝る前になると陰の気が旺盛になります。
何らかの原因で夜間に相対的に陽の気が旺盛なままだと、その臓器は興奮したままなので休めない、そして眠れないのです。
「相対的に陽が旺盛」とは、陽の気が必要以上に旺盛のとき(実証)か、陰の気か少ないとき(虚証)です。
各臓の陰陽のバランスがおかしくなっているともいえます。
五臓六腑はお互いに干渉しあってますから、どれか一つが休めないと心(臓)も休めないです。
Bの「熱が下がる」とはどういうことか。
起きている時は頭を使って、頭に気や血が巡っている状態ですが、眠る時はそれらが臍から下に下がるので頭が沈静化して(熱が下がって)眠ることが出来るのです。
眠る直前まで頭や体を使い過ぎたり、飲酒や胃の調子が悪かったりすると、熱が発生して頭に熱が上ったままで眠れなくなってしまうのです。
不眠症のツボは心臓のツボが多いのですが(心臓が休まる→ココロが休まる→眠れると言う考え方)、@ABを考えると、単純に不眠症のツボだけ使えば不眠症が良くなるというわけではないというのが分かると思います。
全体を診て、原因を考えて施術をしなければ良好な治療効果は得られませんよね。
あの人の不眠症と私の不眠症では当然使うツボは違ってきます。
小浜治療院では患者さん毎の体調の違い、五臓六腑の強弱、陰陽の過不足、気血津液の流れを考えて施術して不眠症を解消しております。
治療を続ければ、確実に薬無しで眠れる体へ変えていけます。
迷っているようでしたら、一度施術を受けてみてください。
小浜治療院では針灸マッサージで不眠症を治療しております。
皆様の助けになれれば幸いです。