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最近読んだ猫の本
その1


「猫にかまけて」 町田康    

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◆ 猫にかまけて   町田康   blog版

猫本です。けっこう久々。

著者はパンク歌手、俳優、詩人、芥川賞作家という華やかなタイトルを持つ方。
名前は知っていたけど作品を読むのは初めて。
それなのに猫エッセイって申し訳ないような・・・(^^;)

で、著者は猫好きで有名らしい。
「町を歩いていて猫を見かけるとしゃがみこんで延々話をしてしまう」
「忙しくて1日"4時間しか"猫と遊べない」
そんな甘々猫好きの著者が共に暮らす4匹の猫のエピソードを書いている。
本当は4匹ではなくて4人と言わないといけないらしいけど、
そんなことも納得してしまうような饒舌な猫たち(笑)

特にココア姐さんの猫語の翻訳は素晴らしい。
雨が嫌いなココア姐さんは(猫だからね)雨が降ると、
召使いの人間にすぐに止ませるように命令する。
でも無能な召使い(笑)は雨を止ませることが出来ない。
そこでココア姐さん怒り爆発。
その怒り方が、なんかとても猫らしくて楽しい。

もちろん別れの話もあります。
別れのエピソードこそ、その人の猫との付き合い方がわかる。
この方の場合はかなり濃密。

ただ猫について書かれた本は、どんなに甘々でも"てい徊"的(漢字が変換できない)なところがある。それは猫が人間に対して持つ距離感なんだろうけどね。


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