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青の軌跡
(久能千明)
幻冬舎コミックス桜桃書房

----原作----

青の軌跡上下 1995・4桜桃書房 2003・7幻冬舎コミックス
カタルシス・スペル 1996・1桜桃書房 2003・8幻冬舎コミックス
クリスタル・クラウン上下 1998・2桜桃書房 2003・9幻冬舎コミックス
バロック・パール 1998.12桜桃書房 2003・10幻冬舎コミックス
ペルソナノングラータ 1999・12桜桃書房 2003・11幻冬舎コミックス
ファントムペイン 2001・3桜桃書房 2003・12幻冬舎コミックス
タイトロープダンサー Stage1   2003・7幻冬舎コミックス


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舞台はワープ航法が確立され、惑星連邦が組織された時代。
未踏査の惑星を調査するために未知の星域に向けて航行中の亜光速宇宙艦ジュール・ベルヌ。
その中で今、コールドスリープから1人の男が目覚めた。


ジュール・ベルヌでは、今回の航行にバディ・システムが取り入れられていた。
バディとはハード担当の武官とソフトを担当する文官の2人1組の組み合わせ。


長期間狭い艦内でトラブルなく任務を果たすためには、
この2人の相性こそが一番の問題であった。
そこで連邦のマザーコンピュータが、相性の良い二人を選び出すシステムが作られた。
カウンセリング、身体状況から趣味嗜好まであらゆる項目を何重にもチェックのちに、
惑星連邦で最高の相性のカップルが選ばれる。


心身共に最高の相性ということはベッドの相性も最高ということで、
バディ・システムは別名極楽飛行とも呼ばれている。
今まさにコールドスリープから目覚めた三四郎は、
連邦中で最高の相性が保証された女性と楽しい1年間を過ごせるという期待で、
自分のバディとなる美女の覚醒を待っていた。しかし彼のバディとして目覚めたのは、
美しさは最高でも男だったのだ・・・



三四郎は黒い髪と黒い目のワイルド系の美形。陽気な傭兵あがり。
傭兵といっても戦闘要員というよりソフト担当で、
実践で培ったコンピュータの専門知識は連邦の技術者以上。
しかし戦闘能力もまた実践仕様。性格はわかりやすいの一言! 
すべての感情がオープンで裏表がまったく無い。
こう言うとちょっと単純に思えるけど、以外にデリケートな一面もある。超現実主義。


この三四郎の相方がカイ。
外見は完璧な造形。
三四郎が今まで見たどの美女より美しい男なのに
氷のような無表情で、人間嫌悪で人間不信。
快楽至上主義といわれるルナン(月で生まれ育った人間のこと)でありながら、
接触拒否症という、と〜ってもややこしい性格なのである。


この二人の陰険な掛け合い漫才が良いのです〜
いろいろなトラブルの中で、相手を認め合いながら近づいていく。
その微妙な過程が微妙に描かれてます(=^_^=)