お気に入り人物伝

私の好みを並べた得手勝手なリストです。
あんまり深く追求しないでね〜(^^;)

武田信繁   足利直義  九条良経
西園寺実兼  神林通之進


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神林通之進                     「御宿かわせみ」(平岩弓枝)

神林東吾の実兄。南町奉行所吟味方与力。役者も裸足で逃げ出すという美形。若くして父親を亡くし神林家の当主となる。
東吾とは一回り以上年が離れているので、父親代わりになって育てた。
体が弱く子供に恵まれないために、弟に家督を譲りたいと考えているが、
それが東吾とるいが結ばれる障害になっているのが辛い。


武田信繁                           「野望」(井沢元彦)

武田信玄の実弟。ただただ兄一筋の弟。
父信虎は長男である信玄より彼を愛し後継者に考えていたと言われていますが、信繁自身は父よりも兄を取り、父を追放した兄に従いました。
第4次川中島の合戦で信玄に身代わりとなって戦死。

性格温厚にして誠実。文武両道に長け、北条氏康、上杉謙信、織田信長などからも「武田家の真の副将」と言われていた。のちの武家教育に影響を与えた、『信玄家法』は彼が息子に与えた家法。


足利直義                        「風の群像」(杉本苑子)

足利尊氏の実弟。最期は兄に暗殺されてしまうんですが、ひたすら兄の後始末をして苦労の多い人なんですよ。尊氏はまったくビジョンというものを持っていない人だから、常に行き当たりばったり。その度に日本中を巻き込んだ闘争になってしまいます。その火消し役をずっと引きうけていたのに、殺されてしまうんだから気の毒な人です。

特にこの杉本さんの描く直義は、兄思いでいいのですよ。
勝手な主人と後始末をしまくる家臣・・・って、どこかの二人みたいでしょ(^w^)  そーなのよ!


九条良経                   「新古今和歌集」「秋篠月清集」

教科書的に言えば新古今集の仮名序を書いた人。百人一首では「後京極摂政前関白太政大臣」。鎌倉時代初期の藤原氏の当主。藤原定家の主筋にあたります。

父の兼実が土御門通親の策謀により関白を追われたといえば、だいたいの時代がわかってもらえるかな。朝廷と幕府の挾間で38歳で謎の死を遂げています。自殺説、暗殺説あり。繊細という言葉がぴったりの、ガラスの糸を紡いだような寂しく美しい和歌が多いです。


西園寺実兼                      「中世炎上」(瀬戸内晴美)

瀬戸内版『とはずがたり』。
主人公の後深草院二条の隠れた愛人として出ているのが西園寺実兼。
といっても当時の藤原氏の当主ですし、娘二人は中宮になっています。
でもこの中に出てくる実兼は、まだ若い頃の話。
恋人に対する至れり尽せりの心使いは、かなりぐらっと来ました。



 

以下準備中

 


藤原冬嗣
「王朝序曲」(永井路子)

 

 

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