革に カビ が…                           平成17年12月30日



Qカビが生えました。どうすればよいですか? 防カビ対策はありますか
A: 少しだけなら、ぬるま湯につけて固く絞った下着等の布や食パンで
擦って取れることがあります。 拭いた後は陰干しして、出来るだけ使用す
ることが最良の防カビ対策です。 長く使用しない場合は、出来るだけ早く
革から水分を除去するようにして、年数回は湿度の低い日を選んで陰干
しするのも効果的です。 カビと臭いを、もとから取り去る「レザーソープ」
¥1050も有ります。   カビをおさえる3ポイント…@乾燥状態にして
革に水分を与えない  A低温にしてカビの育成を抑える B汚れを除き
栄養源を与えないようにする    「LEATHER HAND BOKK 日本タンナーズ協会


たまには息抜き                        平成17年12月19日



息抜きにマンガでも、お楽しみ下さいさい (^_^)v
それでも、「革のetc」コーナーですから、やっぱり革に関する
ものですよ。 1982年サトウサンペイさんの「フジ三太郎」の一コマ
1コマ目 ─すり切れた様に見える革ジャンを着た若者を見て
        『カッコつけても、貧しいんだナー』(三太郎)
コマ目 ─ 『あれはストーンウッシュといってネ、洗濯機に石ころ入れて
洗ってるのよ』 (右の女性)  『今、若者の間で流行っているのよ』(左の女性)
3コマ目 ─ 『タダイマー』 (小学生の子供)
4コマ目 ─ 『ヨーカッコイイジャン』 『ストーンウッシュのランドセル』(三太郎)           冗談やめて新しいの買ってよ』(怒りながら、子供) 


四民平等…?                          平成17年12月17日



「歴史を考える」対談集(文春文庫:司馬遼太郎) の 中で萩原延壽さんが
江戸時代は階級社会だったわけで、士農工商という厳格な階級
序列のために、ひどい目にあった人も沢山いた。だから四民平等
になったことは結構なことで、これはわかりきっている…とおっしゃ
ています。 しかし本当は、四民では無かったことは以前書きました
(六民…公家さんは民ではないので) 5民ですかね。    私は
部落解放とかとは縁の無い人間ですが、今まで紹介しましたように
司馬遼太郎さん等の本を読んだり、革を通じて勉強していくうちに
江戸時代までの差別に憤りを感じてなりません。
「人に非らず、人外の人…」とは本当に酷すぎますね…そう思いま
せんか ! simo


続鮫皮精義…                          平成17年12月14日



続き…刀剣にサメ皮を巻くことを「」着せる」という。柄(つか) に
サメを着せれば滑り止めとなったり、また丈夫で長持ちした。
鞘に着せる場合は実用的な目的よりも、その表面の模様、粒の並
び方、柄(がら)の状態の美しさなどが重視された。そして、
サメは龍や蛇と同一視され、霊的な威力を持つものとして好んで
刀剣に使われた。  江戸時代の鮫皮については、大阪で刀剣の
鑑定を生業としていた稲葉通龍が1785年に著した「鮫皮精義」
に詳しい。(英訳もある)           皮革ハンドブック」日本皮革技術協会編


鮫皮精義…?                          平成17年12月11日



刀の鞘や柄を鮫皮で包むことは古くから行なわれていた。正倉院
には「金銀鈿荘唐大刀」はじめ多くの大刀に鮫皮が使われている
…中略…8世紀の唐時代の渡来品で安南あたりの鮫皮を使って
呉の国で刀装されたものであろうと言われている。
我が国で使われた刀剣装飾の鮫皮は、実際には動物分類学上
のサメではなく、エイの皮であった。エイとサメは共に軟骨魚類
で同じ仲間である。古代のサメから分化したのがエイであると
いう。… 続く      
                       「皮革ハンドブック」日本皮革技術協会編


■ベルベット風革のコサージュ                      平成17年12月10日



鯣(するめ)を炙ると、クルッと丸まりますね…
これと同じ事で、ある程度の厚みの革を炙ると、花びらの
様にカールします。これを何枚かの花弁に見立てて
速乾糊でくっつければ、革のコサージュの出来上がり(^-^)
更に、マニキュアを塗ったり、石(合成石)を貼り付けたり
(左写真はホワイトジルコン)すれば、クラス会や新年の服にピッタリ
ちなみに、見本の革は黒のベルベット風の起毛した山羊革
です、カメラの解像度が低く、ベルベット感をお伝えできないのが
残念です。  ※これに適した革と、そうでない革がありますので
ご注意下さい。


立花 種恭…                            平成17年12月 3日



この人は、「革のetc」8月28日で書いた人物…
幕末、穢多(弾左衛門ら革の集団)の廃止に尽力した大名。
再び引用−「若年寄、立花出雲守種恭、筑後三池藩一万石
柳川の立花氏の分家。 三池立花氏は外様ながら幕府の
役につき、若年寄まで昇った者が多い。
           (司馬遼太郎著:胡蝶の夢 第四巻P44)
余談ながら、偶然にも私の小学校はその三池藩の城(お舘)
跡に有る、三池小学校でした。
その後、立花種恭は、学習院大学の、初代学長 に
なっています。 (左の写真は立花氏の家紋)
                                simo        

 

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