Dioの策略により火だるまになったジョニィ。
だがタスクAct.4の能力により道路をこじ開け下水道へ逃れ、身体についた火を消すことに成功するジョニィ。そしてあることに気付く。
上方から馬の蹄の音が聞こえるのだ!
{ここで先頭グループッ!!『ブルックリン橋(ブリッジ)』にさしかかりますッ!}
ここで舞台は地上に移る。
{イースト河(リヴァー)をまたいで全長約2qにおよぶこの1883年に完成した『ブルックリン橋(ブリッジ)』を渡り終わるとコースは市庁舎(シティ・ホール)前を左方向へ!}
{直線のブロードウェイを南へ突き抜けるとついに『ウォール街(ストリート)』!!}
{約5ヵ月間、6000qを越えてやって来たSBRレースの最終終着地点ッ!『トリニティ・チャーチ(三位一体教会)』が見えて来ることになりますッ!!}
{ディエゴ・ブランドーがトップ3に追いついて来ましたッ!}{続いてジョージー・ボージー!ネリビル!}
{しかし5番手を走っていたはずのジョニィ・ジョースターの姿が見えません!いったいどうしたのでしょう!?}
{大きく後方へ遅れたのかッ!?もしくは違う『ルート』を選択してしまったのかッ!?}
{優勝候補に浮上して来た。ジョニィ・ジョースターの姿がトップ集団の中に見当たりませんッ!!}
しかしDioは不安な態度を見せる。
「ジョニィ」「あいつ……」
「『下だ』…『下』を走っているんだ…」
「オレがつけてやった炎を消すためだけに潜ったんじゃあない!!…しまった!」
事の重大さに気付くDio!
「地下からだとジョニィがいつ撃ち込んでくるかわからないッ!」
「ま…まずいッ!!時を止めるタイミングを封じられるッ」
そして地下のジョニィはもはや発射寸前である。
「おまえの足音はどれかよくわかるぞッ!!」
「Dioッ!!区別がつくぞ…」
「そこだッ!」
ドバッ
{おおー――ッとなんとこの状況で凄いパフォーマンスだッ!!『Dio』オオオオー――ッ!!}
{自分にかけ寄ってくる女性ファンたちを馬を止めて馬上へかかえ上げているううう!!}
{ゴールへの勝負よりもマスコミへの話題優先とでもいうのでしょうかッ!それとも勝利を確信した余裕なのでしょうかッ!}
そこへクルースAct.4が地中から顕れる。
ドォン
時を止めるDio。しかしAct.4は止められた時の中も猛然と動き拳を繰り出す。
Dioはかかえ上げた女性たちを盾とする。
パアアアアン
Act.4に触れた女性2人がバラバラになって吹き飛ぶ。
「フン!おいおいおいおい、ヒドいな」
「オレの罪じゃあないからなジョニィ。殺ったのはおまえだ…」
「こんなに純粋で可愛い女の子たちを…もったいない」
「バラバラに死んでしまったぞ…異次元へ行ったみたいだが」
そして死体は回転と共に異次元へと消えて行く。
「おまえが殺ったんだ」「もういい…おまえら馬から降りろ」
再出発するDio。
{今!?何が起こったのでしょう?良く見えませんでしたが…}
下水道から飛び出すジョニィ。
「だめだ…命中していない……」
確認して失望するジョニィ。
{残す距離はゴールまで3q!!}
{各馬次々と左肩に『自由の女神』を眺めながらブルックリン橋へと突入して行きますッ!!}
{観衆はこの橋の歩道部分をうめつくしていますッ!}
レースに復活するジョニィ。
『やはり『Dio』には接近して仕留めるしかない。馬の『蹄』の音を頼りにこの離れた遠距離からあの位置から撃ち込むのは不可能だ…』
『出来るだけギリギリまで近づいて…爪弾を『撃ち込む』しかチャンスは橋を渡り終える『前』だ。また沿道に観衆が増える前に…』
{ここで別ルートをとっていたと思われるジョニィ・ジョースターがコース上へ戻って来ましたッ!!}
{しかしですが…}
{しかし!いったいどういう思惑なのでしょうかッ!?何を考えているのでしょう!?}
{『ジョニィ・ジョースター』いきなりさらにスパートをかけて先頭集団を追い上げて来ていますッ!!}
ジョニィの前にはDio、スループ・ジョン・B、ポコロコ、ヒガシカタ・ノリスケが走っている。
{このブルックリン橋の地点でなんと全速かのようなスパートをかけて来ていますッ!!}
{ゴールまで3qもの距離がまだ残っているこの地点でッ!!}
{素人目に見てもあの加速ではいずれ馬がつぶれる事は必須のタイミングですッ!!}
実況の言うとおりジョニィは猛加速してDioに追いすがる。
{5位走行のネリビル騎手をどんどん引き離して現在3位のディゴ・ブランドーへせまって行きますッ!!}
{おおー――っとなんとここでDioもいきなり速度を上げ始めましたッ!}
{これは自殺行為なのかァー――ッ!!}
{それとも天才騎手同士の計算された判断なのかァー――ッ!!}
{ここで先頭集団から恐るべきスピードとディエゴ・ブランドーとジョニィ・ジョースターが抜け出ましたッ!!}
{引き離すッ!}{引き離すッ!}
{他の選手たちはその誘いにはのらないッ!}
{この地点で2騎手ともスピード最大(マックス)だッ!!}
{2位ッ!ジョースターが追いますッ!!そして1位ッ!!Dioが逃げるッ!!}
『Dio』の…!『あの時を止める能力』は今までの感覚から判断すると
Dioから見て止める事が出来る『時の長さ』があって
おそらく『数秒以内』といったところか…… |
時を止めてDioがその中を動けるのはその間隔だけだ…
だったら『5秒の位置』のところまでギリギリまで近づいて…ヤツを撃つ! |
来るか… ジョニィ… 撃って来い…
このオレに向けて無限の回転の『爪弾』を撃って来てみろ…
全ては『計画どおり』進行しているんだからな… |
ジョニィは『THE WORLD』の射程を予想して
ギリギリまでオレに近づいて撃ち込んでくるッ!
『5秒』もそろそろ予想したはずだ…!
オレ自身も……それ相応の犠牲と対価を払わなくてはならないが…
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「来い!!ジョニィ・ジョースターッ」
「決着は止まる時よりも『早く』着くだろうッ!」
ついにジョニィの回転を叩きつぶす計画を発動すべき、攻撃を待ちうけるDio。
そしてジョニィが発射ッ!!
ドォー――ン
すかさず時を止めて、馬から跳ぶDio。
「『5』秒前!!」
刮目せよッ!!!
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