‘11 02月号
 #67 新たな世界 B 

「『止めた時の中』で何でも出来る!!そんな能力に僕は勝てるのか…!?」
「十分距離をおいてはなれていたのに『Dio』の後方を追跡さえもできない…!!」
 Dioが止めた時の中で仕掛けたワイヤーを張るトラップ。右ひざに負傷するも、崩した壁の欠片を盾に何とか防ぐジョニィ。
さすがに馬からは落ちるが、逆さまの体勢のまま前方を走るDioに向かってタスクを放つ!

 Dioからは外れて壁にぶち当たるも、『弾痕』がDioを追いかける。
「うっ」
 それに気付くDio。そして穴から何者かの右手がDioに向かって突き出される!!

ドォォー―――ン

「このオレを追跡するなど間抜けだな…」
「無駄だ」「無駄」
「この『腕』は貰っ……」
 ザ・ワールドが左手を振り上げるが……。
ピクリ
 なんと!スタンドの指がわずかながらも動く。
はッ!!
 それに驚いたDioは後ろに仰け反る。
そして…穴の中にはクルースAct.4の顔が…!
「バカな…」
『今―動いたぞ…穴の中から何かがオレを覗いている』
 そのうえ…チュミ」「という声さえ発する。
『無限の回転』
『ヴァレンタイン大統領はジョニィの回転エネルギーを…』
『『重力』を支配していると説明していた…』
『まさか…『止まった時の中』でもそれを越えてくるというのか?…今…オレはこの腕を貰ったと言ったが…』
 時が動き出す…と同時に愛馬をクルースAct.4の腕から離し、駆け去る。
『ヴァレンタイン大統領のように…あの『回転』にほんの少しでも触れるのは敗北だ。言うとおりだ…あの『エネルギー』は危険だ…・あってはならない能力…』
『…となるとオレも『覚悟』を決めなくてはならないな…』
『この世界のジョニィ・ジョースターオレにとって『最大の試練』だ』
『試練は『克服して必ず殺す』』

逃がしたことを認知したのか、Act.4の腕は弾痕と共に消えて行く。
 時が動き出し、落馬したジョニィが転げ落ちる。しかし立ち上がるジョニィ。
「この状況…ジャイロのように…タフなセリフを吐きたい」
 愛馬に乗りDioを追いかける。

 スティール氏とルーシー。スティール氏が電柱に設置されている電話をかけている。
「もはや無理だルーシー」「船(ボート)が海を渡った」
「わたしの権限でその『Dio』の走行を止めさせる事は出来ない」
「警察も護衛も今『見つからない大統領』の行方の方を探しているからだ」
「今はどうする事も出来ない」
 大統領の行方を捜すのは当然だが、決して見つからない。先の話になるが、アメリカ政治が大混乱になるのは必至。
「地面の底から出て来たのは『Dio』」「列車の時、死んだもの…」
 ルーシー…直接は見てないはずだが、ジョニィから聞いたのだろう。
「わたしたちが出来るのは祈る事だけだ」「あれが『聖なる』遺体というのなら…」
「『遺体』の意志がどちらを選ぶのかを……」
 スティール氏の言葉にルーシーは思う。
『そうなの…?もし『遺体』の意志が味方するのが今…『所有』している方だったなら…』
『ジョニィはどうなるの?』

 街中をDioを追いかけ疾駆するジョニィ。
『戦闘集団がいる。そして…『ブルックリン橋』だ』
『橋を渡ると『マンハッタン』』
『だがDioの背後へはこれ以上近づけない…射程内に入ったらまた『ナイフ』と『ワイヤー』を張られてやられる』
『攻撃方法はヤツに『見え』ないように……あるいは『聴かれ』ないように『爪弾』を発射しなくてはならない……』
『勘づかれてタイミングで時を止められないように…『Dioの走る姿』が壁の死角に隠れた時だけだ…』
 Dioを撃ちとるプランを練るジョニィ。
『使えるのは『Act.4』だけだ』
『無限の回転で壁を貫通させてDioへ撃ち込むしか……』
『完全な『黄金の回転』だけが…壁を伝わってきっとDioへ到達できる!!』

 すると、Dioが一斗缶を投げ捨てる。ガンガンガン と音を立てて地面を転がる。
『なんだ?何を投げ捨てた?『缶』か?『缶』…どこで?手に入れた?』
 すると雨のように液体が降って来てジョニィの身体を濡らす。
「はッ!!」「こ…この臭いはッ!!」
 すると、Dioが数十本のマッチを手に取り、一斉に火をつける!!
「今ッ!時を止められたッ!!すでにッ!!」「つ…次にもう一度ッ!!」

ドォォー―――ン

 時を止め、火のついたマッチを宙へバラマク!!
ナイフと同様に、Dioを離れたマッチは宙に浮いた状態で止まった時の中に呑み込まれる。
「お楽しみはここからだ…」
「『計画(プラン)』は出来た…時が動いたらおまえの『爪(タスク)』を完全に消滅させる計画がな」
「オレの方にもそれなりの覚悟は必要だろうが…それはすでに心に決めたからな」
「オレの勝ちだ……この『遺体』はオレのものだ」
 時が動き出す。
バラ撒かれた火のついたマッチがまだ宙にある油に次々と引火してジョニィを火だるまにする。
「あああああああっ」
「『Act.4!!』ー―――ッ」
 両手から計5発のタスクを道路に撃ち込む。
弾爪から出現したクルースAct.4が道路に右の掌(てのひら)を張るッ!!
道路に縦筋の亀裂が走ったかと思いきや、すかさずAct.4が両手で亀裂をこじ開ける!
その割れ目に愛馬ごと突入するジョニィ!!
『くそっ!道路下…『下水の中』へ逃れて消すしかないか!』
『……これがDio…!!何をしてくるのか予想がまったくつかない…。だが『Act.4』を撃ち込んでやるからな!』

今週のめい言

 「ジャイロのようにタフなセリフを吐きたい」 

○ジャイロなら…ジャイロならなんてセリフを吐くのでしょうか?負け惜しみでも必ず強気なセリフを吐いていたジャイロが懐かしいですね。

○軽快に「時を止める」Dio。宙に油を撒き、火のついたマッチを放つより狡猾な攻撃法には舌を巻きます。しかし、タスクの未知なる能力としてクルースAct.4が止まった時の中で動いてしまう可能性があるうえ、指がかすっただけでも、または攻撃をするために触っただけでも「無限の回転」を植えつけられてしまう危険があります。そしてクルースAct.4はタスクの弾爪から出現することができます。ザ・ワールドは接近戦が最強レヴェルとはいえ、やはりタスクの射程に入るのは避けるべきでしょう。

○さて、Dioのタスクを排除する計画(プラン)とは何か?Dio自身も危険を覚悟しなければならないということはやはりタスクの射程への侵入であろうか?「Dioはタスクの射程に入らない」というジョニィの思惑を逆手にとっての奇襲!「無限の回転」を喰らってもジョニィの命を奪えば消滅するはずなので、「肉を切らせて骨を断つ」作戦。

○ジョニィの計画は、角を曲がるなどDioとジョニィが互いの姿を見失う一瞬にタスクAct.1を放ち、先程のようにAct.2の弾痕追跡、Act.4のクルースの強襲という作戦。しかし先手を打たれ続けてどうにもうまくいかない状況が続いています。火だるまにされたため、道路下の下水道に避難することになったが逆にチャンスか?もし下水に居る状態で上のDioの居場所がわかるようならば、Act.4の攻撃のチャンスでありますが…。

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