‘10 02月号 #55 正義と邪悪A |
機関車から引き離され停まっているいる客車。 「フー――…」 『馬のパワー+回転』これを便宜的に『鐙回術』と呼ぶ。ジャイロは鉄球に、ジョニィはタスクの弾爪に馬のパワーを乗せるつもりだ。 「『馬に乗っている』……『2人』とも」「なぜだ?」 ガチャンッ カン カン カン コツ コツ ドバッ! その時、ジャイロが気付くッ!! |
今月のめい言 「それが『黄金長方形』を つくる時だ」 |
○『スキ間』に潜み「あらゆるダメージを縁なき運の悪い者に押し付ける」能力を持つ大統領。『遺体』の力を利用して圧倒的有利に立った大統領にわずかな可能性に賭けて無謀にも闘いを挑むJ&J。しかし、黄金長方形の回転術に馬のパワーを合わせた未知の戦法(便宜的に「鐙回術」と呼ぶ)は『スキ間』に潜んだ大統領を打ち砕く可能性を持つ。ジョニィの体調がおもわしくないのが気にかかるのが、立ち向かうと腹を括ったのならばもはや針の穴ほどかもしれない勝利の道を目指すしかない。 ○恐らく個別撃破を狙ったのであろう、J&Jの真ん中めがけて突進して2人を分断した後、先程の続きと言わんばかりにジョニィを追いかける大統領。「縮地」の効果で木々を引き寄せジョニィの走行の障害として追いつめる算段である。しかしこれは、しょうがないと言えばしょうがない判断ミス/選択ミスであるJ&Jにとっては勝利の可能性が増えたというところか。「回転」の専門家(エキスパート)であるジャイロが「黄金長方形」のフォームをチェックし、「乗馬」の専門家であるジョニィがその指示を受けて馬のパワーと放つというホット・ラインである。 ○時が来て 機は熟す。大統領の攻撃をかわしつつ、ついにスロー・ダンサーの走行形(フォーム)が黄金長方形を形作った。そして運命の一発が放たれた…! ○しかし大統領の作戦が見事に効を奏してしまう…引き寄せられた木々の枝に頭部をぶつけ、その隙をつかれてタスクを放った左の前腕部を切断されてしまう。万事休すか!? ○それでも…確かに放たれた究極タスクがこの闘いにどのような影響をもたらすか非常に気にかかる。どちらが有利になったのか? ○J&Jにとって鐙回術を悟られる前に決着をつけたかった。準としても、悟られる前に大ダメージを与えておきたかったはずである。だが、待ちに待った一発を外してしまった。何らかのダメージを与えたとしても戦闘を決着させるものではないだろう。情報が漏れてしまうのは大変な痛手なのである。 ○かといって大統領が有利なのかと言うとYESとは必ずしも言えない。何故なら、実はそんなに戦闘力が高くないD4Cが今や無敵なのはダメージを受けないからである。しかしジョニィの一発が大きな傷を与えなくても『スキ間』の中に居る自分に血を流させることが解ったら、大統領は今まで通りにズンズン近付くことはできないだろう。その結果、J&Jから距離をとり2人に時間を与えることになる。その猶予が、ジャイロとジョニィのさらなる反撃のキッカケとなるかもしれない。 ○『遺体』にとりつかれて、『遺体』と化す現象に襲われているルーシー。呼吸もままなくなり、もはや彼女の命は風前の灯である。大統領を倒しても彼女の命が尽きては元も子もない。それにもまして、果たしてルーシーを『遺体』から切り離すことができるのか?ルーシーの元の肉体は吹き飛んでしまっているが…?ゾンビ馬で何とかできるレヴェルではないであろう。どのような方法があるのか…目が離せない展開である。 |