「ルーシー・スティールの方はどんな感じだ?」 ガタッ ベットから降りようとしたルーシーが音を立ててしまった。
またどこからか声が聞こえる。辺りを見回すルーシー。
またあの声が!
「よし!眠らせろッ」「冬のナマズみたいに」
声に導かれるように白昆布をメチャクチャに振り回すルーシー。 その間にルーシーがドアから逃げて行く。 廊下に逃げ出したルーシー。しかし身重の身体ではすぐに追いつかれてしまう。 ドン 持っていたライフルの引き金がひかれ、暴発した弾丸が側近Aの左目辺りを吹き飛ばす!! 「いったい!?」「いったい!?」
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今月のめい言 「しゃべりかけてくるのは誰?」 |
○先月号は大統領のスタンド能力解明、反撃するジョニィとDio、Dioの奸計により消滅するウェカピポ、ジョニィを追うジャイロと目まぐるしい展開でした。そのフィラデルフィア・センター・シティの攻防から舞台を移して、担架に乗せられてルーシーが運び込まれた先、独立宣言庁舎内医務室です。 ○驚くべきことに…いや、論理的に考えれば独立宣言庁舎の近くで起きた事件の負傷者が医療設備のあるここへ運び込まれるのは不思議ではないです。意識不明のスティール氏もここへ運び込まれています。馬車が大破して投げ出されたダメージはウェカピポの鉄球術「身体硬質化」によって忌避されているでしょうが、マジェント・マジェントにより銃創を負っている。 ○しかし怪我を負って運び込まれているのに、大統領の命令により治療をされていない。これは明らかに見殺しにしろということでしょう。何故だ?スティール氏ほどの大物を見殺しにするメリットはあるのか?スティール氏とはカリスマである。彼が居るからSBR・レースで働いている人々も少なくないし、SBR・レースについたスポンサーのほとんどはスティール氏の精力的な活動があってのことである。最後の短距離9th.STAGEはスティール氏なしでも問題はないと踏んだのか?だからといって…大統領とほとんど敵対していないスティール氏をここで亡き者にする理由はない。メリットよりもデメリットの方が大きいのである。 ○つまり合理的ではない。合理的ではない行動をとる人間の理由はいくつかある…。宗教的なこと、美術的なこと、そして感情的なこと。もしかして、ルーシーを我が物にせんとするために、旦那を始末しようとしているのではないだろうか? ○ルーシーの心に聞こえる声の主は誰でしょう?白々しい疑問であるがとりあえず言ってみました。もちろん、ルーシーに懐胎したと思われる「JC」…正確に言えば『遺体の頭部』でしょうか。それとも「『遺体の頭部』のスタンド」か?まだ「正体不明」と言っておいた方が良いかもしれません。 ○とりあえずこの正体不明さんはルーシーをこの時点では救おうとしてくれているようで一安心です。さて、どう考えても正体不明さんが原因となって発現したルーシーの能力。涙を固体化して刀状にした物(これを便宜的に「白昆布」と呼びます)を振り回すと…いや切っているのか…側近の2人に「同じ現象が増幅して顕れ」ました。いったい何を「切った」らこんなことが起きるのでしょうか?未来へと続く時間/運命を切って同じことを繰り返してしまう輪廻に陥ってしまったのかも。 ○それにしても、J&J、Dio、ヴァレンタイン大統領の三者による『遺体』争奪戦に加えて、当の『遺体』の方にも動きが三竦(すく)みどころか四面闘争になったような感じです。こんな展開、そりゃあ…少年ジャンプでは無理です。小学生はついていけません。私としては最後にJCとの闘いがあると思うのですが…。意外と、まずジャイロとDioが激突して決着。もちろんウェカピポの無念も含めてジャイロが勝利。その隙をついてジャイロに襲いかかる大統領だが、ジョニィが参戦して死闘開始!!……になるかな。次号を楽しみにしましょう。 |