‘09 03月号 #45 大統領が来る!B |
「大統領が」「大統領が…」 「Dioッ!」 何を?何を待っているというのか?Dioの身体の崩壊はますます進んでいる。 ダン 「ジョニィ・ジョースター――――ッ」 ボゴ ボゴ ボゴォ 背中や後頭部に命中し民家のドアにしだれかかる。そしてドアに挟まれて再び開いた時…彼の眼からは生気が失われていた。 引っぱれ 両足を ウェカピポ 下半身の世界のDioが拍車(靴のカカトについている小さな車輪)を使い文字を刻んだ。 上半身の世界のDioがウェカピポに手を伸ばす。 ズン 頭にかぶるようにウェカピポを担いで、彼ごと元の世界に戻るウェカピポ。 ガアアー―ン ウェカピポとウェカピポが引き付け合ってぶつかり合う。 崩壊しかけていた身体も元の世界に帰ったせいか何事もなかったかのように無傷のものになっている。
『『隣り』で破壊しながら死んでいったオレの体の中には…『左眼球』はどこにもなかった…』
『…という事は……『逆』に…ヴァレンタインの能力の弱点もきっとそこにある』
ジョニィが現れて消えたマンホール、血で濡れているそこに屈む男が一人。 |
今月のめい言 「ジョニィだ…… オレが今 追うのは」 |
○いよいよ全貌が見えてきた大統領のスタンド能力「Dirty Deeds Done Dirt Cheap(略してD4C)」。 ○まず挙げるべきなのは「隣りの世界に行き来できる」ことです。Dioが観察した結果、物質と物質に挟まれると「行き来」できるらしい。読み返すと、そうなのかな?と思ってしまうがまぁ後々に分析していきましょう。自分が「行き来」するついでに他人を引きずりこむこともでき、同一人物どうしが邂合すると両者の身体が崩壊して消滅してしまう現象が起きてしまいます。 ○しかし大統領はその現象が起きないどころか、大統領どうしが融合して行動を共にしたり離れて連携をとったりします。しかも、大統領が致命傷を負っても「隣りの世界の大統領と入れ替わって」元の世界の大統領が無傷となって現れます。 ○Dioが言うところの「全ての基本の世界(以後、基本世界と表記)」。普通、パラレル・ワールドというのはどの世界であろうと「等価」です。多少の違いがあるだけでその存在は等しいはずです。しかし、大統領(たち)は「隣りの世界」の大統領が死んだことになっても「基本世界」の大統領を生かそうとする。何故か? ○つまり「等価」ではなくなったのです。「基本世界」が「一番に価値のある世界」となったからに他ならない。なぜ価値の差が出来たのか…「隣りの世界」が幾つあるのかは知らないが何億何兆という確率で「等価」を崩す奇跡のアイテムが現れた、それが『遺体』です。おそらく「基本世界」の大統領が『遺体の心臓』を身につけてスタンドを発現したために幾つかの「隣りの世界」の大統領もスタンドを身につけたのでしょう。だから「基本世界」での大統領の存在を「隣りの世界」の大統領たちがバックアップするのでしょう。 ○そういえば、「破壊魔定光」という漫画では、主人公である定光が「予知能力」を身に付けたため他の平行世界が崩壊及び消滅の危機に陥ってしまったため、他の平行世界の定光が主人公の定光を殺害しようとする…という物語でした。これも何億何兆の確率で平行世界の等価性が崩れた例です。 ○酷薄なりッ!Dio!!前号の感想で書いた「生き延びる力」をまさに実行してしまうとは!ついに故郷の土を踏めず組んでいたはずのDioの策謀で消滅してしまったウェカピポには涙を禁じえない!! ○これからの展開を予想すると、ジャイロがジョニィと合流して事の始終を承知したJ&Jは大統領討伐に向かう。そこで渋々というか成り行き上、Dioとの共闘で大統領を倒し、その後J&JとDioが決着をつける…という流れと予想。 ○D4C攻略の鍵とは何であろうか?1月号を見る限り融合している大統領は3人、今月号で1人倒されたということは残された猶予は1回。こうなったら、攻めて攻めて攻めるしかないのではないでしょうか。とはいえ、「隣りの世界」に逃げ込まれたらどう対処すべきかは思案のしどころです。 |