‘05 8月号
#4 ディエゴ・ブランドー


{先頭は英国の騎手ディエゴ・ブランドー}
{それをサンドマンが追うッ!ジャイロ・ツェペリもいるぞッ!そして1st.STAGE5位のジョニィ・ジョースター――――ッ!!}
 またもやデッドヒート!!
{ジャイロ・ツェペリが出たッ!2nd.STAGEゴール前!またジャイロだッ!ここでジャイロが飛び出したぞォォォー――ッ}
{残り直線で600メートルッ!過酷な自然地形ッ!容赦のない気候条件ッ!}
{スタートから18日目はるばる越えて来たぞッ!行程1200km}
 ゴール前、多くの人とスティール氏の汽車が見守る中4人が……んン、奥にもう一人いるが。まさかマウンテン・ティム?
{だがモニュメント・バレーに近づいてみればやはり先頭にそろったのは馬術の実力のある者たち!!1st.STAGEの再現だああー―――ッ}
 熱狂の中、興奮した人が投げ入れたのだろうか新聞紙がジャイロとジョニィを襲う。もちろん、2人ともレース中にそんなことを気にする半パ物ではない。
{ここでディエゴ・ブランドーも加速したあー――ッ}{サンドマンも驚異の脚力で熱砂を跳ぶッ!}

「ジャイロ!こ…これはッ!この新聞はッ!」「ジャイロ!見ろ!これはまさかッ!」
「見ろって言ってるんだジャイロー――ッ!これをヲヲヲー――――ッ」
 レースに没頭するジャイロに新聞を強引に見せ付ける。思わずカタカナになる「を」。
ジョニィが気にしたのは「3rd.STAGE」と書かれた見出しの記事に写真。
「この山ッ!この記事の写真にある山!『同じ形』だぞッ!ジャイロッ!!これは次の3rd.STAGEコース上の記事ッ!」
「この『形』!見ろッ!この山の頂上のところの形だッ!同じだッ!同じなんだッ!!」
「ちゃんと見ろよッ!ぼくの左腕のキズと同じだッ!」
crus
「この傷は文字じゃあないッ!『場所』だッ!ここへ行けッ!と教えてくれてるんだッ!!コース上だッ!きっと次の遺体はこの山にあるッ!」

ゴォォーーーールッ
{ディエゴ・ブランドー1着ぅぅぅぅー――ッ}
{1位はディオだあぁー――ッ!!2着ジョニィ・ジョースター!3着サンドマンッ!}
{ジャイロ・ツェペリは4着だああぁぁー――――ッ}
「え?」
 ジョニィの話に気を取られてる間にゴールラインを割る選手達。
「おい」「なに言ってんだ?ジョニィ」「ちょっと待てッ!」「なんでオメエが先にゴールしてんだ?」「今の待て…!」「違う!タンマ!」
「おいジョニィ!てめー――待ちやがれッ!!」
{止まりませんッ!先頭グループ走行をやめませんッ!休憩をとらないつもりだッ!}
{各選手このままレースを続行するつもりですッ!『3rd.STAGE』突入だあああー――――ッ}

3rd.STAGE ロッキー・マウンテン・ブレイク・ダウン
 ルート ――― モニュメント・バレー→キャノン・シティ 山岳コース 全行程510km
 最短予想日程 ――― 7日
 賞金ポイント ――― 位100ポイント 1万ドル


 駆け抜ける4選手を遠くから見つめるスティール氏。
「…………………………」
「来れたのか……だがジャイロ・ツェペリ…わたしは君を助けることはできない…」
 自分の夢を陰謀に利用され、それを知りながらも従うしかない。忸怩(じくじ)たる思いのスティール氏。
場面は移り汽車内……。
「気球上からの報告です。『ポーク・パイ・ハット』がしくじりました。大統領…彼はもう再起不能です」
「そんなのは外を見ればわかるだろう……ジャイロが楽しそうにゴールしてるんだからな……わたしの知らない情報を言いたまえ」
 側近が報告を続ける。
「何を意味するかわかりませんが『ポーク・パイ・ハット』は手の中にこれを握って倒れておりました」
「布切れです。布はなぜかこのように『焼けこげ』ており文字の形になっております。『焼けこげ』はラテン語であり英訳すると『脚を動かせ』」
 大統領がカーテンの奥から顔を出す。ひげを剃っている途中だったようだ。
「そして意外な事が…ポーク・パイ・ハットが闘っていた相手はジャイロ・ツェペリではなくジョニィ・ジョースターの方です。現場の足跡状況でわかります……つまり」
「『遺体』を隠し持っているのはジャイロではありません。ジョニィ・ジョースターです!我々が追うのはジョニィ・ジョースター、『遺体』のどの部分を見つけたのかはわかりませんが…」

 ひげを剃り終えた大統領が缶ビールに手をのばす。
「ペン持ってるか?」
「知ってるか?……缶ビールの『一気飲みの方法』」
 万年筆を缶の下部にブッさし穴を開ける。そして口を近づけ上部のフタを開ける。すると上から空気が流れ込むので一気に下の穴からビールが出てくる。
ゴボゴボゴボゴボガボァ「ブハァー――イエスッイエスッ
「いいかな!小僧のヤツは十分我々のために役割を果たした。小僧はこの布で『遺体』をくるんだんだ…一度手に入れてな…こんな風に…」
「くるんだ遺体はこの太さからみて『腕』だ…間違いない!『左腕』か『右腕』の部分だ。その時布は焼けこげたんだよ」
「『遺体』が放つエネルギーでね……」
「ジョニィ・ジョースターは『腕』を持っているッ!そしてこの焼けた文字はただの『文字』ではない」
「なにか『位置』をあらわすメッセージではないのかな?」
「いつもそう思うのだ…だが『文字』が何を意味するのかはいつもわからない。わたしはいつも考えている、いつも…」
 鏡に向かいシャツをはだける大統領…胸には何やら文字が…そう、『文字』が刻まれている!
「あの方の『遺体』は…とにかくこれで『2つ』みつかった(わたしのこの胸の中にある『心臓』を入れて)」
 なんと『心臓』パーツを手に入れていた大統領。大魔王バーンは3つの心臓を持っていたが、今の大統領は2つの心臓を持っていることになる。
「『アリマタヤのヨセフの地図』によると遺体は全部で『9つ』に分かれて大地に散らばっている!」
「ポーク・パイ・ハット小僧が倒されたというのなら…ジョニィ・ジョースターは次の遺体をも捜そうと決めたということらしい」
「彼に見つけさせるのもいいだろう。もしジョースターが次の『ロッキー・ルート』で見つけるなら『3体』揃うことになり残りは『6つ』になる」
 そしてすでに第二の刺客が、ジョニィが遺体を見つけたらぶん取るために送り込まれているという。

「ン!」
 何かの気配を察してドアを開ける大統領。しかし誰の姿もとらえられない。
だが実はスティール氏の幼な妻が鍵穴から覗き見していたのだ。
『今のは……あの胸は……』
 大統領の動向を探る幼な妻。これからの彼女の役割は何だろう?


「う…くう〜〜〜〜〜ぅぅぅぅぅ」「くっ」
 唸り声を上げているのはジャイロ。2nd.STAGEの結果に憤懣(ふんまん)やるせないという感じである。
「やべえ…マジにやべえ」
「今回の3rd.STAGEこそはオレが1位でゴールするのは間違いねえとしてもそれ取ったとしてポイントは1位100点だから総合でも合計136点にしかならねえ……」
「このSTAGE136点じゃあすでにDioとサンドマンは越すことはできねえッ!
「しかもあのジョニィの野郎ッ!ここで仮にあいつが1位とったら総合180ポイントで単独1位になるんじゃあねーかッ!オレのあとでゴールするって言っといてあの約束破りの裏切り者がどーしてくれよーかー――ッ」
 意外と執念深いジャイロ……でも根に持つのは実はジョースター家の特徴でもありますけど(ジャイロはジョースター家じゃないけど)。
「しかも今も先行ってるDioとサンドマンがこのステージポイントゼロでゴールってことはねェーよなぁぁ〜〜〜」
「ありえねえよなあー――ヤツらゼロだたらいいよなあー――」

 と…うわさをすれば影と言うが。
「見ろジャイロ!あそこにDioが座り込んでるぞ!あれはDioの馬だ。でもなんか変だ……コースからはずれてる」
 蹲(うずくま)っているDio…彼のヘルムが転がっているが血が付着している。その血は頭を押さえているDioの手の間から流れている。
そのことをジャイロは双眼鏡を通して認める。
「ありゃどうやら落馬したらしいな」『やったッ!…オレ、ラッキーかも……』
「Dioのヤツ、顔から流血だぜ!」
「落馬?」「あのDioが落馬?」
 非情に訝しがるジョニィ。
「Dioが落馬………信じられないな。だがあの様子じゃあ、しばらくレースは遅れるだろう…もしかするとリタイアかも……先行こうジャイロ」

「おっ、そーゆーこと言うの?ジョニィ。オレもけっこう人の不幸を喜ぶタイプだがよ…しかもあいつがポイントゼロだったらなあとも思ってるぜ。だが命にかかわる負傷してるかもしれねえんだぜ…様子みてやろう」
「ディエゴ・ブランドーには近づかない方がいい…ジャイロ」
「彼は信用できない。Dioは英国の名誉ある競馬界の天才騎手だ…しかし金と勝つためにはどんなきたない事でもする男だ。そういう噂だ」
「黒い噂はいっぱいある……たとえば彼が20歳の時、財産を手に入れるために83歳の老婦人と結婚したことだってあるんだ」
「その老婦人は半年後、死んだ……Dioが殺したかもって噂さ…」
「ああやってぼくらをだまそうとしているのかもしれない……しかもこういう状況だ。テロリストと関わっていることだってありうる男だ!」
 この世界のDioには悪い噂がつきまとっている……しかし、これは少し違和感があるのだが…。

「そーゆー噂知っているおめーに対して負けてるならともかくヤツはポイント1位だ!そんな事するか?」
 いやぁ、下から来る者や後ろから追いかける者は恐いですよ。こういうヤツらこそ叩き潰すべきだと私は考えますけど。
逆にそういう発想がないジャイロは本当に真っ直ぐな男です。
「流血がかなりひどくなってる!見てやるだけだ」
 Dioに近寄るヴァルキリー≠ゥら降りるジャイロ。何故か怯えている彼女をなだめるジャイロ。Dioのシルバーバレット≠煖ッえている。
「おいDio、大丈夫かッ!救援隊が欲しいならそう言えッ!呼んでやるぜ!」
 ゆっくりとこちらを振り向くDio。やはり頭から流血……それに加えて手がひび割れている…爪の形もおかしい、尖っているように見える。
バオー武装現象(アーマード・フェノメノン)か!?
「余計なお世話だ。さっさと先に行け…おまえら!」
「どうせ……最後に追い抜くのはこのDioだ」
 この場に及んでも強気を崩さないDio。
「どうやら平気らしいな!!罠にしても元気よすぎるしよ!そいつは良かった!…行くぞ、ジョニィ」

 2人が去るのを認めてからドサァと倒れこむDio!
倒れこむDioを俯瞰で見ると……なんと大地に半ば埋まっている化石の恐竜がDioの頭に噛み付いているように見える。いや逆に、自らの子どもを抱くようにDioを囲んでいるようにも見えるが…。


3rd.STAGE ― 5日目 ― ロッキー山脈
モニュメント・バレーから約380km地点

「ジャイロ!この3rd.STAGEはあと2日でこのロッキー山脈を越える!」
「地図によるとあの山の向こうにフットルース山はある!」
 意外と時間が進んでいる3rd.STAGE。2nd.STAGEゴールからすでに5日目のようだ。前STAGEとはうってかわりました。
「レースのコース上だ!チラリ見えてるぞッ!距離は約15km!今日中に行くか!?」
 おぉっ!チラリと「crus」形の山が見える。
「今日はだめだッ!明日だッ!まもなく日が暮れる!馬を休ませる!」
 はやるジョニィを落ち着かせるように意見を述べるジャイロ。
『間違いない…!次の遺体はその山にある。山は広いが行けばわかる!きっとある!きっとわかる!』
 奇妙な確信が感覚としてジョニィを貫く。
「おいジョニィ!何か馬がおびえているぞ!」「ジョニィ、ヤツだッ!」
「Dioだァー――――ッ!!」
 なんと先ほどリタイア寸前と思われたDioが背後に迫ってきているのだ!
「気を抜くなジョニィ!絶対こいつに先いかせるなー――――ッ」

「おいおいおまえら勘違いするな!今日はもう終わりだ…日が暮れる!その先に小さな村がある…そこで泊まろう。キャンプはやめた方がいい」
「この辺は猛獣がいるからな。この間、日が暮れた時に猛獣に囲まれたんだ。数匹のクーガーと数匹のガラガラヘビにな。クーガーとガラガラヘビがオレの行く道を塞いで通れなかったんだ……」
「廻り道しようと思ったら…このうち片方がなんとオレの馬に道を譲ってくれたんだぜ、動物がだ…いったいどっちの猛獣が馬に道を譲ってくれたと思う?クーガーか?ガラガラヘビか?どっちだと思う?」
 急に…何の話だ?
「答えはガラガラヘビだよ!毒!どくぅー――っ。道をどくヘビィィーってね!」
 …………。ジャイロとジョニィも唖然顔。
「おいおい、クイズだよ君たち」「ただのクイズさっ、なんだと思った?でもその後クーガーに道で喰われたりして!『うまーっ』とか言って!クーガーみんなして『うまーっ』なんて言ってたりして」
 クーガーだけに「おまえを喰うがー」なんて言ったりして(←二階燃やして寝やがれッ)。
「気分がいいッ!なにかすごく気分が爽快なんだッ!いいぞッ!さっきの落馬のせいかな…体もすごく軽いッ!日が暮れるのが残念だ!」
 両手を大きく開き満面の笑み、パアアァなんて効果音もついてくる。
「ジョニィ・ジョースター、1st. 2nd.STAGEともに見事なレースだった。ケガしたって聞いてたが素晴らしいカムバックだ!」
 その時ジョニィは見たッ!手袋の裾からのぞく肌、服の襟からのぞく肌がカサカサになってひび割れた。しかも何やらゴツゴツとした小動物がDioの服の背中を這っている!
「ハイ!君たちも馬の名手ならこんな事出来るか?ハイ!」
 といって馬の胴回りをグルグル廻る曲芸乗りをしだす。

「おいジョニィ!なんだ?あいつは?天才騎手ってこんなラリったキャラなのか?」
「知るもんか!だがなんか変だ、あいつ変だ!さっきは大ケガだと思ったのに!ジャイロ今夜はあいつと一緒なのか?」
 Dioに怪しさ以上のものを感じているジョニィ。
「「イヤダ」っツってもよォォー、ヤツの言う通りこの辺りはオオカミもいる。オレらの馬がやばい!村に泊まらなくてはならない」
「そう!それが安全だ。オオカミが群でいるぜ」
 結構な距離…十メートル程離れているだろうにジャイロ達の会話を聞いて加わるDio。
「聞こえているぜ」

 そして着いた小さな村。山間部にあるため斜面に存在している村である。何とはなしに、三部に置いてエンヤ婆がジョースター一行を待ち伏せした村を思い出す。しかしその時の他人の死にさえも無関心だった村人とは違い、ここの村人はジャイロ達に手を振ってくれている。
「けっこうレースのことはみんな知ってるみてーだなぁー。こんな山奥でもよ」
 空家の1つを間借りして今夜の宿にするジャイロ&ジョニィ。
「ジャイロ!Dioはどこ行った!?Dioがいないぞッ!」
「マジに聞いてくれ!あいつとは絶対同じ場所には寝ないからな…あいつは間違いなく人間として最低の騎手だ!エサに毒を入れるとか馬具に細工なんてDioにとって朝メシ前なんだ」
 散々な言われようなDio。
「わかってる。馬や食糧を見張るのは外のキャンプの時と同じで行こう!隣の部屋に竈(かまど)があるぜ……夕飯にしよう。たき木を集めてくる」
 こうしてジャイロは外に出て行き、その間ジョニィは料理の鍋とコーフィーの入ったポットを竈に掛ける。

ギクリ

 ポットからコーフィーをコップに注いでいたジョニィが何気なく窓の外を見て、喉から心臓がでるほどのショックを受ける。
Dioが窓の外でジョニィに背を向け座り込んでいるのである。息を殺して様子を見るジョニィ…。
するとDioはいくつかの小石を取り上げると何と口に入れて……呑み込んだ。
「……!?」    ドキッ
 今度は180度首を回してジョニィの方を見るDio。尻から肝臓がでるほどのショックを受けるジョニィ。
クンクンクン」「クン
「これはコーヒーだ。コーヒーの香りがする。コーヒーを入れているのか?すごくいい香りだ………」
 聴覚だけではなく嗅覚も上がっているような感じである。
「そ…そこで何やってる?…Dio」
「別に…」
 ギィ…
「別にだと?おい!ここに入ってくるなッ!」
 家に入ってくるDio。
「ああ〜ひょっとしてオレが今『石』を食べてたことを気にしてるのか?」
「知らないのか?消化剤だよジョースター君。胃の消化を助ける、胃の中で食べた物を砕くんだ」
「『胃石』っていってね、肉を食べる生き物はほとんどやってる。健康法だ…鳥類とかワニとかを見習ってね。すごく調子がいい」
 でもあなたは肉食動物ではないですからッ!
「それよりコーヒー入れてるんだろ?ブルーマウンテンbPの香りじゃあないけどすごくうまそうだ…一杯飲ませてくれないか?」 

「落馬のケガはどうなんだ?あの時はひどいケガに見えたが」
「だから絶好調だって言ったろ?どこもなんともない」
「手袋はなぜとらない?」
「10月のロッキーだ。夜は冷える。手を洗う時はとるさ」「なあ…飲ませてくれよ…いいだろ?」
 なんか赤頭巾ちゃんとオオカミの会話みたいになっているが。
「…………『君とは旅したくない』……それだけは言っておく。目の前にあるだろ?」

 コーフィーカップをワサワサと探すDio…ジョニィの意外とキツイ言葉にショックを受け目でも見えなくなったのか?
「え〜〜と、聞いていいかな?……オレはどれを飲めばいいのかな?」
「?」
これにはジョニィも疑問符を発する。「どれってカップに一杯しかついでない…。まさか…Dio、それが見えないのか?他のはカンヅメだ」
「みえないだと?」
ドシュッ「ナメるなよ…すごく良く見えるぜ!視力も体力も絶好調だ!夜になってますます良く見える」
 素手でハエを捕まえるDio。でもあいかわらずコーフィーカップを探している。
「おい!だからここに一杯しかついでないってッ!」
 ジョニィが見咎めてカップを持った瞬間、ガシューーー、電光石火の動作でカップを奪い取りのむDio。飲み方が鶏みたい!
『絶対変だ…見えてるのか?それともわからないのか?』

ジョボジョボジョボジョボ
!!
「な…なんだッ!?歯だ…あれは歯だ…」
『こいつ!!な…なんなんだッ!?あのバンソーコーの下は!!』
『…く…口だッ!!耳まで裂けている!!』『まるで!あの口はッ!!』
 本当にオオカミみたいに口が裂けているDio…口裂け男ッ!飲んでいるコーフィーが裂けている口からダダ漏れ。スゴク頭悪そうだ!

「なにしてるジョニィ?なんかここ…やたら蝿がおおくねーか?」
 ジャイロが焚き木を抱えて帰還。
「スゲー多いぞ。窓から入って来てる、窓を締めろ!!そっちのドアもだ!」
 閉めるためドアに近づいていくジャイロ。するとドアのすぐ外に……熊がッ!!
「ジョニィッ!早く窓を閉めろォォォー――――ッ!蝿の話じゃあねえッ!」
「気づかなかったのかッ!近くになにかいるッ!」
 熊は…いた。グチャグチャに腹をえぐられた死体として……。
「クマの死体だッ!!肉が喰い取られているッ!いつからここで死んでいる!?これは人間の仕業じゃあねえッ」
 窓から身をのりだして熊の死体を凝視していたジョニィ。ハッと気付き振り返る。Dioが……!!!

恐竜ッ!!!!

 


今月のめい言

「どくぅーーーッ
 道をどくヘビィィー」

◎ハッキリ言えば特にめい言は感じなかったのですが(笑)、Dioの変りように(含む恐竜化)ショックを受けたということで代表としてこの言葉。クーガーだけにお前を喰うがー!!(←動脈切って便所に行け)

○巻頭カラー&UJの表紙。表紙はジョニィをパワーボムしようとしているジャイロ(←違います)。

○順位は1位Dio、2位ジョニィ、3位サンドマン、4位ジャイロ。感想系のPAGEを廻ってみたらDioが1位という予想が結構あって舌をまきました。さすがだなぁ…。

○注目すべきは5位のホットパンツゼニヤッタ・モンダッタと並んで2大オモロイ名前なのですが、前回のマウンテン・ティムの活躍ぶりを思い出すと、急に浮上してきたホットパンツも活躍するのではないでしょうか?

○活躍するといえば6位に躍進してきた1st.STAGE16位のドット・ハーン。こちらも3rd.STAGEの動向を注視しなければならないでしょう。

◎大統領も持っていた「聖人のパーツ=心臓」。ということは大統領もスタンド能力とマスコットキャラを手に入れているということか!?

◎大統領の胸の文字「CON SiDeRAe」。ネットで意味を調べ切れませんでした。日羅辞典でも買おうかしら?胸の文字の形は「河」に見えるのですが。山の次は河ッ!…のはず。

◎文字といえば「crus」は山の形でしたが「movere」は?やっぱり山らしく岩の形?

◎さて今月のメインディッシュ。恐竜になったDio。この現象は何なんでしょう?スタンド能力だとして、Dio自身のもの?大統領の刺客?それとも他のレース参加者?スタンドではなく古代の生物が復活してDioにとり付いた?それこそバオーになっちまいますが、そこもセルフリメイクという可能性も。

◎Dioについて思ったこと。黒い噂が流れているDioですが、はたしてどうなのだろうかと私は考えます。この宇宙のDioについてはまだわかりませんが、一巡する前の宇宙のDIOはとんでもない切れ者であり、そういう黒い噂さえ立ち上げさせない男でした。もしかしてこの黒い噂とは逆に何らかの「真実を隠している」のではないでしょうか。Dioが結婚したという老婆が生き別れていた実の母親だったとか。

◎恐竜に詳しい方がいらっしゃいましたらDioが変化した恐竜の名前を教えてください。ではまた来月ッ!!


戻る