すでに不可能な日常の続き。 「あのですねェ〜〜〜この店でTV買ったばっかなんスけどォオ〜〜壊れちゃったみたいでェエ」 「はっ……歯がッ!!」「直して入れたばかりの『さし歯』がぁぁ―――」 「シリコン豊胸したあたしのオッパイがぁあ――――」 「カツラが崩壊していくぅぅぅぅぅー――」 「クークースヤスヤ」 「修復したばっかのミケランジェロのフレスコ画がぁぁぁ―――」 太陽の軌跡がもはや輝く線としか見えず、戸惑う人々。家屋も「時の加速」の果てに崩壊し、気候も変わる。 イルカの背にしがみ付き、唯1人海を行くエンポリオ。 突然…オールヌードで暗闇に放り出されるエンポリオ。しかし放り出されたのはエンポリオだけではなかった。
ゴツン
「ぐ」「うう」 「うおっ」 「この場所は知っているッ!!」 そして面会室からもれる会話。 あれ、このセリフは!?M・トランスファー戦直前まで時間が遡(さかのぼ)っている。エンポリオもあわてて面会室を除く。 「帰れッ!帰れッ!おまえとは気が合わねーんだよッ!」 『なんなんだ!?この2人は!?で…でもすごくッ!』 ガラアァァァァァァ 突如、面会室のドアが開いて何者かが入ってくる。そう神父! 「だが、この『運命の夜明け』にわたしの『因縁』だけは持ち込めないッ!」 「お前以外はだッ!!」「エンポリオッ!」 「うおおおおおおおおおおおお」
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今週のめい言 「宇宙は一巡したッ」 |
○「何じゃそりゃ?」とか「ワケわかんねェよ!」とか言う意見が多いようですが皆さんはどうでしたか? ○私は真面目な話、ノックダウンされたのですが…「そう来たか!!」と。没にした予想として、結局最後には『時の減速』が起こり、ついには時間が戻り始めるという物があったのですが、一周してまた始まるとは。爽やかな敗北感を覚えました。 ○私は違和感なく今週の話を受け入れられたのですが、その理由としては手塚治虫の「火の鳥」を読んでいたからでしょう。「火の鳥(何編かは忘れた)」でも人類が1度滅びた後に再び人類の歴史が始まるという話がありました。もっとも霊長類と霊長類の間にナメクジ人類の繁栄が入っていたりするのですが。 ○ところであの承太郎に似ているお父さん…クリント・イーストウッド似で良い男ではありませんか。というか、承太郎が異常に若くてカッコイイのだと思うのですが。あんなカッコイイ父親は逆にキツイような気がしますが。 ☆さてSTHが引き起こしたこの現象に付いてまとめてみましょうか。☆生物を取り残し時間が猛烈に加速した結果、生物は特殊な空間に放り出され(恐らく生物が生存できない環境になった時だろう)、その後にほとんど同じ環境(時間的には遡っているように見受けられる)になる。 |