「52」Fが一挙に「1」Fに!エレヴェータ内はゲロ地獄。

「アシスタントが悪いんだ!オレは月産No.1のマンガ家!!」
「こ…このオレが一晩にたったの1Pしか描けないなんて…!
「そ…そんな事がッ!!」「そんな事がァァアァ――ッ」
 誰がモデルなんだろう?このマンガ家。
「ペンが原稿につく前に先のインクがかわくぅうう」
「え!それでも間に合うマンガ家がいる?だ、誰ですそいつはぁ−――ッ!何者なんだぁ―――」
「岸辺露伴…」
 出たー―――!荒木飛呂彦の化身である岸部露伴を出す事で「ワシは他のマンガ家とは一味ちがうんジャァアァァ」と言いたかったりして(笑)。

 死んだおじいちゃんが速攻で腐る。
「臭せっ!」
 ギャグパートのエピソードだろうけど、人間も死んだらタダの物体…ということを言いたいのでしょうか?「死」に英雄も特別もないということか?

{世界中の鳥類は普通に飛行しています。昆虫も蝶も同様です}
{猫は着地に失敗してアゴ打ったり足くじいたりしてますが、草木の花や芽が急激に咲くという事もないし枯れるという事も別にありません}
 再びTV放送。数人の男たちが議論している。
「いいですか?わたしは今コップを持っています」
「持ってる時はコップをゆすろーがなんでもありません」
「でもこのコップを手から離すと…」
 粉々。
「ほら落ちるのが見えないッ!」「気づくともう床で粉々になっているッ!」
「これは時間が『加速』しているとしかいいようがないではないかッ!」
「生きている物!それ以外の全ての宇宙が加速しているんだッ!」
 そこで反論する権威のありそうな壮年の男。
「でも気のせいかもしれないぞ…」
「わたしは物理学者だが、天文学や計算や原子時計ですら加速しているなんてどの数字も証明してない!」「スピードガンで計測したって正しい早さだ!」
 この人の目はビー球なんでしょうかね?それとも銀紙を丸めた物?
「話の途中ですがここでいったんCMです」
「CM、CMってコマーシャルばっか流してる時か!?」
「コマーシャルがあるから番組があるんです」

 おいおい(笑)。本音だしすぎだぞ。

「逆だバー――ーカッ!おのれはそれでもジャーナリストかッ!」
 アナウンサーにつかみかかる熱血男。

ドォ―――――ン

‘03 15号  Act.154 殉教者達

 

 あらゆるものを止める承太郎の能力。進行している悲劇もハッキリとその姿をとどめている。
『『一手』…!!遅れた…』『あと『4秒』!』
『このままヤツへのとどめが終わらなければ再び加速の中へ身を隠されるッ!』
『時が動き出したら全ては終わるッ!』『停止している間に全てをたたき込まなくてはッ!』
『あと『3秒』!』

 ストーン・フリーの手をアナスイの胸から抜き、神父に駆け寄る承太郎。
『あと『2秒』ッ!』
       !!

 承太郎の目に飛び込んできた景色!
徐倫の首筋に刺さりかけているナイフ!!だがそれ一本だけではない。何本ものナイフが……空からナイフが降って来る!!!(いつのまに調達したんだ!?)
『ナイフがッ!』『落下途中……!!神父は既に空中へ投げていた!かつてDIOがやったように…!!』
 徐倫をナイフの雨から遠ざけ(首筋のナイフはこのショックで外れる)…
オラオラオラオラオラオラオラオラ

 間に合わない…。神父にラッシュを仕掛けるが時間停止が寸前で解除され、拳を叩き込む事ができなかった。

「『二手』遅れたようだな………」
「ジョースター家は血統ゆえに誇りと勇気から力を得、運命に勝利して来た」「だが!」
「弱点もまた血統ゆえに」「空条承太郎……」
「娘がおまえの弱点なのだ」

「うしゃあああああ」
 キッス/エルメェスの左手刀で襲い掛かる…その代償は両腕切断……。
そしてすでに承太郎の顔を縦に切断し終えていた……。唇から右目を経由して頭部まで切断された承太郎……自慢の帽子もバッサリ…。

「車を盗んだ…あたし…学校の帰りスーパーの駐車場で…車を…」
「なんであんな事をしちゃったんだろう………」
「父さんが救いに来てくれる………絶対に」「あたしを」「…救いに…父さんが…」
 うわ言を言う徐倫…その脇腹に深くナイフが突き刺さっている。

「うわああああああああああああああああ」
 たちまちのうちにプッカリと浮かぶ4人の大人たちに、涙を流して怯えるエンポリオ。

「因縁は全て断ち切っておかなくてはならない…」
「かわいそうとは思わないし逃がすわけにはいかない」
「決着は全てつける」
 神父…。
「わたしはおまえにとって母親の敵(かたき)だからな……エンポリオ」

 幽霊の拳銃を神父に向かって構えるエンポリオ。

「撃って来い…」
「その方が殉教者らしくこの世を去って行ける」


今週のめい言

「弱点もまた血統ゆえに」

○あらゆる事象には裏と表がある。光と闇がある。良い面と悪い面がある。そこをウマク衝いた神父の作戦勝ちでした。かつてストーンオーシャン序盤においてホワイトスネイクは承太郎の行動を『一手』遅らせる事で記憶とスタンド…2枚のDISCを奪いましたが、今回は『二手』遅らせました。神父は承太郎の時間停止限界が2秒から5秒になった事を勘付いていたようです。いや……もしくは神父は止まった時間の中を認識していたのかも知れません(でも「遅れたようだな」という推測の言葉を使っていましたね)。

○さて、「アナスイ死す?」というのが先週の大きな感心事でしたが、しかし全員がプッカリ浮かぶと言うこの状況では逆に安堵しました。ここまで来たら「全滅」「全員生還」かのどちらかでしょう。だとしたら全滅のはずがないから全員生還!つまりアナスイも生還!!(ホントか?)

「なんであんな事をしちゃったんだろう……でも…とうさんが救いに来てくれる」。過去への悔恨と父親への依存という「弱さ」を見せる徐倫。徐倫がこの精神的な弱さを克服するためには、徐倫が守る側にまわる事だと思います。エンポリオのピンチにおいて徐倫が母性愛……いやさ、人間愛を発揮する事で弱さを克服するのでは。

☆恐怖の絶頂に混乱するエンポリオは、神父に向かって拳銃自体を投げつける。続いてパソコン、リキテンシュタインの絵を始めとして、本をビリビリに破ったページ、壷、ついにはピアノを投げつける。しかし加速した時に乗っている神父に当たるはずもなかった。トドメを刺そうとする神父に、エンポリオはもう1冊の本を取り出し、そして表紙に貼られたキッスのシールを剥がす。すると雪のように舞っていたページとエンポリオの持っていた本のページが神父をはさんで元に戻ろうとし、神父の足止めを行う……。

☆『ハイウェイ・トゥ・ヘル』……「地獄への道路(みち)」とでもいうのでしょうか?過ぎた名前だったなぁ、マックィィーン…。

 今日はここまで。ではでは。