空条徐倫

運命に翻弄され無実の罪で投獄。
それはプッチ神父が仕組んだ罠であったが、徐倫は逆に成長していく。
エンポリオ少年

彼の母親は神父に能力をコレクションされた囚人。
エンポリオは刑務所内で生まれ、そこで育った。
空条承太郎

かつて1989年DIOという人間の頂点をめざした男の野望を封印。だが、その封印した最終の『能力』をプッチ神父は承太郎の記憶の中にあると考え、彼の娘徐倫を利用して奪いとった。
エルメェス・コステロ

神父がDIOの肉体の一部を目覚めさせるため利用したスタンドの能力が、彼女の姉を殺害した元ヤクザが持つ能力だった。
アナスイ

殺人を犯した自分の心を呪われたものと考え、空条徐倫に恋心をいだき守ることでその心が清められると信じている。
プッチ神父

『運命』の克服になによりもこだわる。
そしてついに『時の加速』/DIOの求める能力を手にした。

‘03 13号  Act.152 人類の幸福

 アナスイだけ苗字のみなのは何でだろう…と思いつつ本編へGO!

「うわあああああああ」
 首にパックリと開く傷…うん?先週よりも傷口が小さいような。しかしノケゾリ倒れる承太郎。
そして加速した時間に乗り、凄まじいスピードで動きつづける神父!

「おねえちゃんッ!後ろだあああ」「また来るゥゥー――」

ドォ――――ン

 時が止まった!!と…いうことは!
」 「う…アナスイ」 「おまえの『スタンド』……」

 承太郎の身体に潜行しているダイヴァー・ダウン。
「わたしの体内に潜り込んで替わりに神父の攻撃を自ら受けて…わたしが致命傷とならないよう防御を……」

 C−MOON戦に続いて右手を負傷しているアナスイ。
それにしても初登場時のド派手さとはうって変わって地味な活躍ですね。いやいや、活躍できるだけましですけど…。

 徐倫、エルメェス、エンポリオ(スゴイ顔してるなぁ)をまとめて神父の攻撃からの安全圏に起き、神父に向かう承太郎。だが負傷のため素早く動けない!
『短すぎる……!!』
『停止時間「5秒」は短すぎる…』
『連続して時は止められないッ!』

『一度スタープラチナで「5秒」時を停止したなら…次に停止できるのは何呼吸か間をおいた後だ……!!』
『今のあの神父に対抗できるのはやつがわたしの射程内に入った時だけだというのに…』
『時を停止させたこの『間』だけだというのに……!!

 肘から落ちる承太郎。
『限界だ…(再び時は動く)』

 加速した神父が突進してくる。
「オラオラアアッ!!」
 スタープラチナのラッシュ!しかし捉えることは出来ない……拳をかわす神父。

 そして屋根の隅に、「加速した時」から降立つ神父。
「順番は承太郎ではなくアナスイになったな…始末するのは…」
「だがいいか…おまえたちは計り知れない事だろうが最後にひとつ言っておく」
「『時は加速』する」
「わたしの能力は…完成したようだ」「そしてこれは…おまえたちを始末するための能力ではないし『最強』になるための力でもない…。この世の人類が真の幸福に導かれるための力なのだ

「名を冠するなら『天国への階段』(STAIRWAY TO HEAVEN)」

「おまえたちと決着をつけるのは未来のためだ」
「これからおまえたちが死ぬのは人類の幸福のための単なる犠牲にすぎないのだ」

 ロケットのように流れる雲をバックにたたずむ神父。

『拳銃の幽霊』!!」
 しかしカワサレル。と、いうよりも拳銃の幽霊は生命にダメージを与えられない(ストーンオーシャン3巻参照)はずでは。

「だ…だめだエンポリオ。銃弾なんて当たらないッ!」「また来るぞォ――――ッ」
 徐倫。
「違うよおねえちゃんッ!」
「狙ったのはあいつじゃなくてとなりのビルの壁面だッ!」
「エルメェスが弾丸に『シール』をはったッ!『シール』で弾丸は2個になっている!!」
「みんな、つかまるんだー――――ッ!!」「お互い絶対に離しちゃだめだァァァ―――ッ」
 一計を案じたエンポリオ。これは私でもピンと来たゾっ。シールを剥がすエンポリオ。

ドギャアアア

 天国への階段―ステアウェイ・トゥ・へヴン(以後、STHと表記)の攻撃をかわし、みんなマトメテ吹っ飛んでいく!御丁寧に徐倫の紐で全員を固定している。しかし……

シュ!!  ドオオ――――――――ッ

「ヤ…ヤツだ―――ッ。地上を追ってくるッ」「『キッス』の戻る早さはスタンドだから加速していないッ。あたしたちの動きと同じだッ!!」
 
エルメェス。
「エンポリオ!『シール』をつけて次の弾丸をさらに撃てッ!」「このまま湿地帯へ移動するんだ!!『海(オーシャン)』に出ろッ!」
「周囲が『海』ならッ」
 アナスイがさらなるキッスでの移動を提案する。しかも海まで行けという。
「ひとつだけヤツを殺る方法があるッ」

 

今週のめい言

「海(オーシャン)に出ろッ」

○スタンド名発覚!『天国への階段(STH)』!!あ〜〜シマッタ!書くのを忘れた。先週の木曜日くらいに「スタンド名に『天国』が入るのではないか」「レッド・ツェッペリン(以後、ZEPと表記)なら、ジャンプフェスタでお奨めのバンドはと訊かれた荒木先生が答えていた位だからラスボス・スタンドとしての「格」は充分あるなぁ」とは考えていたのですが(因みに“天国への階段”はアルバム「レッド・ツェッペリン4」に収録。ZEP自体もビートルズ以後のロック界を先導してきたスゴク偉大なバンド)。読んだ瞬間、ショックのあまりあらぬ方向に走ってしまいました(マジで)。七転八倒しろ、マヌケ!

☆わざわざ海に「オーシャン」と振り仮名をふっているのが気になります。「ストーン」の方も出てくるのでしょうか。

☆海に出てどうやって神父を倒すのか。神父が海で溺れるのを期待しているわけではないでしょうが…神父って海の上を歩けるのか?まぁ、屋根の上から平気で飛び降りているところからスタンドに乗って移動していると思われますが。

☆周囲を見渡せるから神父の接近がよく解かる。承太郎が死ななかったのはやはり大きいですね、神父もうかつに接近する事ができなくなりますから。それはそれで、神父が新たに奇襲の策を練るでしょうけど。しかしこれだと防御のためであり、攻撃のためではないです。

☆スピードで勝負するタイプの相手はそのスピードを殺せばいい。そうなると海に出る事で神父のスピードを殺せるのでは。そうなるとここで出てくるのが「ウェザー・リポートのDISC」…神父が海上まで追って来たところで「極地帯の気候」を創りだし海を凍らせて神父の足を止める。

☆もしくはアナスイが自分自身をトラップに改造しておき、攻撃された瞬間にガッチリと神父を捕えてそのまま海にダイヴ!!アナスイ死亡(哀)神父はもちろん生き残り……。

◎思いつき…海水を水素と酸素に分解して爆発に巻き込むとか。ところで海の上ではみんな泳いでるのでしょうか?エンポリオなんてカナヅチっぽいですが。「幽霊の音楽室」でも海上にドーンと出して乗り込んでみたり。

◎あいかわらず具体的な内容がわからない『天国』。神父が「能力は完成した」と言っているからにはカードは全て晒されたはずです。

◎人間を残して時間がズンズン進む事で起きる事は…環境の変化でしょうか。環境を変化させる事で人間に進化を強制させるのかもしれません。つまり時間をガンガン進める事で、氷河期に入ったりまたは逆に熱波の時代が起きる事で人間が体力的精神的に進化していく。

◎しかしこれだとどうしても弱い人間が淘汰されていくので、かつて神父が言っていた「全ての者を導ける」とはずれていますねぇ…。尤も交通死亡事故等で「全人類救済」はもう無理なような気がしますが…ある種の人間は自分の都合のいいように事実を脳内で改竄(かいざん)しますので問題ないのかな。

◎逆に全人類を抹殺して、その魂だけをSTHに収集保管。闘争も対立もなく、あらゆる魂が神父の中に存在して共存している「幸福」という名の支配。

◎12ページ目のスタンドの全身が乗っているコマの踊っているかのような神父の立ポーズが今週のナイス賞です。

 今週はここまで。ではでは。