祝!!巻頭カラー!!
 1年ぶりのカラーにして恐らく6部最後のカラーでしょう。好きなスタンドを1つ書いて応募すればこのカラー扉のポスターが100名にあたるそうです。去年は好きなキャラを1人書いて応募すると200名に当たったので密かにスケールダウンしているのが(涙)。「J is not dead」も和訳すると意味が変なような。
 とにかく久しぶりのカラーを堪能しましょう!


‘03 12号  Act.151 結婚宣言

「今……なんていった?」
 
訊き返す承太郎にもう一度言うアナスイ。
「ですからあなたに今、お許しをいただきたい……承太郎さん」
「お嬢さんとの結婚を………」

「今…なんていった?おまえ……」
 うぉッ!また訊き返した。…怖いなぁ……ある意味、鬼瓦より怖い親父ですから。私だったらメゲます。
「こんな時になんだが……『許してくれる』だけでいいんだ」
「あなたが…許してくれるだけで…それだけでオレは救われる」

「なにもオレは最初から……徐倫と結婚できるなんておもっちゃあいない…」
「オレの殺人罪は事実だし、徐倫がオレの事を好きなってくれるわけがないことも知っている…」「だが…」
「徐倫が父親であるあんたから受け継いでいる清い意志と心は…」
「オレの心の闇を光で照らしてくれている……崩壊しそうなオレの心の底をッ!」

「今のオレには必要なんだ……」
「一言でいい…『許す』と…」
「オレの心を解き放ってほしい……!!ここを生き延びたなら結婚の『許可』を与えると!」
 珍しく真摯(しんし)な態度で己の心情を吐露するアナスイ。

「………………言っている事がわからない……」
「イカレているのか?………この状況で」
 
バッサリ!

「アナスイ」
 徐倫がアナスイに密着する。
「集まった方がいい」「みんなも……」「散らない方が…」
 承太郎とアナスイに、各々の感情が走る。

「この屋根の上……登ったのはいいが…逃げ道はない…」
 一応、糸の結界を張っている徐倫だが端から見てもその密度の薄さは頼りない。
「そして『能力』を身につけたからといってあいつはあたしたちを見逃すすもりはないッ!」
「あいつが狙っているのは『決着』……」
「あたしたちや『ジョースターの血』との『決着』をつけなくてはと考えているッ!」

「あの雲の流れる動きッ!」
「映像の特撮みたいだッ!これが完成した神父の能力かッ!」
「このままどうなっていくんだ!?こんな能力どうやって倒すんだッ!」
 と、皆が必死な中、自分の事に必死なアナスイ。
「承太郎さん!……『許す』を…」
 その言葉に徐倫をアナスイから引き離すという明確な否定で答える承太郎。
ガッカリ・アナスイ……。


 承太郎 say。
「みんな…いいか…聞くんだ」
「追いつめられているように見えるがこの屋根に登ったのは正解だ…」
「ヤツの能力は『加速している時間』!」
「その中を『神父』だけが動けるが、まったくヤツを見えないという事ではない」
「わたしの腕時計の動きから判断すると、1時間が大体2分くらいといった早さで分針が回転している……」

 実に30倍の早さで流れている時間。30倍で安定しているのならば「加速」とは言わないので、もしかしたらまだまだ早くなるのかも…。
承太郎はどんなに早くても「動き」を捉え、感じる事はできると言う。
「誰もわからない事だが…ヤツの能力がこれからどうなるのか?その『真価』もヤツ自身が見たがっているッ!」

 と!承太郎の目が、テーブルの下で何かが動くのを見る!
『スタープラチナ・ザ・ワールドッ』

 スタープラチナの望遠鏡並みの視力が神父を探す。
『ヤツに近づいて直接ヤツをたたかなくては。全てで『5秒』しかない………』
 しかし発見する事ができないまま再始動の時が近づく。それにしても結局5秒止められるの?先週のワズカ2コマの時間停止は何だったン?気合の差かな?
「限界だ…時は動き出……」

 限界直前!承太郎はとんでもないものを発見する。
『「ヤシの木」!』 『木の弾力!』 『葉の中にッ!』
 『限界だッ』 『時は動く!』 『バネのように』
『飛んでくる……!!』

 加速された時間が動き出す。刹那、ヤシの弾力で飛んで屋根に神父が到達する!
凄まじい早さで動き回る………。

オラオラオラオラオラ
 しかしスタープラチナのラッシュをかわした神父の凶攻が、承太郎の首を切り裂く……。
あぁ承太郎よ……おまえは2度死ぬのか!?

今週のめい言

「バネのように飛んでくる…」

○承太郎死す…?つぶさに見てみると、承太郎に向かって左の首筋は完全に身体と分離していますので、裂傷ではなく切断されているのかもしれません。どちらにしても致命傷でしょう。血は噴水のように噴出し、息は切り裂かれた気管から漏れ笛のような音を発てる。

○とはいえ、徐倫がすかさず傷を縫合すると思いますが。ここで承太郎の死はあまりにも大きな影を徐倫とアナスイに落としそうなので、是非とも助かって欲しいものです。それにしても、同じ相手に2度敗北してしまった承太郎…伝説に傷がついてしまったのは否めまい。

祝!年に一度の巻頭カラー。表紙もジョジョ!虹がウェザーを匂わせます、何かの伏線でしょうか……伏線も何も、「ウェザー・リポートのスタンドDISC」が手札としてありますので何らかの形で使用されるとは思いますが。

☆さて、ここまでの能力をまとめてみましょうか…一応、スタンド能力分析をメインとしていますので。ヴィジュアル的に格闘が得意というより、馬の脚を利用してスピードでかきまわすタイプに思えます。尤も、スピードとパワーは加速された時間に乗れるためある程度小さくても補う事ができます。加速された時間は今のところ30倍の速さで流れています、よって4時間ハッスルしていたケンイチ氏も実は8分程だったということですね。

☆加速された時間から取り残されている生命には何が起きるのか?たくさんの例が出ているのは助かります。まとめてみると、30倍差のギャップはそのままスピードの差として顕れている。時速60kmの車なら時速1800kmで人間に襲い掛かる。シチュエーションによって違うのでしょうが、単純に考えれば30倍の破壊力ということになるでしょう。

☆生命から出たものはどうなる?鼻水は即効で固まりましたし、エルメェスの頭部は出血しているが出た血はすぐ固まりましたので、どうも生命とみなされる範囲は狭いようです。

☆最強レヴェルの格闘戦を持ち、さらに最盛期に匹敵する約5秒の時間停止能力を持つ承太郎を下したことで事実上「最強」となった神父。さて攻略法はいかに!?

 今日はここまで。ではでは。