その頭と頭髪とは白き毛のごとく雪のごとく白く、その目は焔(ほのお)のごとく、その足は炉にて焼きたる輝ける真鍮のごとく、その声は大水の音のごとし。その右の手に七つの星を持ち、その口より両刃の剣いで、その顔は烈しく照る日のごとし。

ヨハネ黙示録第一章より抜粋

 通常のイエス・キリストと違い、恐ろしく不気味な姿として描かれている黙示録のイエス・キリスト。『天国の時』を迎え、変貌をとげつつある神父の容姿の特徴に似ている所もある。

「完成だッ!重力のパワーがッ!」
 ホワイトスネイク、C−MOONを経てついに完成された第3のスタンド。筋骨たくましい男の上半身に馬の下半身…というか前半身とも言うべきか、馬の頭に2本の前足…そして恐らく能力を象徴しているであろう「メーター」のような物が数多く装飾されている。

 アナスイの腕を突き破って出現した新スタンド。タコのような顔で驚愕のアナスイ…しかしメゲズに反撃をする。
「地獄へ落ちろッ!このゲス野郎ォオオオ――――ッ」

カ ッ


‘03 10号  Act.149 早い!

 神父がたれ流す光がついに極限まで達し、何もかもが見えなくなる。
パタパタパタ……という音で目覚める徐倫。何故か丸テーブルにつっぷしていた。エンポリオも隣で気を失っており、エルメェスも後方で今目醒めたばかりのようである。承太郎はすでに立ち上がり、パタパタ…という音の正体であるヘリコプターを眺めている。
「アナスイはッ!?いったい何がッ?アナスイはどこ!?」

 死んでる!?

「心配してくれんのか?徐倫」「うれしいぜオレの事を……」
「だがそれよりも神父の野郎だ」
「『光』に包まれて見えなくなった……!!早くスペースシャトルを探すんだッ!!」
 うれしい…というわりには息荒く苦痛の表情を見せるアナスイ。

「シャトルならあそこだ」「動いたのはシャトルではなく」
「我々の方があそこから200m程移動したようだ。今まで我々がいたのはあの建物の向こう側だった」
 承太郎のセリフ。太陽の方向から推察して西に移動したようである。…西。

 重力の方向も元に戻り、徐倫の胸の「無限の記号」も解除されている。
そして肝心の神父は存在は感じるが、どこにいるのかは解からないという状態。
『それよりも、確かにやつは『停止した時の中で』でスタープラチナが投げた銛の動きを見た……』
『やつの目が…』『見たからかわせたのだ』『…だが……いったい……?』
 承太郎だけが知る不思議。

 そしてこれからは徐倫一行を襲う不思議の数々。
降り始めた雨が一瞬の間に上がるが全身がスブ濡れ、それも考えられない早さで乾く。
自動ドアが恐ろしい勢いで開閉する。
さっきまで正午だったのにもう夕方。

 そしてこの不可思議な状態の中で岩がぶつかり頭部から出血をして倒れ込むエルメェス(またもや退場?)。
これが『天国』の完成形?それとも……。


今週のめい言

「特になし」

○小さな違和感をコツコツ重ねて能力を鮮烈に彩るのは荒木流の真骨頂。キング・クリムゾンの初登場の場面は素晴らしかった。今週もそれを見れて満足。

○さて、あの問題児です(笑)。人馬一体を絵に描いたような…というありきたりのボケは置いといて。どうですか皆さん、カッコイイですか?

○奇抜なデザインに反して意外にカッコイイのでは。馬が登場するのは第2部の吸血馬以来なのではないのでしょうか(調べていないので間違っていたら御一報を)。つぶらな瞳で馬はカワイイし。人頭の方も完全に目を無くしたデザインはグッドです。ここまで来て目がライト状の縦線が入っている目(つまりC−MOONのような目)だったら少しガッカリでしたので良かったです。そのうち手綱は離して活動すると思いますが。

○人の方が拳を繰り出しながら、馬が噛み付くというコンビネーションを是非して欲しいです。後は空中から襲いかかって、蹄でゴツゴツと踏み付けて欲しいです。その繰り出される蹄を、拳のラッシュで応戦したりとか…だんだんと楽しみになってきたゾ(笑)!

☆人間達を残して時間が早く流れているのか、それとも人間達の意識が遅くなっているのか。新スタンドの能力がC−MOON…『重力』の延長上のものかは今のところは不定。

☆ところで徐倫一行が200m西に移動したのはどういう事か?第一印象としては地球の自転から降ろされたのかなと思ったのですが。そうするとどれくらい自転から降ろされたのかを概算してみますと…。地球の直径4万qを24時間で回るから1667q/h=463m/sec。徐倫が自転を降ろされたのは半秒にも満たない一瞬。

☆しかし、停止時間の中で動く事ができるという事は時間系の能力なのでしょうか?このまま早く時間が進んだら「新月の時」もすぐ訪れるでしょうね……もう必要ないんだっけ。奇抜な現象に目を取られますが、最大の問題は「この現象を引き起こした目的」は何かという事なのですが…。時間が早く(それとも意識が遅く?)なっているこの状態がすでに『天国』?

☆神父消失!身体をバラバラにしてそこらじゅうの物陰に潜んでいるに違いないです!!(それはチョコラータ)

◎「見えないけれどいる者」。昼間の星のような、人の心のような。星のアザ同士の存在認知はかなり正確な所まで解かるはずなのに、それが解からない…でも居る。(1)ものすごく巨大な存在となったため逆にわからない。地球や月と一体化したとか、大気に溶け込んだとか。(2)この状態は人間の意識が遅くなった現象のため、通常の状態である神父を感覚が追いきれていない。

◎三次元を越えて四次元の存在になった…と書くのは簡単なのですが、考え出すとキリがない。四次元になるとは過去から未来に存在すること。つまり一部の時間では神父が2人いるという状態になるのでは……。タイムトラヴェル物があふれている昨今に、今さらこういう事をいうのはおかしいのかな(笑)。まぁ何にせよ、一番奇抜なアイディアではありますが。

◎新スタンドの名前を予想してみよう!

◎とはいえ、これがやりにくい。最後の最後に出てきたスタンドですから……それ相応の格や理由なんてのが欲しいかなぁ。荒木先生はそんなことに拘らず「フォーリナー」とかつけるかもしれませんが。ラスボスのスタンド名は、3部はタロットから付けられましたから解かっていましたし、4部と5部は物語中盤ですでに登場したのでそんなにカタ苦しく考えなくてよかったのですが。

◎こうなったら5部の「レクイエム」のようにクラシック畑から持ってきましょう(まったくもって詳しくないのですが)。一番ピタッと来るのはベートーヴェンの第五交響曲「運命」でしょうか。スタンド名としては「フォーチュン」とか「フェイト」とか適当に(笑)。

 今週はここまで。ではでは。