荒木先生の巻末コメントより
「今までもしかしてと思いつつ、最近やっと気がついた事。夜コーヒーを飲むとどうも眠れなくなるみたいだ」

 え〜〜〜!今ごろ!?やはり紙一重なのか。


‘03 08号  Act.147 ジョースターの血統

 冒頭はメビウスの輪(帯)の説明です。メビウスの輪って、帯の真ん中を切ると1つの大きな輪になるんですよね。初めて確かめた時には本当にビックリして嬉しくて走り回りました。クライン(これも人名から)の壷…私は2〜3ヶ月前までクラインの壷って「壷にも見つめ合う人間にも見えるだまし絵」と勘違いしていましたけど。

「最初にキノコを食べた者を尊敬する……」
「毒かもしれないのにな……」
「ただの幸運なバカがたまたま食べたら大丈夫だったのか………?」「それとも」
「飢えで追いつめられた必死さが切り開いた発見なのか?」

「ならばその脳にくらって生存していられるのかぁああーーッ」
 最初から頭を狙えばいいのに……とはいえ徐倫の顔がベコベコ変形するのは神父も嫌だったのでしょうか?
胸部の方が狙いが大きいとか、頭部だと頭蓋骨ではじかれる可能性があるとかの理由も考えられますが。

 トドメをさすべく攻撃するC−MOON!ラッシュで応酬するストーン・フリー。
結果、髪や頬に拳がかすり、反撃したキックにも接触されている。しかし「メビウスの輪」でノーダメージ。

 宙返りして一旦距離をとる神父。
「一撃だ……どの方向からくらわそう」「頭部へたったの一発だけなのだ…」

「とことん来いッ!」
 男らしいセリフで神父を挑発する徐倫。

「『確実さ』を待っている」
 徐倫の周囲をグルグル回る神父。
「わたしがグルグル動き回れば……そこら辺でいろんな物がいろんな所で落ちるって事だ……」
 神父が壁、床、天井と歩くので重力の向きが複雑に変わっているようである。
「落ちて来るのを待っている……わかるか?」
「その傷と『メビウスの輪』でそれを阻止できるのか?」

 そして………

 様々な物と共に警備員の死体が降って来る。
「来たぞッ!これを待っていたッ!死体の警備員をッ!!」
 警備員から銃を抜き取り発砲!!!

 不意をつかれたか!?銃弾が徐倫の左眉の上あたりに…!
徐倫の最後の瞬間!場面も白黒反転して徐倫の最後を演出する……と、徐倫を掴む(白黒反転していない)腕が!!
 そう…ついにあの男が到着してしまったのだ!!

バグオォア     ドグシャアア

 ザ・スタンドが神父を右拳でブッ飛ばす。

「SPW財団はこの「銛」を3q先の上空から砲撃し……このビジター・センターの地面へ打ち込んでくれた」
「「銛」はあたしの『ザ・キッス』のシールで2本にしてあり、シールをはがせば元の一本に戻ろうとする」
「「銛」につかまっていれば重力があろうと圧倒的なスピードで一気に…3qひっぱり上げてくれる」

「あとはスタンドで細かく打ち込み刻んで彼が感じるこの徐倫の位置まで一緒に登って来た」
 C−MOONの射程外まで落ちていたのね、エルメェス。よく御無事で、姐さん。
しかしあの銛、『矢』かと思って少しビビってしまいましたが。

「これが本当の『吊られた男』か……」並みの状態になっている神父。そして新月36時間前に徐倫一行に包囲される。もはや万事窮すか? 

違うな…
「『運命』はやはり…このわたしに『試練』を与え『味方』してくれるようだ」
「わたしに力を貸してくれるのはそのジョースターの血統どもだったッ!」

「なんだとォオオッ!神父の野郎が空中に浮いていくぞォ-――ッ!!」
 ぶっ飛ばされ突っ込んだ金属フレームを地上のブラケットから取り外した神父…そのままフワリと浮遊し始める。
どういうことですか!?神父さま、説明をどうぞ!!

「『重力』はわたしを中心に働いている」
「驚いた!…つまり…例えばわたしが箱の中に入れば箱は!わたしごと宙に持ち上がるッ!」
「理解したぞDIOッ!」
「「新月」は待たなくていいッ!完成した能力はもう手に入ったッ!!」

  

今週のめい言

「最初にキノコを食べた者を
 尊敬する……」


○最初にナマコを食べた人は「尊敬」を越えて、いったい身の上に何が起きたらナマコを食べようと思うのかという「好奇心」がモリモリ湧いて来ます。

○承太郎。ついに来ましたね。吉良VS康一にシチュエーションが似ています。神父さんに関しては「石橋を叩いて渡ろうとしたら、叩いた石橋が落ちてしまった」ような無念さですが。まぁ、靴下の裏表をのん気に直してて承太郎にボコ殴りにされた吉良よりはましですけど。

○移動力があまり高くないスタープラチナですが、キッスの特殊能力で克服しました。このためにエルメェスは徐倫たちと別れたのでしょうが、どうやらワザワザ3q先の射程外まで下りたようですね。高所から落ちても、スタンドが壁に接触する事ができればノーダメージで切り抜けられるのはご存知の通りです。しかし落下の途中で止まったはずのエルメェスが、真っ直ぐにヴィジター・センターを目指さず一回射程外に出るとは、意外に冷静でクレバーでした。

○神父が拳銃で攻撃したことは、ストーン・フリーが通常は弾丸を弾くことが可能とか幾つかの違和感があったとしても、好きです。『スタンド能力』に対して『物理攻撃』が行われるのは新鮮で良いものです。そういえば、同じく拳銃で徐倫を攻撃した「ジェイル・ハウス・ロック編」から1年くらい経つのですねぇ…。あの時はもう1年続くとは実は思っていなかったのですが。

☆銃を撃つ形が妙にオカマちゃんっぽい神父。

☆宙に浮いて空へ向かう状態を「完成した能力」と言う神父。という事は、36時間後に訪れるはずだった現象は神父自身も空へ舞い上がる程の強力な重力だったのでしょう。自分の襟首を持って、自分を持ち上げているようなものでしょうか。それでは宙に舞い上がったら何が起きるのか?

☆『天国』の予想。神父はそのまま空へ向かい、ついに月に到着。同時に地球上のほとんどの魂を吸い上げて月に集めて管理する。その結果、月自体が光を発するようになり『永遠の満月(魂の保管庫)』が完成。地球上の生物の生態系を神父が管理する…思い通りにする世界が建ちあがる。


 今週はここまで。ではでは。