{こちらシグマ班(チーム)!} {だめです先へ進めない!}
{車両がひっくり返ったッ!この場所からビジター・センターの方へ向かおうとするとひっくり返ってしまう!}

 どうやら水平重力も広がり続けているわけではなく、ちゃんと射程限界があったようです。安心。
ひっくり返った装甲車から兵士が助け出されている。

{なんのことだ!?}{『ひっくり返った』とは?状況を報告しろ}
{言葉通りです。転倒ですッ!負荷がかかって車両が横転するのです}
{なぜだ?}
{わかりません}

 そりゃそうだ。そしてページを開くと惨憺(さんたん)たる現状が……。
何十メートルか何百メートルか…。それだけの高さを落ちて無事で済むはずがない。自動車の地獄、墓場と化している。
「スクラップ工場」は的を得た例えである。

{こちら『ジェイホーク9』}{3qほど先ビジター・センターが見える位置に来た}
{うおおお!?}{どっちが『上』だ!}

 重力に翻弄される偵察ヘリ。2機とも落下炎上。もはや軍隊と言えども無知なる一般人がどうにかできる現象ではない。
因みにNWSの能力射程は半径3qというところでしょうか。能力射程は「A」です。


‘03 02号  Act.143 やっぱり

 エンポリオ。
「た……確かにこの状況!」
「神父のスタンドを倒すチャンスだッ!」
「だ…だがダメダッ!リスクがありすぎるッ!…おねえちゃんの腕がどんどんボロボロにされていくッ!」

ズバズバッ ズババババ

 炎の導火線よろしく「裏返り」がロープを走る。
「行くならもたもたするなぁあ――――ッ」「とっとと!とどめをブチ込むんだぁあああ」
(「と」がいっぱい)

 鉄骨から脚は抜けた!走る徐倫!!綺麗な瞳でNWSを睨みつける!
しかしNWSもさるもの。鉄骨自体を裏返させ体勢を立て直す。そして再びタイルを飛ばしてストーン・フリーの足止めをする。
その間、謎解きを終えたエンポリオは驚き役。エルメェスの抜けた穴を見事に埋めている(ガンバレ!)
 エルメェスといえば、まさかあの「スクラップ工場」に埋もれているんではないのでしょうね……まさか…ね。

 ついに体勢を立て直し、両手でガッシリとロープを掴むNWS!危うし徐倫!!

『ダイバー・ダウン』

 徐倫のロープにダイヴァー・ダウンを潜行させるアナスイ。
そして「裏返り」をダイヴァー・ダウンの方へ導く!

「『ダイバー・ダウン』をロープの中に『潜行』させた」「つまりこれから『裏返って』いくのは」
「徐倫のロープではなくおれの体が代わりにひき受けた」
 ついに徐倫に漢(おとこ)を見せたアナスイ。さらにロープを引っぱり、NWSの首を締め上げ地面に伏せさせる!!
「おまえの糸がそいつの首に巻きついている限りッ!おれがそいつの体を起き上がらせたりはしないッ!」
 右手が裏返るのを覚悟で徐倫にチャンスを作るアナスイ!!
「やれッ!とどめを刺セッ!!徐倫ー――ッ」

「やはりおまえだけは全力で始末しとくべきだった…刑務所で…」
「…初めての時点で」

ドドドドド

 意外意外意外。何と神父が自ら乗り出してきた。モンドリアンの+と−のように交じり合う神父と徐倫。
「イエス様は十字架にかかる運命を背負っていた」
「聖母マリア様も息子を失う運命にあった」
「人間の幸福において『克服』しなけらばならないのは『運命』だ……」
「わたしとDIOにとってのそれは『ジョースターの血統』だった!」

「おまえから未完の我がスタンドを「救い」に来た」
 左手を徐倫の方向へ突き出す神父。
 振り返り拳を叩き込もうとする徐倫。

本体をさらした神父の勝算とは偶然?運命?それともまだ何かあるのでしょうか?

今週のめい言

「わたしとDIOにとってのそれは
『ジョースター家の血統』だ」

○久しぶりに「DIOとジョースター家の物語」と思い出させるセリフですねぇ。しかし、先週5つ予想したのに1個も当たらないとは……。正解は「神父がスタンドを助けに来る」でした。当たるか!

○簡単に考えて半径3qの射程。10mの高さから落ちても致命傷になる場合もあるというのに、3qといったら富士山に近い高さから突き落とされたも同じです。そんな事になったらどうなってしまうのでしょうか(グシャグシャかな)。7〜8歳のころ2階程の高さから飛び下りるという遊びをしていましたが、何が楽しかったんだろう?

○そういえば元ネタのバンドの方のホワイトスネイクが来年に活動を再開するそうだけど、う〜ん…どうなんでしょうね。ホワイトスネイクはデヴィッド・カバーデイルのバンドと言っていいでしょう。しかしデヴィッドのSEXYさを少なからず売り物にしていたホワイトスネイクは年月の経過に抗っているのでしょうか。同じタイプのデヴィッド・リー・ロス(元ヴァン・ヘイレン)なんかヘナチョコになったみたいですが。何だかんだ言って重要なのは曲なのでそちらの方を期待。

○閑話休題。血を流している気配があるのでダメージを受けている感じもありますが、首を締められているダメージが見受けられません。ここまで来たらさらに型を破って、神父に2体目のスタンドが発現するというのはどうでしょうか。元々赤子と合体したのならば、スタンド自体は2体あるはずですから。単純にあのスタンドが2体いても良いとはおもいます(あの顔が2つあるというのもキツイですけど)。そこまで突き抜けてくれると逆にワクワクしてしてくるのですが。

○普通に予想してみると「重力」に関することでしょうね。重力の方向を変えると予想。今度は空に向かって落ちていく!

「イエス様は十字架にかかる運命を背負っていた」「聖母マリア様も息子を失う運命にあった」。意地悪い見方をすると「DIOと神父」は「ジョースター家」に敗北する運命にあるとも読めるのですが。でもイエス様って確か一度死して復活したんですよね。一度死んだDIOをイエス様に見立てているのでしょうか…という事はマリア様は神父!?

 今日はここまでッス!ではでは。