今週で第6部も丸3年。中学高校なら入学して卒業する期間。娘ならオギャーと生まれて父親の悪口を言うようになる期間。「男子3日会わざるば刮目してみよ」男子は3日会わなければどんなに変わったか解からないのでよく観ろ!というコトワザがありますが、3年もあればホワイトスネイクからNEWホワイトスネイク位に変わります(それは変わり過ぎ)。


‘02 52号  Act.141 パニくるな

「ひ…右手があああああああッ!」
 奇怪な生物か珍妙なキノコが生えているようかにみえるが、まぎれもなく徐倫自身の裏返った手。骨が血管が筋肉が剥き出しになっている。

「CUJO……JOLYNE」
 さらなる追撃をするNEWホワイトスネイク(以後、NWS)。

「エンポリオッ!アナスイの所へ逃げろオオー――ッ」
 NWSのラッシュをかわし左アッパーを撃つストーン・フリー!しかしNWSはバック転でかわす。
そしてチケットボックスの周りを縦横無尽に回る。
 キン肉マンの立体リングを彷彿させる!となると次は絶対チケットボックスを突き破って攻撃するはず!!
と思ったら普通に徐倫の背後から攻撃。

 いち早く察知して迎撃する徐倫。弾け合って、再び間合いが開く両者。
「始末スルノハ…CUJO JOLYNEカラダ」

 拳が触れた物…スパイク、髪、鋼管(パイプ)が全て裏返る。
「『重力』!今まで起こった事から考えるとこれも『重力』だよ、おねえちゃん!!」
「地球もリンゴも万物には重力が働いて………それは全て『重心』の方向に引っぱられている……!!」
「それがこの世の法則……!!だがこいつは重力の方向を狂わせて違う方向にするッ!」
「だからあの「拳」で攻撃された物の形は裏返しになって全ての物はどこまでか知らないが水平に落ちていく」

 人間くらいの質量の物に裏返る程の重力があるの?まぁ、そこはスタンド自身の能力攻撃かな。

「これがケープ・カナベラルの地に影響を受けた『新しい神父のスタンド』……」
「もう記憶を操るホワイトスネイクの能力でもないし………緑色の赤ちゃんの無限に1/2x1/2x…となっていくスタンドでもない」
 私的にはまたスタンド解析の項が増えるのはありがたいですが、名前はどうなるんだろう。NEWホワイトスネイク、ホワイトスネイク・エヴォリューション、ホワイトスネイク・アッパー、スーパー・ホワイトスネイク、ヤング・ホワイトスネイク、ビジネス・ホワイトスネイク、月刊ホワイトスネイク…。普通にホワイトスネイク・2になるような気がしますが…(名前については触れないというのが妥当かな)。

「おねえちゃんまた来るぞォオオーーーッ」
「アナスイの所へ飛ぶんだッ!エンポリオ――」

バリィィイン

 やった!チケットボックスを突き破った!プチ予想的中!!

 再びNWSのラッシュ!しかし右に左に襲い掛かるNWSのパンチをスウェーにダッキングとこんにゃく戦法よろしくかわす徐倫!
「オラァ!!」
 逆にNWSのアゴに左キックが炸裂。だが今度はNWSの反撃、アゴを攻撃されながらも徐倫の左足のすねを両拳で挟み込むようにパンチを当てる。

バギョ グキョ グキョ グキョ ベキョ

 嫌〜〜な音を発てて徐倫の左足が裏返るはじめる……。
さらにNWSの追撃!これから起こるであろう惨劇を想像してかエンポリオが絶叫する。
「うわああああああああ」

「パニくるな……エンポリオ」「あわてなくっていいわ……」
「殴られて「裏返る」っていうんなら…」「もう一撃」
「あえて打たせてさらに裏返ればいい」
 頭脳プレー!右手と左足が元に戻る。

「やれやれだわ」「もっとも傷口は糸で縫わなくっちゃあいけないようだけど」
「だが確実にわかった事がひとつある」
「こいつもブチ込めばダメージがあるって事を………」

 リンゴを食べた後という感じでたたずむNWS、歯茎から血。傷口を糸で縫合する徐倫。
準備は整い、第2ラウンド開始直前!睨み合う!!


今週のめい言

「CUJO…JOLYNE」

○会話をするスタンド特有の(宇宙人もか)カタカナ言葉は「異質なもの」というのを表現しているのでしょうが、ここにさらにアルファベットを混ぜる事でもう一段階「異質なもの」に磨きがかかっています。単純に「徐倫」のふり仮名が「JOLYNE」なのはカッコイイなぁと思っただけというのはナイショですが。

○「裏」の裏は「表」。言われてみれば当たり前なのですが、なかなか思いつかないものです。触れられたらヤバイという事は徐倫も気軽に糸を飛ばせないという事になるのですが…。拳を封じることを目的としなければ、糸を攻撃されて逆に徐倫がダメージを負いますから。

○重力を制御しての上下左右からの攻撃は、やはり障害物の多い屋内の方がバトルは楽しそうです。よってNWSは一度撤退して、ヴィジターセンターへ徐倫たちを誘い込むのでは。ワザワザ徐倫を神父へ近づけるというリスクを負うのかどうかという問題がありますが、NWSは建物内へ行くと予想。

☆そういえば重力を制御できるということは、極端な話でいえば「反重力」を起こせるという事ですね。

☆私は第6部の最後は、「神父が月に放逐されて最期に地球を見ながら永眠する」と予想(というより妄想)しているので、反重力が起きるということはロケットなしでも宇宙に行ける可能性がありますね。先週の神父がNWSを発現している所なんて、もしかして伏線…なんて思っちゃいましたが。

☆タイムリミットまでまだ1日半はあるはずですから、このバトルでNWSが倒されるという事はないと考えられます。決着をつけないで撤退するNWSですが、さらに成長する可能性が大のような気がします。キラークィーンがバイツァ・ダストを発動したのもかなり度肝を抜かれましたが、NWSはどうなるのでしょうか。1つの焦点として「時間を支配する」タイプなのかという事があります(重力と時間が全く無関係でない事を考えると、すでに時間系能力とも言えるかもしれません)。

☆「天国へ行く方法」が「魂を集める」ことであるからには、この「引力」で魂を集めるのでしょうか?いやいやもう一捻りあるはず。今年ももうすぐ終了です。「天国」に関する最終予想をしようかなと思いますが、今週はここまで。

 皆さんお元気で!