「あの草陰を追うんだッ!」
「引きずられていたあの足はエンポリオだったッ!」
 見えていたのは腕なんですけど……。

‘02 43号  Act.132 見つけた

「ウェザーが何をしているのかまったくわからないが、とにかくカタツムリは増え続けている!」
「そしてこんなのまで同時に集まって来ている!」
「ゆっくりしか動けないカタツムリはたいていこうやって命が終わる……!!『天敵』で終わる…」
「カタツムリ(マイマイ)を頭からかぶって肉をチューチュー吸って喰らうから『マイマイカブリ』っていうんだッ!」
 
説明ありがとう、エルメェス!カタツムリを襲ったマイマイカブリは特に大きいというワケではなかったのでどうやら人間が変わったものではなさそうです。ただし数が不自然に多い!ここのところは能力か!?

「ストーンフリィーーッ!」
 糸を繰り出すもすぐにべチャリと地面に落ち、ノロノロとした動きしかできない。
『ヴェルサスがエンポリオを狙っていたッ!』
『今ヴェルサスをブチのめさなくてはみんなすぐにカタツムリ化して動けなくなるッ!』
 
時間はない、でも動きは「遅(ノロ)いッ!」。なんとも歯がゆい。
「エンポリオ、聞こえているならロープを引っぱれッ!」
 エンポリオを助けようとする一方でチャンとエルメェスの腕もひっぱっている徐倫。良い娘。

「45(フォーティーファイブ)、60(シックスティ)!!」
「ハット!ハット!ハット!」
 何?と思った瞬間バシッと飛び出してくるアメリカンフットボーラー!何だぁ〜〜!?
と思いきや、徐倫の糸がフットボーラーの太ももに結び付けられている。フットボーラーに引きずられていく徐倫!

「一九七四年のスーパーボウル!マイアミ・ドルフィンズのRB(ランニング・バック)ラリー・ゾンカを掘り出した」
「ラン33回145ヤードでMVPに輝いたパスレシーブだぜ」
「空条徐倫、タッチダウンまで引っぱってもらうんだな」
 説明ありがとう、ヴェルサス!
「くっ、そのスローな体の動き…バイ!もうここまで戻ってはこれまい」

ザクウ
 エンポリオの記録を掘り出しDISCの行方を追おうとするヴェルサス。
その後ろで木に登ってパスを受けとるラリー・ゾンカ…そしてアピール!だが徐倫はいない。
「ど……!?どこだ!?空条徐倫は!素早く動けるはずはないッ!!」
 その時、足元に転がってくるパイプ。そこからニュッと出る腕。

ドギャバァ
 パイプでヴェルサスを殴りつけたのはパイプの中に入っていた徐倫。

「転がって近づいた!!」
「外灯を切断してそのパイプの中へ体を…体がグニャグニャになってるというのなら……」
「中に入れるッ!」
 驚愕エルメェス。

 さらにストーン・フリーの右拳で追撃を狙う徐倫!だが!!
『アンダーワールド』
ボッショアアアァア

 白煙のようなものを掘り出すアンダーワールド!!
ドォロロロオオ
 白煙を浴びた徐倫が溶け出す。パープル・ヘイズならぬホワイト・ヘイズ!?

「掘りおこしたのは記録だッ!」
「海水が蒸発して出来た『塩』の記録ッ!」
「ナメクジやカタツムリは塩に弱いからなぁあ」
 徐倫の動きを封じ、エンポリオの身体をさぐるヴェルサス。
「なるほど」「おれのスタンドに似ているな…」
「わかったぞ」「『物』の記録みてーなものか?こいつのスタンドは…」
 エンポリオから小さなリュックを見つけ出すヴェルサス。リュックからこぼれ落ちるアイテムの中に承太郎のDISCが!

「やったぞッ!本物の承太郎のDISCだッ!」「手に入れたぞ」
「勝った!」
 嬉々と走りさ去るヴェルサス!

「ごめんなさいエンポリオ」
「でもあの車に乗ってウェザー・リポートの所へいけば『助かる』…」
「ウェザーを直せばみんなきっと助かる」「神父にも追いつける……」
「あたしがあんたに触れたから……」
「あいつはあんたに触れたから……」

「ぐえ」「おおおお」
 ついにヴェルサスもカタツムリ化。なぜかカラがいっぱい!

 そして尤もなエルメェス姐さんの言葉で今週はしめくくり。
「でも徐倫」
「ウェザーのところまで行けるのか!?あたしたち!」



 


今週のめい言

「タッチダウンラインまで
 引っぱってもらうんだな」


『アイシールド21』とのコラボレーション!!左から3番目がセナだ!(大嘘)

○強いぞ!アンダーワールド。マンハッタン・トランスファーのように遠距離からの狙撃やメタリカのように絶妙な間合いを保つ方法ではない、攻撃を当てようと突進してくる敵に対してカウンターを狙うスタイルの初めてのタイプの「近距離パワー型殺し」!応用範囲も広いすごく面白いスタンドである。

○さて、そのアンダーワールドの能力を再検討してみましょうか。掘り出した「記録」ですが、(1)掘り出した物や人の固有の能力や性質をアンダーワールドは再現できる。塩なら塩の性質、スーパーボウラーならスーパーボウラーの能力。恐らくエンポリオに電話をしたのは掘り出した徐倫であろう。(2)大きな「記録」を掘り出すことでその中に標的を封じ込めることができる。(3)洞窟のような「穴」…空間を創り出すことができる。
 ただしスタンド能力は再現できないと考えるのが妥当でしょう。ヴェルサスの目的は「承太郎のDISC」ではなく「DISCから得られる情報(天国へ行く方法)」なので、「記録」のDISCから情報を読み取れるならエンポリオの「記録」を掘り出した時点で承太郎のDISCを求める必要はないからです。つまりホワイトスネイクの能力で創りだされたDISCをアンダーワールドは再現できていないという事です。

○ところでエンポリオのあのリュックは何でしょう?もしかしてこれがエンポリオのスタンド・ヴィジョン!?屋敷幽霊でない、現存する物体を小さくして持てるなんて意外と便利な能力ですね、バーニング・ダウン・ザ・ハウスは。

☆とりあえずマイマイカブリに触れておきましょうか。どうやらマイマイカブリは日本固有の昆虫で、その理由の1つに「飛べない」ことがあるそうです。……。でも荒木先生は解かっててやってると思いますけどネ。どうなんでしょうか?     (^‐^;;

☆追うはずの徐倫たちが逆に追われる(しかも虫に)。やっぱり追われる運命にある徐倫たち。徐倫とヴェルサス、お互いスローになって接触することはできるのか?

☆しかしヴェルサスにはアンダーワールドがある。スケボーを掘り出して、ゴロゴロ進んでいく事もできる。そのヴェルサスにどう追いつくか?今週出た、幽霊ではない物体も小さくして収納できるリュックが伏線なのでは。あのリュックの中に徐倫が潜り込んでそれをエルメェスがぶん投げる!

☆ヴェルサスに追いつく徐倫!だがヴェルサスもアンダーワールドで対抗。米国国立図書館の本棚を掘り出し、本をドサドサ落として徐倫を下敷きにする。しかし徐倫はリュックの中にイッショに切断した外灯を入れておいていた。その外灯にはキッスのシールが貼ってある。

☆シールを剥がした物体は引き合う。よってもう1つの外灯に掴まっていたエルメェスは一気に徐倫の元へ、そこから勢いを殺さずにヴェルサスに体当たり!&捕獲!コンボでタコ殴り!そして言う事を聞かせる。

☆ウェザーのもとへは「車に乗って」いくと言っているからには絶対のらないでしょう(笑)。ヴェルサスがコモドドラゴンでも掘り出して、それに乗っていくと予想!

 今週はここまで!ではでは。