「あの草陰を追うんだッ!」
「引きずられていたあの足はエンポリオだったッ!」
見えていたのは腕なんですけど……。
「ウェザーが何をしているのかまったくわからないが、とにかくカタツムリは増え続けている!」
「そしてこんなのまで同時に集まって来ている!」
「ゆっくりしか動けないカタツムリはたいていこうやって命が終わる……!!『天敵』で終わる…」
「カタツムリ(マイマイ)を頭からかぶって肉をチューチュー吸って喰らうから『マイマイカブリ』っていうんだッ!」
説明ありがとう、エルメェス!カタツムリを襲ったマイマイカブリは特に大きいというワケではなかったのでどうやら人間が変わったものではなさそうです。ただし数が不自然に多い!ここのところは能力か!?
「ストーンフリィーーッ!」
糸を繰り出すもすぐにべチャリと地面に落ち、ノロノロとした動きしかできない。
『ヴェルサスがエンポリオを狙っていたッ!』
『今ヴェルサスをブチのめさなくてはみんなすぐにカタツムリ化して動けなくなるッ!』
時間はない、でも動きは「遅(ノロ)いッ!」。なんとも歯がゆい。
「エンポリオ、聞こえているならロープを引っぱれッ!」
エンポリオを助けようとする一方でチャンとエルメェスの腕もひっぱっている徐倫。良い娘。
「45(フォーティーファイブ)、60(シックスティ)!!」
「ハット!ハット!ハット!」
何?と思った瞬間バシッと飛び出してくるアメリカンフットボーラー!何だぁ〜〜!?
と思いきや、徐倫の糸がフットボーラーの太ももに結び付けられている。フットボーラーに引きずられていく徐倫!
「一九七四年のスーパーボウル!マイアミ・ドルフィンズのRB(ランニング・バック)ラリー・ゾンカを掘り出した」
「ラン33回145ヤードでMVPに輝いたパスレシーブだぜ」
「空条徐倫、タッチダウンまで引っぱってもらうんだな」
説明ありがとう、ヴェルサス!
「くっ、そのスローな体の動き…バイ!もうここまで戻ってはこれまい」
ザクウ
エンポリオの記録を掘り出しDISCの行方を追おうとするヴェルサス。
その後ろで木に登ってパスを受けとるラリー・ゾンカ…そしてアピール!だが徐倫はいない。
「ど……!?どこだ!?空条徐倫は!素早く動けるはずはないッ!!」
その時、足元に転がってくるパイプ。そこからニュッと出る腕。
ドギャバァ
パイプでヴェルサスを殴りつけたのはパイプの中に入っていた徐倫。
「転がって近づいた!!」
「外灯を切断してそのパイプの中へ体を…体がグニャグニャになってるというのなら……」
「中に入れるッ!」
驚愕エルメェス。
さらにストーン・フリーの右拳で追撃を狙う徐倫!だが!!
「『アンダーワールド』」
ボッショアアアァア
白煙のようなものを掘り出すアンダーワールド!!
ドォロロロオオ
白煙を浴びた徐倫が溶け出す。パープル・ヘイズならぬホワイト・ヘイズ!?
「掘りおこしたのは記録だッ!」
「海水が蒸発して出来た『塩』の記録ッ!」
「ナメクジやカタツムリは塩に弱いからなぁあ」
徐倫の動きを封じ、エンポリオの身体をさぐるヴェルサス。
「なるほど」「おれのスタンドに似ているな…」
「わかったぞ」「『物』の記録みてーなものか?こいつのスタンドは…」
エンポリオから小さなリュックを見つけ出すヴェルサス。リュックからこぼれ落ちるアイテムの中に承太郎のDISCが!
「やったぞッ!本物の承太郎のDISCだッ!」「手に入れたぞ」
「勝った!」
嬉々と走りさ去るヴェルサス!
「ごめんなさいエンポリオ」
「でもあの車に乗ってウェザー・リポートの所へいけば『助かる』…」
「ウェザーを直せばみんなきっと助かる」「神父にも追いつける……」
「あたしがあんたに触れたから……」
「あいつはあんたに触れたから……」
「ぐえ」「おおおお」
ついにヴェルサスもカタツムリ化。なぜかカラがいっぱい!
そして尤もなエルメェス姐さんの言葉で今週はしめくくり。
「でも徐倫」
「ウェザーのところまで行けるのか!?あたしたち!」
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