崖の上で瀕死で横たわるウェザー。 「なぜだ……」 「出会わなければこんな事にならなかったのに……」 湖から引き上げられるペルラ。気の毒そうに十字を切る老警官。 「やめろと言っているんだッ!」 心の真実から搾り出される悲痛な叫び。絶望のプッチにあの男の声が響く。 「『彼』だ……」 ドボアアァアァッ 『矢』がプッチの首から飛び出す!!流れ出る大量の血! 再びDIOの声が響く……。 倒れ込むプッチ!同時に、ウェザーの後ろの首筋からも突然出血する。その傷口は『矢』の形そのもの。
「おい何者だあぁ〜〜〜ッ!浮気調査してやったマヌケ男かァ!?」 銃をとりだし構えた右腕からカタツムリが無数に生まれだし這っている。 「なあ…」 「ま…まさか!おまえは!!」 ガアアーーーン 自らの銃で脳しょうをぶちまけてしまった何でも屋。 カシィィン バシン バシン バシン
絶望の中で何回も自殺を図るウェザー。しかし、ことごとく失敗。
「『ウェザー』だ」「弟は死んでない」 え〜と…ウェザーが何を望んだかは未だにわからないのですが……とにかくその望みがウェザーの「怒り」から来ているのは間違いない。 「このカタツムリがわたしの手を這い登って来るようなら………」 「ウェザーのことが片がついたら……「彼」に会いに行こう」 『それを知りたいッ!その「答え」こそが…………』
そして出会う2人。 「違う」 ドショアアア 激突するホワイトスネイクとウェザー・リポート。 『ウェザー』
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○今週の見所は「ペルラの悲劇」からのプッチ、ウェザーそれぞれの変化、そして最後に絡み合う「感情」。ウェザーのそれは「怒り」、この世のあらゆるものに怒りを向けている状態は連続殺人犯や多量殺人犯に通じるものがある。ウェザーの望みが「この世への復讐」だとしたらカタツムリが襲ってくる程度で済んでいるのはラッキーなのかも? ○「これからはなんでもするぞ」。「妹を傷つけることだけは絶対さけなくてはならない」その妹を失ってしまったプッチ。取り替えられた弟、弟に出会った妹、妹を襲った運命…。『人はなぜ出会うのか?』、「この出会いには意味があるのか?」、「意味があるから出会うのか?」その答えを求めるためには「何でもする」ということなのだろう…そう、神の教えにも背くことになっても…。 さて、スタンド研究の視点からも今週はおもしろい週でした。でも今日はここまで…ではでは。 |
☆さりげなく「ペルラのDISC」は重要アイテムな気がします。ウェザーの暴走を止めるのに一役かいそうですが…。ヴェルサスが「ウェザーのDISC」と「ペルラのDISC」を同時にすりとっており、徐倫がヴェルサスを捕まえて「ペルラのDISC]を取り返しウェザーに渡す…。2枚同時にすりとるのは無理があるかな。 ☆無意識操作のスタンド。スタンドが本体の「望み」から顕れるものならば、その「望み」を邪魔する行為は例え本体の自殺であろうと許さない。これは無意識というより何かスタンドの方に本体が支配されている感じがしますね。スタンドに支配されている状態では自殺することさえままならない。(厳密な意味で)死ねなくなったディアヴォロや、バイツァ・ダストに自殺を阻まれた早人…ある意味「自殺」は人間の最低限の尊厳でもあるのでそれを奪われるのは嫌なものです(自殺を肯定しているわけではないですが)。 ☆ホワイトスネイク…って死人からはDISCを取り出せないのではなかったでしたっけ?承太郎のDISCを瀕死のアナスイに挿入した場面とか、DアンGが死んだために尋問できなかった場面とか。とはいえ、ジョジョではこんなことは日常茶飯事なので、いかにしてこの現象を理由付けるかも面白いものです。能力発動のファースト・インパクト時は「特別に強い能力」が働く…とか。 ☆さて来週の予想。今週はシンプルに…回想は来週も続くか?否か?
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