今週も昔話。

 3人の少女が好みの男の子について雑談する…よくある風景。
少女の1人はジュースの配達人が良いと言い、他の2人の少女達にバカにされている。
「ちょっとペルラッ!あんたのバッグじゃない?今あいつが盗ったわッ!」
 少女の1人…ペルラのバッグが抱えて先程まで客(今は泥棒)だった男が店の外へ飛び出す。

ドシュウウ

‘02 39号  Act.128 しきたり

 1本目で足止め、2本目で確実に当てる!ジュース缶(さすがアメリカもうプルトップ)2段攻撃!!
泥棒逮捕の大手柄を立てたのは若き日のウェザー・リポート。

『ウェザー・リポート』の本名はウェス・ブルーマリン
―――その時16歳、どこまでも純粋だったし
どこまでも正義を信じていた
 

 帽子と同じ髪型かい!!みんなツッコム、私もツッコム。

「ああ…オレ、ウェス……『ウェザー』って呼ばれる」「また会える?」
 顔を真っ赤にするペルラ。みようによっては顔に影ができて心が曇ったようにもみえますが……。


既に2ヶ月過ぎており……ロベルト・プッチは思い悩んでいた

ロベルトはまだ「神父」ではないけれども信者から聞いた「告白」には守秘の義務がある

 プッチは悩む。当然のことながら自分の双子の弟が実は生きており……そして、それは誰にも相談はできない。今日も思い悩みながら帰宅したプッチの眼に玄関先でブランコで揺れている妹と思われる人物が映る。

「どうした?…そんなとこでボーッとして」「学校で何かあったのか!」

 その声に振り返る少女は……なんとペルラ…。
「お帰りなさいお兄ちゃん」
「お願い……パパとママには言わないで…学校の成績が下がっちゃった……いずれ取り戻すけどどうしよう?」
「ボーイフレンドが出来たの…知り合って2週間、すごく好き…心が通じているの…」

 悲劇は稲妻のように……。

ここから先に起こる事は読者であるあなたに判断していただきたい
結末はいったい誰の罪なのか?

 胡散臭い男(私立探偵)に金の束を渡すプッチ。
「あなたにして欲しい事は2つ」
『何も質問しない事』『この2人を別れさす事』」「それだけです」

ロベルト・プッチはこの『なんでも屋』の私立探偵のことを
ほとんど知らなかった
彼の地獄耳を…彼の心に潜む古い『しきたり』のことを


この地方に100年前には法律として存在した社会にとって最悪の『しきたり』だ
この1988年に根深くそれを受け継いでいる者が彼だった

「なんてこった……」
「あのウェザーってヤツの母親を調べたら1972年当時、あの母親は……」
「都会で黒人と結婚していた……つまりあいつはッ!」
「ハダは白く見えるが黒人の息子ッ!」

私立探偵はたちまち白い頭巾をかぶった仲間を呼んで来た


ドッガァアン
 ショットガンの銃底で殴り倒されるウェザー。そして彼をとりかこむ松明と銃を持つ白い頭巾の人、人、人。
KKK ク・クラックス・クラン。う〜ん、舞台がアメリカ南部と来たからチラリとは頭に浮かびましたが……来るとはねぇ。
白人崇拝主義黒人排他主義の集団。血統や外見だけで人間の全てを判断する唾棄(だき)すべき存在。

「これはおまえの兄貴の依頼だ。そしてそいつを産んだ母親の家にも既に…火を放って来てやったぜ」

 KKKの私刑(リンチ)により木に吊るされるウェザー……。不思議な果実。

「あたしの心の中にはもう……雨が降る事さえない」

そうつぶやくとペルラは崖の下の湖に身を投げた

まだウェザーにかすかに脈があることも知らずに…

 


今週のめい言

「妹を傷つける事だけは絶対に
 避けなくてはならないッ!」

○誰が彼女を殺したのか?よかれと思ってやったことが裏目にでる…セ・ラ・ヴィ(これが人生)。

○何とも重い話です。もはや「少年誌」の域を越えている気がしますが。本格的に小学生置いてきぼりです(島袋年光氏も違う意味で小学生を置いてきぼりにしましたが)。そしてさらに来週に続く…と。正直、あまりに重過ぎるような気もします。単なる兄弟喧嘩の枠を越えて、愛する者を奪った者と奪われた者の対立になってしまったのですね。それにしてもウェザーの性格の変化は何なんでしょうか?

○予想としては、それからのウェザーはアルコールやドラッグに溺れたのではないかと。そして、世の中を恨みながら身体と心を蝕まれていきあのちょっと破綻した性格になってしまった。そして数年前、殺人未遂を犯してGDSt刑務所に収監される。「水族館」でウェザーが見たのはそこで教戒師になっているプッチ。積年の恨みを爆発させるウェザー…すでに『ホワイトスネイク』に目覚めていた双子の兄の影響もありスタンド能力『ウェザー・リポート』に覚醒する。「ヘヴィ・ウェザー」発動。悪魔の虹降臨、大パニック。

○焦るプッチ教戒師。ウェザーが「水族館」に居る事ももちろんだが、彼が原因と思われる未曾有のパニック。正体を隠しているプッチはこれ以上騒動が大きくなる前にウェザーを黙らせる事にする。だが自分の「軽率な依頼」から悲劇が起きた事に後ろめたさを感じていた神父はウェザーの命までを取ることはできなかった。そこで神父は死なない程度の記憶を抜き取る事にした。

○何となくなのですが…ウェザーはプッチ神父が自分の双子の兄だと言う事を知らないのでは。「兄貴」とウェザーが呼ぶのも「ペルラの兄貴」という意味かも(ペルラと結ばれたかったという無意識的な欲求)。

☆この「」は誰が犯した「」なのか?

「罪」ってのは廻り廻って「罰」がやって来る…(by億泰)。「全員がただ人を愛しただけなのに…」では「愛する」ことは罪なのか?「愛する」ことが廻り廻った結果なのか?

☆個人的な答えとしては「半分はその通りだろう」。あらゆる物事には良し悪しの二面性があるものだから、「愛する」ことが良い事だけをもたらすものではない…とはいえ目を覆いたくなる悲劇。何が彼女を殺したのか?

☆さて最後に注目点を挙げてみます。(1)ウェザーの性格の変化は何が原因?(2)プッチ、ウェザーのスタンド覚醒のキッカケは?(3)プッチがウェザーの記憶を奪ったのはいつ?これに加えて現在のカタツムリ騒動はどうなるか?というのも加わります。来週も目が離せません!

 ではでは。