今週の始まりのアオリ。「また墜落!!」。自分で言っちゃったよ(笑)。

‘02 30号  Act.121 うるせー

「くそっ!」「ど…どこだ!?」
「入口を探せッ、エルメェス!」
「天井にあったんだッ!」「入って来た所を探すんだッ!」

「なんなんだここは…!?幻覚なのか徐倫」
「でも現実のように硬え壁だ!」

「出口を見つけなければ……」「穴の上の病室に誰か来てなかったか?」
「警官とかが来るはずだ!」
「来てなかったか!」

「し…知らねえよ」
「だが警官が来たとしても穴の外ではおまえの声はまったく聞こえなかった」
「ここは旅客機なのか!こんなとこは上からはチラリとも見えもしなかったぞッ!」

「オラアアアッ」
 天井を殴りつけるストーン・フリー。機内は完全に旅客機として再現されている。天井にヘコミを造るだけ。

「当機はロンドン発ダラス行き2882便。燃料系統の故障が原因のため」
「あと3分弱で墜落します」
 右利きのスチュワーデス。腹からは他人の顔。肌の色は透き通るような白であろう…死人のような。

 スチュワーデスに詰め寄る徐倫。
「よし機長にあわせなッ!」「この飛行機をすぐに着陸させるんだッ!!」

   ブスブス   ベロンベロ   ブスブス   ジューー

 みるみるスチュワーデスの皮膚が焼け、肌が焦げ落ちる。
「無駄です」
「不時着できなかったから……墜落したんですから」
「あたしたちみんな焼けちゃったんです」「墜落した時爆発して」
「あたしの体……」

 焼け焦げは乗客全員に及ぶ。そうそう、こうこなっくっちゃ!でも映像的にはこっちの方がキツソウですが。

「こいつらはまさか幽……」
 エルメェス。

「記録」じゃああ」
「ワシたちはぁあ、地面が覚えているただの「事実」

 乗客の1人のおじさん(の記録)が答える。

「な…なに言ってんだ!?まじに墜落した飛行機だっていいてえのか!?」
「これからまじに墜落するっていいてえのかッ!」

ピッ

21:31

 墜落まで後2分。窓の外を見回る徐倫…そして再び外に居るヴェルサス、アンダー・ワールド、神父を見つける。

 神父がヴェルサスに話し掛ける。
「さっさと墜落させることは出来ないのか?」
「さっきから『ウェザー・リポート』のやつを感じている」
「穴の上に来てるというわけではないが……この病院そばまでせまってるようだからな」

「ゴチャゴチャうるせーんだよ、混乱させやがって……さっきから」
 ヴェルサスの反抗………なのか。

「わたしのことか?」

「…………」
「『アンダーワールド』の能力は記録を掘りおこすこと……」
「あと2分弱……」
「…ですが…わたしは穴の上のエルメェスのヤツもついでに引きずり込んだことを忘れないでください」
「あなたのためにやったこと……まかせてください…」

 そして再び場面は機内へ。
「おいッ!何考えてる?徐倫」
「なんでそのドアをさわってるんだッ!?」

「天井の『入口』は見つからない」
「どうやらてっとり早いのは直接あの本体をたたくしかなさそうだ!」
「そこのスチュワーデスッ!このドアの開閉モードを手動に切り換えさせろッ!!」
「エルメェス、もう一度ロープを持って……どっかにつかまっててくれ」
 あら、外へ出て行くとは思っていましたがちゃんとドアから出て行くのですか。意外と礼儀正しい徐倫。

オオオ

 ドアを開けて外へ吹っ飛んでいく徐倫!どれくらいの範囲かは不明であるが、旅客機の周囲の気圧の低さも再現している。そして、徐倫は外へ吹っ飛んだ勢いを利用してヴェルサスに接近する&ストーン・フリーの左ストレート!!

ピシイィッ

 ガラスッ!?
「メーデー、メーデー」
「ミグの野郎に発砲され着弾した模様、コントロールがきかない」
 一転、場面は戦闘機のコクピットに!この展開のスピーディさは絶品!
ところでミグというのはソ連の戦闘機のことだと思いますが、アメリカとソ連の戦闘機が接触するような場所とはどこでしょうか?
「お…おい、おまえは誰だ?」
「まあいい」「操縦席の後ろが撃たれているみたいだ」
「後ろの破壊状況を見てくれないか?」
 と言っているパイロットの右半身はすでにグチャグチャになっている。

「これはッ!!」
 戦闘機の外へはロープにより外界とかろうじてつながっている。が!そのロープも戦闘機墜落の反動で切れる。
『ストーンフリィィーー』

 切断したロープを上方へ投げ上げる徐倫!
 ロープは穴の入口に居た警官の無線器を奪い戻ってくる!!

「空条徐倫は刑務所で鍛えられている…」
「おまえの攻撃が失敗する場合のことを予測していた」
「このために飛行機の外へ出たんだ」
「彼女は警官を待っていた。警官が無線で連絡しながら来ることをな」
「仲間に連絡されるぞ」「あの無線は周波数によっては「携帯電話」にも通じる」

 状況の解説をしてくれている神父に再び反抗期を迎えるヴェルサス。
「うるせーぞ」「まったくよォオオ」
「おれは敗けているか?」「え?」
「神父さんよォーーーッ、オレは今勝ってるんだろーがよ!!」



 

今週のめい言

「メーデーメーデー」


○唸りを上げてヴェルサスに迫るストーン・フリーの左拳。次の瞬間、その拳はヴェルサスを覆った硬性ガラスに阻まれる。否!覆われたのは徐倫、戦闘機の中!!

○これは6部でトップレヴェルに入る場面では!?この予想を越えた場面展開、スピーディ、そしてとぼけた感じのパイロット!ビバ・ラヴィダ!!

○無線機を手に入れた徐倫…。神父の言葉によると「携帯電話」にもかけられる。ここで徐倫が無線機をかける相手は誰か?考えられるのは唯一人、エンポリオである。エンポリオ → ウェザー&アナスイと伝言が行くと予想。ここまで徐倫はウェザーの存在を感じてる気配が無いのですが、さすがにそんな事もないだろう…とは思うのですが、どうなのでしょうか。

○先週「アンダーワールドを知らない」と厚顔無恥にも自分の無知をニコヤカに暴露しましたが、時計さんからMAILを頂きました。ありがとうございます。現在、アンダーワールドのライヴアルバム『エヴリシング・エヴリシング』を聴いています。

○いきなり反抗期のヴェルサス。神父のために闘うことは幸福ではなかったの?「おまえのためにやっているのだから、黙っていろ!」ということですかね……正論はとかくウルサク聞こえるものですからね。

 今日はここまで!ではでは。