オーランド…高層ビルが臨める郊外に徐倫の声が響く。 徐倫が向かう建物には救急車が入っていく。 「急いでッ!第3手術室の用意をッ!」 「この建物は救急病院だぞ……神父が病院内にッ!?」 「いるわ」 「ぼくも中へ行く…………」 「ええ…でもまずDISCを渡してもらいたいの…神父の方も「逆」にあたしの接近を感じているはず」 {バックシマス!}{バックシマス!} {バックシマス!}{バックシマス!} 「どっちのことを言ってるんだウェザー…」 「違う。3人のことだアナスイ」
「すまないがヴェルサス」 「君の靴のサイズは27センチか?」 「いったい…プッチ神父…なにが言いたいのです」 なんとここまで緊迫した状態でまだ自分の能力を知らないどころか発現していないというヴェルサス。 「うむ………………」 ド ドドドドドドドドド ドドド 病院内を神父を探し歩く徐倫とエルメェス。 「能力が見えないのならそれはそれで仕方ない」 「もしかしたら徐倫はここを見逃すかもしれないしな…」 「………………!」 料理から……指…。最近、おにぎりの中に指が入っているというニュースを聞いたが…。 「……プッチ神父」 さらに終わらない。指が生きているように蠢(うごめ)く。 ガボッ ガボッ グボオーーッ べチャリ 火山から溶岩がふき出すように、料理の皿から何者かの手と顔が覗く。 子ども!!まさかエンポリオ!? 「救急車に乗れたのは楽しかった」 「ぼくのパパだ」 ガアアーーーン 首の銃痕から飛び出した弾丸がドアを突き通り…そして冒頭に救急車で運ばれてきたマイクの父親を貫いた!もちろん、接近していた徐倫とエルメェスもそのことに気が付く。 「あ……あなた」
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今週のめい言 「それはそれでかまわない」 |
○煽り文の「胸騒ぎのホスピタル」も素敵ですけどね。昔の少女漫画のタイトルみたい。あまり触れてなかったですけど、煽り文は微妙に編集者のセンスが迷走してて、密かに楽しみだったり。 ○「それはそれで構わない」「仕方がない」「なるようにしかならない」……客観的には諦めるているような態度であるが、『天国へ行く』ヒントであるのかもしれない。敵であるはずの徐倫やウェザーの存在も含めて、全てが神父のためとなる…。『天国』とは「敵がいない世界」の具現化ではないでしょうか。こちらが何をしなくても、敵の方から消え去っていく。闘わずに…闘うまでもなく勝利する事。イメージとしては、「バキ」で言うところの『護身完成』ってやつですかね。 ○今度の戦場は「病院」。そこで問題になるのがヴェルサスの能力。いったい何でしょうか?ストレートに考えれば、「ケガをさせた者に同じケガをさせる能力」といったところでしょうか。そこに恨みとかが雑ざってくるのかも。自分を撃った父親を撃ち返したとも…恨みを反射? ○SDW…SPWの誤植でしたね。気付きませんでした(恥)。 ○SPW財団も思い出せば第2部(Part2と言うべきか)より登場です。スタンドという能力…「個性」と言い換えてもいい設定のため組織対組織というシチュエーションはほとんどないです(第2部で吸血鬼VS.SPW財団特別科学戦闘隊というのがありましたが)。 ○B・ラプソディーが無関係の人を巻き込むタイプ(パニック系)。スカイ・ハイがピン・ポイント型。さてヴェルサスのスタンドは?ズバリ中間のタイプ!(中途半端な答えですナ)。ヴェルサスの能力をガチンコで予想すると「ケガの原因を再現する能力」なのでは。特に「恨み」とか「ケガをさせた者に返す」とかは関係なく(父親に銃弾が返ったのはミス・ディレクション)、好きな場所に自由にケガの原因を再現させる。ただしケガの原因を再現された者はケガが治ってしまう。よって再現したケガでダメージを与えられないと、完治した患者が残るだけなので攻撃の手段が減っていく。 ○来週あたり早々と明かされそうなのでスタンド名を予想。“ボヘミアン・ラプソディー” “スカイ・ハイ”と懐古な元ネタが続いたので今度は新しいのが来そうですが。やはり最近、一番目立っているのはスリップノットでしょう。意味もなく長い名前ということでレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとか。宗教関係で考えてみるとコーリング(「神の啓示」という意味がある)とか、古い方で考えてみるとジューダス・プリーストとか。数をそろえても全然自信なし! ではでは。
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