血尿と指が腐り落ちるという事態におののくエンポリオとエルメェス。

「3人同時だ」「空条徐倫…次にやるのはおまえだが」
「始末するのは3人同時だ」
「『ロッズ』にはそれができる」

‘02 24号  Act.115 物知りエンポリオ

「オラオラオラオラオラオラオラオラ」
 宙に浮かぶロッズにラッシュを繰り出すが、途端に動き出しことこどくパンチをかわす。

グギャア

 逆に足首を捻り、いや捻られて転倒する徐倫。

「よーし徐倫、おまえの所へ行くぞ」「もっと近づくからな」
 余裕を取り戻したリキエル。夜ばい宣言するストーカーのようだ!

「徐倫!!」
 カノジョの貞操を護るべく飛び出す男前・エルメェス!しかし口を操られ、言いたくも無い返事をさせられる。 

「はい……2回いくぜェーー」
「ハイ」「ハイ!」
 調子に乗るタイプですな〜、リキエル。

『筋肉だ…筋肉をどうにかして操っている…』
『お姉ちゃんの足首もそうだが、エルメェスのアゴやノドの筋肉を体の中から操らなくてはあんな風にはならない!』
 その時、お腹を押さえていたエンポリオが何かに気付く。上着を上げるとズボンにDISCがはさんである。
「おねえちゃんに持っていろといわれた……神父から取り戻したおねえちゃんの『お父さんのDISC』」
 DISCが接していた部分とその周囲の皮膚の色が違う事に気付くエンポリオ。
「『体の中』…」「わかりかけてきたぞ…」

「ここはぼくの腎臓の場所」「血のオシッコは腎機能へのダメージ」
「この部分の皮膚が青白く冷たくなっているッ!」

「刑務所にあるぼくが住んでた『部屋の幽霊』!」
「そこのぼくの本棚、右から2列目にある本に書かれていた!」
「人間の臓器を見た時…もしそこが病気なら他の健康な部分より体温が低くなってる事が温度感知器(サーモグラフィ)でわかる」

「『体温の低い場所』が病気になる場所だッ!」
 ついにロッズの謎に思いつくエンポリオ。スゴイよあんた!!
「『体温』だッ!!」
「ロッズは『体温』を喰っている生き物なんだッ」
「ロッズは何者にも気付かれない飛行で狙いッ!近づくけど!」
「決して触れないッ!」
「他の動物の体温を自分の生体エネルギーにして活動している生物なんだッ!」

 吐血する徐倫、口から煙のような物もいっしょに出ている。
「肺にダメージを与え、肺組織が中ではげ落ちると綿のようなカスになって吐き出されることがある」
 目が剥き出され、首が大きくはれるエルメェス。
「甲状腺という首の下にある健康維持調節機能にダメージがあると、ノドがフグのように腫れ目が大きく飛び出すッ」

 リキエルの周りに再び姿を現すロッズの編隊。

「おねえちゃん「水の中」だッ!水の中に逃げるんだッ!」
 回避方法を叫ぶエンポリオ。

「「ロッズ」の秘密をおまえらが知ったところでどうにもならない」
「おまえらを病気にしたのは病死させるためではない」
「ただ動きを封じるために病気になってもらったのだ……!
 今までの攻撃さえも布石であるという。このまま身体を破壊し続ければ、リキエル自らの手でトドメをさせそうですけどね。意外と慎重、案外クレヴァー。
 そしてリキエルの真の考えは!
「『一点』を正確に狙うためだッ!」
「狙いにくい位置だが人間はただの一点の体温を奪えばそれで死に至る」
『全ての生命を司っている位置、「脳幹」の体温だ!」

 ロッズの編隊が鞭のようにしなる。
「「体温」は首のうしろ第1頚椎骨より奪う」
「くらえッ!狙いはついたぁああ」

 徐倫の命を奪うべき一斉に飛行をするロッズ!!

「早く深い所へッ!水の中に潜るんだぁああああ」
「違う…エンポリオ。潜ろうとなんかしてるんじゃあない、「ライター」よッ!」
「「幽霊のライター」よ!」

ドッゴオオオオォオオ

 糸に火を付け、全身を火だるまにする徐倫!!何人がネタにしたか知らないがあえて言おう!
燃えろ!!イイ女(ベタすぎて恥ずかしいぃいい)

「これっぽちのこと!……今までのことを考えれば…」
「神父を追いつめることを考えれば大したことない」

「こ…こんな女……ヤツより」
「オレの方が精神力は上だッ!」「オレは成長するッ…!!」
「大切なのは成長して祝福されることだッ!」




今週のめい言

「おまえ物知り博士か?」

○言っちゃったよ、リキエル。まさか作品自らツッコミを入れるとは…。尤も、タイトルでチョット笑っちゃったんですけど。「物知りエンポリオ」って…そのままじゃん!

○いや、ここまで来るとエンポリオは天才というより新人類という感じですね。超能力を持っていて、その上知能は明らかに他の者より一段優れている。本のあった場所まで憶えているとは、スゴイ記憶力。

○ところでなんでエンポリオは徐倫を「おねえちゃん」で、エルメェスは呼び捨てなの?

☆ロッズの秘密は「体温」でした!ドッぱずれでした。う〜ん、相変わらず当たらないですねぇ。局地的な病気を誘発させる能力ですか。スカイ・ハイ自体のヴィジョンはでなさそうですねぇ…というか、もうスタンド名がスカイ・ハイということを忘れている人もいっぱい居るのでは?リキエルは「スカイ・ハイ」とは一回も言ってないので、リキエル自身もスタンド名は「ロッズ」だと思っちゃっているのでは。

☆でも今回の「体温を喰う」なのですが、起きた現象が強引すぎるせいかチョット個人的には盛り上がってないです。B・ラプソディーが楽しすぎたということもありますが。

☆リキエルの倒し方として(1)ロッズを封じてリキエルを丸裸にする(2)ロッズをそのままにリキエルに直接攻撃して倒す…の2つだと思います。
 リキエルが「精神の成長」を頻繁に口にだしていることから、また目がストーン状態になったうえにボコ殴りという決着だと思うんです。つまりロッズをどうにかして封じる(倒す)の方だと思います。

◎なんだかんだで、今週で「今週のストーンオーシャン」は丸1年書いたという事になります。最初に書いたのは去年の23号ですからね。書き方のスタイルについてはこの1年で徐々に変えていたので、今みかえしてみると結構おもしろいです。小学校の卒業文集を読んでいる感じ。

◎違いを挙げてみると、タイトルが表に入っていない、セリフを太文字していない(現在は基本的にセリフは全て太文字)、感想がアッサリしている、etc。うまく短文省略化できていないのもこのから変わっていませんね(笑)。

◎さて、ロッズ攻略法ですが…思いつかない……。全身を炎に包まれた徐倫…インパクトに押されて検討するのを忘れていたのですが、なんで火だるまになったのでしょうか?体温をいくら喰われてもいいように全身を熱くしたのでしょうか?ロッズが火を恐れて近づけないようにしたのでしょうか?まぁ、チョットしたジョークで付けたのではないでしょうが。
 ちょっと火がついただけで「アヂーアヂー」言っていた億泰に見習わせたいですね。

◎リキエルの反撃。「その程度の炎、ロッズなら喰い尽くせる」と言って、炎の温度を下げて消そうとする。しかしその前に決着をつけようとリキエルに近づく徐倫。だがその前に炎を消されて徐倫、大ピンチ→続く。

◎エルメェスが体温を喰うというロッズの性質を利用することを考え付く。全身を2つにして、一方を囮にしてもう一方でリキエル撃破。元に戻るためにシールを剥がすと……グシャ
 
 ロッズは全滅させると思いますが、思いつかないので今週はここまで!ではでは。