‘02 20号  Act.112 ロッズ

 扉ページで全員の名前が明かされています。相変わらずファッション関係の元ネタはわかりません。すでに…と言うべきか、数時間後に敗北が決定されているウンガロ。そして牛柄のファッション、目がストーンの男はリキエル。そしてベットに寝込む男、強盗をして足を撃たれて6階から飛び降りた男の名前はヴェルサス。そして中心にプッチ神父。
 ところでこの扉、何となく第4部を思い出させる配置です。。リキエルが仗助。神父が承太郎。ウンガロが億泰。ヴェルサスが噴上裕也。仗助って、背中越しに視線を送る姿がものすごく似合うと感じるんです。第4部の1話目からそんな構図があったしね。ところでリキエルの髪、増えていません?

 そんなリキエルですが、「診断では肉体のどこにも異常はない」と言っています。まぶたがストーンは精神的なものらしい。「ケープカナベラルへ推し上げろ」と言われたのがどうやらプレッシャーとなってしまったらしい。汗をダラダラかき、息苦しさを感じるリキエル。まぶたも両方が落ち、「見えねえッ!」。

「『DIO』という男のことを考えろ、リキエル」

 荒い呼吸をするリキエルに話し掛ける神父。

「それがおまえの目的だ。その苦しみの原因はおまえが生きる目的を今まで知らなかったことにある」
「自分たちの『血統』のことを考えろ!」
「父親を知らずに今までを過ごして来た息子たちよ」
「わたしを推し上げろ!」「わたしのために生きるのだ」
「そうすれなDIOの『血統』は君たちの心の成長に至福を与えるだろう」

 なんでしょうね、このウサンクササは(笑)。端から見ているとリキエルの弱さにつけこんでいうように感じられるのですが。

「オレは何にもできないッ!」
 弱気に徹するリキエルになおも諭す神父。

「ある……」「生まれた時からすでに持っている」
 リキエルを抱きしめるふりをして、頭部からDISCを取り出す神父。そしてどうやらそのDISCを、つまり能力を読んだようである。
『竿(ロッズ)』……」
「という生物のことを聞いたことがあるか?」
 ハ〜イあります!
「……………別名『スカイフィッシュ』とも呼ばれる」

「今から11年前、2000年の春の出来事だ……」
「メキシコのゴロンド・リナスという砂漠の村に地下水脈が陥没して出来た巨大なたて穴の洞窟がある」
「その深さは400m」

 確か東京タワーの高さが333mですから……うぉっ!
「そこでスカイダイビングをしている若者たちが撮影したビデオカメラに偶然「ある物体」が一瞬だけ録画されていた……。断っておくがわたしは事実だけを話している……」
 恐らく神父が読んだのって能力だけですよね。なら、メキシコの何とか言う村のことから先は神父のプライヴェート知識なんでしょうね……。不思議科学が好きなんですね。
「撮影のときは気づかなかったものだが何十という『白い物体』が……」
「その洞窟を飛びおりる若者の周囲を飛行しているのが映っていたのだ」
「ビデオカメラで計算するとほんの100分の数秒だけ映っており、速すぎる動きゆえにダイバーだちの肉眼では認識できなかったのだ
「それが『ロッズ』だ……」
「後に日本のTV局撮影隊がこのロッズを捕獲しようとしたが失敗。生物らしいということだけが撮影できた」
 土曜日にやっていた番組のことですかね?
「その生態や死体の残骸など全て未確認」
「どうやらその『ロッズ』…おまえの能力を今DISCで呼んでみたところ……」
「このフロリダにも生息しているらしい」

ドシュ

 何かが神父とリキエルの周りを飛び抜ける!
ヨロリとした感じで、壁に背をあずける神父…。

「おれのまぶたが上に上がったぞ!!」
 おめでとう。
「あの「生物」がッ!この目で今見えましたッ!」
「あの生き物を利用できるのがオレの能力なんですね?」

 喜び勇むリキエルとは対照的に青ざめた顔の神父。
「…………」
『今…「触れた」のか?このわたしに……!?』
『いや…触れられたりはしなかった……決して……』
『触れられてはいないのに……』
 ボロリッ…と歯が抜け落ちる!!
「早く出て行け……リキエル」「おまえの能力を『スカイ・ハイ』…と名付けよう」
 口から少なくない出血をする神父。
「よく調べるんだ……何を喰っているのかを…」
「そのロッズの生態を……
そして利用しろ


 一方、こちらは徐倫……。
 ロメオからもらった(奪った?)ヘリコプターでフロリダの海岸線を飛ぶ徐倫、エルメェス、エンポリオ。

「ぼく思うんだけどさ」「甘やかされるってあるじゃん」
「これコンピュータだからメチャ操縦が簡単なわけよ」
「でもこればっかやってるパイロットって、実際生の操縦ヤバイ腕になってると思うのよね」
 「…のよね」って、なぜオバチャン言葉?

「あたしは初めてシャバに出て操縦したヤツが偉そーにして落ちなきゃそれでいい」
 チクリと釘をさすエルメェス。

エンポリオ、もっと西よ。西へ向かって」
「『感じる、ヤツの存在が』」
「良くわからないんだけど…3か所か…4か所かになっているような感覚が……」
「とにかく西なのよ。神父が今、オーランド近くにいることは間違いない」

 徐倫も「星の共鳴」により、神父たちの存在を捉えている。

「徐倫、ちょっと寒い。そこの小窓閉じてくんない?」
 エルメェスの頼みにより徐倫が窓を閉めるか閉めないうちに反対側の、エルメェスの側の小窓がバクンと開く。
不審に思いながら窓を閉めるエルメェス、その瞬間、エルメェスの手元を何かが飛び抜ける。

「なんかおかしい……」「エルメェス…ぼくの目がちょっと…」

バクン
 再び開く小窓。

「ぼくのまぶたが!!」「おりて来るよォオオオオオオッ」

 そして再び何かの存在を感じるエルメェス。
「徐倫ッ!なにかおかしいぞッ!」
「なにィイイイイ――――ッ!?」

 振り返ったエルメェスの目には、目から血を流す徐倫。しかしその瞬間、エルメェスの両まぶたも落ちる!!

『な…!?なにかがヘリの中にいるッ!!』
『今…徐倫は出血していなかったか………!?』
『まぶたがおりてくるッ!』『今…何かに触れられたかッ!?』
『いや…触れられてはいないッ!』
『何だ…こ…これはッ!!』



「その前にまぶたを開けてくださいよ、神父様」
「自分で開けれねーのか、この牛柄!」
 などという意見があったリキエルですが、パニック症候群ですか。精神的なものだったのですね。「まぶたが落ちて来ちまって」「息苦しくなって」「汗をふきたい」。自分には価値がないと思い込み、自信をなくしている。一概には言えないのですが…ウンガロがドラッグに溺れていたのも、父親がいないということが関係しているのかもしれませんね。ジョルノは4歳の時に出会ったギャングを(精神的な)父としましたが、彼らはそういう人物に出会わなかったのでしょう。恐らく、それどころか母親をはじめとする世界の全てが彼らを踏みつけたのでしょう。

 スカイフィッシュですか。まさか、こんなものまで出てくるとは。ヴィデオ撮影して超スローでやっと確認できるくらいの速度で動き回るため、肉眼では確認できないという生物。死体も見つかった事がなく、何を食べているのかも未確認、あらゆることが謎の生物。スカイフィッシュって本当に存在するのでしょうか?高速で適当に飛んでいれば絶対に何かにぶつかって痕跡を残すと思うのですが。
 そういえば、ヤオイ純一がカラスの死体を見かけないのは宇宙人が回収しているからという話をしていましたが、回収しているのは清掃のおじさんでしょうね(笑)。

 「スカイ・ハイ」。最初の印象ではハロウィンかガンマ・レイの曲名のような気がしたのですが、調べたら“ライド・ザ・スカイ”という曲名で間違いでした。サッパリ思いつかないのでネットで検索したら、どうやらジグソーというバンドの曲みたいですね。プロレスラー、ミル・マスカラスの入場曲で大ヒットした曲らしいです。ところでプロレスファンでない人は、「“スカイ・ハイ”?あ〜ミル・マスカラスのねぇ」とどの年代まで即答できるのでしょうか?私は20代半ばなのですが全く思いつかなかったです。ところで、鳥人間コンテストのテーマもこれ……でしたっけ?(チョ〜うろおぼえ)

☆来週の予想です。ヘリコプターは墜落します。絶対です。次号予告にかいてありましたもん。ヘリの墜落からの生還方法は、ヘリが地面と激突する瞬間にヘリにキッスのシールを貼りつけ2つにする。分裂する力をクッションにして直接的な激突から逃れる。そして、徐倫たちの前に顕れるリキエル。しかし、目がストーンでリキエルを確認することが出来ない徐倫たち……。

☆触れられていないのに、神父の歯は抜け落ち、まぶたが落ちる。何でしょうか?高速で動いているから衝撃波(ソニック・ムーヴ)でも起きたのでしょうか?それにしては被害が少ないですから違いますかね。特殊な周波数を発して、それが歯を抜いたりまぶたを落としたりしているとも予想できますが。神父が「何を喰っているか調べろ…」みたいなことを言っているので、ロッズが何を食べているかがこの現象に関係あるのかも。

☆何を食べているかと考えれば、全く観測されないことを考慮するとロッズは動きを止めて何かを食べているかと考えられます。ということは、ロッズのエサは大気中を飛んでいる何か……いや大気そのものなのでは。ロッズの食料とは「酸素」なのでは!?つまり呼吸すること・イコール・食事になる。また、酸素というものは意外のようですが毒性が高いのです。酸素原子が3つ集まったオゾンは強力な殺菌性を有します。この毒となった酸素が目に作用して、まぶたが開けていられなくなる。また酸素を1点集中して高圧発射することで、歯が抜けるくらいの空気の光線(レーザー)を造り出す。

 では今週はここまでっス。また来週!

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