「はっ!」

ドグシャアァアッ

 ストーン・フリーの右腕から繰り出される一撃を部屋幽霊から抜けて、間一髪かわすミューミュー。
だが、その拍子に拳銃を手放してしまう!

『くそっ!……だが…あの小僧のコンピュータは破壊した!!』
『このまま逃げれば良いだけだ!』
『どうせまた徐倫はすぐわたしの事を忘れてしまう!永久に忘れてしまうのだッ!』

‘02 8号  Act.101 数字の意味

 第6部連載100回記念の巻頭カラーです!しかもこの扉ページを200名にプレゼント!!皆様、ぜひ応募を。ジョジョの人気を見せ付けましょう。好きなキャラを1人書けとありますね、発表しないで編集部だけで楽しむ(?)んでしょうね。…それにしても、グェスの顔が見切れているのが…。



「け…ケガをしてる……」
「なんでぼくはケガをしてる…んだ?………わからないけど…」
「『プリントアウト』だ!」「おねえちゃんに伝えなくては……『プリントアウト』して……」
 
しかしモニターは破壊されており、プリントアウトすべきものに思い当たらないエンポリオ。
「でもなんだっけ?…『プリントアウト』って…何を」
「ぼくの部屋には『プリンター』もないのに………」

 そういう事は早くいえ、エンポリオ。予想がしづらいじゃないか!プンスカ
そして自分の腕の文字に気付くエンポリオ。

プリントアウトしろ! 計算すべし

 そして前号までには無かっ…ゴホッゴホッ……かなりの数の数字が羅列されている。はたしてこれは?

ゴォアアァ

 ストーン・フリーの攻撃が壁に潜むJH・ロックの左腕を捕える!ミューミューの左腕が出血。

「ここでこいつを逃がすわけにはきかないッ!
『こいつが「敵」だ!!』『しかもこいつに『エンポリオの部屋』が……』
「バレてしまったッ!」

「うあっ、強い!!」
 徐倫の驚異の精神力に恐れおののくミューミュー。そしてついに徐倫が指先から出した糸によって顔面を縛られて捕まってしまう!
「早く戻ってきてくれッ!D−10階段にいる――――ッ!」

「おい見ろッ!」「あそこにいるぞ!」
 奥に数人の人影が現れる。反射的にそちらを見る徐倫。
「ミューミュー主任が襲われているぞッ!」
「ゲートだ」「ゲートを開けろッ!」

「…………」

 消えるミューミュー。戸惑う徐倫。その時! メシャアア 徐倫の顔面に強打が!
吹っ飛び、壁に身体を打ち付ける。

「『3人の看守』を戻らせた」
「これでもうおまえがわたしを思い出すことは永久にないッ!」

 認識の限界…、見えているが見えていない状態に再び陥る徐倫。
さらにマズイことに徐倫の顔が警備員たちに知られてしまう。これは大変まずい。

「おっとその「両腕」……弾丸を防御できるんだったな」

 バキョオ  徐倫の両腕を、恐らくJHロックで、シタタカに打つミューミュー。

 懲罰房棟に続いて階段から転げ落ちる徐倫!銀ちゃんカッコイイ〜(蒲田行進曲より抜粋)。

 そして、不敵に近づくミューミュー…。
「わたしの仕事はあくまでスタンド使いを閉じ込めておくこと」
「だがとっても気分がいいぞ……」
「おまえが射殺されるのは気分がいい……自業自得だからだ……」
「おとなしくしていなかったおまえが招いた結果がこうなったからだ」「それと」
「おまえが3人の看守しか見えてないのがとても気分がいいッ!」
「我が「ジェイル・ハウス・ロック」から脱獄できるものはいないッ!」

 …っていうか何人いるんだ警備員!?今週のボーボボーを思い出したよ。

「あっ……おねえ…ちゃん、いつからここに…いるの」
 ひょっこり顔をだすエンポリオ。結構、自分がケガをしていることも忘れるのかもしれません。
「「プリントアウト」するんだ…おねえちゃん…」
 なにやら数式が書いてある紙を持つエンポリオ。

 振り返る徐倫。相変わらず敵を認識できない。

「「2進法」だよ」「1と0だけの2進法!」
「プリンターはおねちゃんだ!」

「おねえちゃんが「記憶するプリンター」なんだッ!」

 2進法!つまりFAXの原理か!?

『ストーン・フリー』

 糸を大量に放出するストーン・フリー!!なんと糸の表面は1と0により白黒の塗り分けがされている。そして浮かび上がる絵…。

「2進法なんだ!全てのものは数字で表すことができる!!」
「おねえちゃんの「糸」で「1と0」の数を正確に計れば持ち運びができる」
「『ストーン・フリー』がデジタルで表す記憶できるプリンターなんだ」

 浮かび上がった絵は当然のごとくミューミューの顔であった。
そして…認識すべきものを確信した徐倫は、ミューミューをハッキリと意識で捕える事ができる。

「敵と考えていいのか?おまえは!」
「「敵」なのか?」

 近づく徐倫、だが余裕のミューミュー。

「プ!」
「なに言ってんだ…?」「クク」
「見えてるわけがない、さ…撃ち殺されろ!」

「ありがとう」
「つまり「敵」でいいんだな、おまえは」

 そして哀れ、ストーン・フリーのラッシュを受けるミューミュー…。

「うわああああああ……」
     ドバシャアァアアア





 あれ?ミューミューって金髪じゃなかったっけ。などというカラーならではのツッコミが出来るのもいと楽し。F・Fはやっぱりいませんなぁ(涙)。代わりにグェスが…昔、カラーでジョースター一行に交じってホル・ホースが居たのを思い出しました。結局ホル・ホースは仲間になりませんでしたが……グェスは仲間?
 エルメェスのベルト欲しいなぁ〜。キッス・ベルト!!

 撃破!と思わせておいて、もう一アガキするのがジョジョの悪役。今のところ、ミューミューの悪あがきを予想できないのですが、エンポリオを盾にしそうな気がします……。
 警備員に身元が割れもはや徐倫はGDSt刑務所に居られない状態になっている、自然と脱獄をする環境が整ってしまっている。でも、もう1人「真の看守」はいるのでは。「地獄の門」を封印しているスタンド使いが居るような気がしますが……さてさて。

 何週か前にエンポリオの腕に書いてあった「826542765111」を計算しました。この数を2進法にしてみると「1101001100001100101101001011001110010111」なのですが…とか何とかいう前にこんな計算をしている自分はちょっとイタイような気がします。「昨日、何していた?」「8265億4276万5111を2進法にしていました」。………あっ、ちょっと面白いかも(笑)。


ではまた来週!!