「依然全域に警備「LEVEL4」が発動されています」
刑務所の外へ行こうとする人物に受付の看守が説明する。特別懲罰隔離房棟を襲った不可思議な現象のため高レヴェルの厳戒態勢がしかれている。恐らく最高レヴェルであろう。サインをする人物の右手が節くれだす。この人物は…手に走る節、緑の赤子とソックリのまつげ、DIOを思わせる後ろ髪、そして首筋に見える星型のアザ。ザ・ニュー・神父!!!毎回のアオリ文はカッコイイと思って書いているのでしょうか?逆に小さな笑いとして狙って書いているような気もしますが…。今回はちょっと好き、ワザワザ「ザ」をつけるところとか。
懲罰房棟における報告書 |
行方不明者数 41名
○囚人 39名
○当直看守 2名
(ヴィヴィアーノ・ウェストウッド、ソニー・リキール)
生死・安否・原因は全くもって不明(調査中)
死亡者数 5名
○囚人―――DアンG
○囚人―――グッチョ
○囚人―――エートロ(彼女は懲罰房棟服役囚ではない)
○救急隊員―2名(救護中に死亡)
生存者 1名
囚人―空条徐倫(懲罰房棟入口にて発見・確保)
○懲罰房棟フロアに大量の枯れた植物もころがっておりこれも原因不明 |
報告書の上下にGDSt刑務所の紋章が見える。上の方は盾に4つの絵が見えます。右上はカエル。ジョジョ界においてもっとも扱いの悪いアニマルである。その下がチェスの駒の城壁かな。左上は●が3つ、何でしょう。左下はニケ(勝利の女神)?で下の円の中に書かれた紋章はいやにクダケタ感じです…ちょっとイルカが憎たらしい顔をしています。
ところでヴィヴィアーノ?ヴィヴァーノ?相変わらず不安定。ウェストウッドの相方だった通称マッチョ・ギアッチョの名前はソニー・リキール。元ネタってSONY?(←ファッションデザイナーじゃないね)。
1984年の大火事以来の…いやそれを超える未曾有(みぞう)の大事件でしょうね。41人が死体も残らず失踪。残った死体も謎だらけ。口から頭部を切り飛ばされ、しかも凶器は不明のDアンG。アバラが飛び出しグチャグチャの肉塊となっているグッチョ。脳ミソが飛び散る威力で頭を吹き飛ばされたエートロ…何故懲罰房棟にいるかは不明、しかも弾丸は発見されない。頭に謎のDISCが刺さって絶命している救急隊員。もう1人はF・Fが殺害したのだろうか…それとも別の者の犯行……?それは我々にとっても謎。
「もはや刑務所には用はない…」「生まれたものは…」
「わたしのものとなった…あとは『天国』への時を待つだけだ……」
なんとっ!神父はGDSt刑務所を出て行く気だ。舞台が移るのか!?そして『天国の時』とは?赤ん坊の存在を示す描写、看守の脇に有ったカップが小さな手の形に穴が開いている…そう、アナスイの手の甲についたものと同じである。
記憶のDISC…の記憶。ついに明かされるDIOノートの中身『天国へ行く方法』。
我がスタンドの先にあるものこそが人間がさらに先に進むべき道なのである |
彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない
権力欲や名誉欲、金欲・色欲のない人間で、彼は人の
法よりも神の法を尊ぶ人間でなくてはならない |
いつかそのような者にこのDIO
が出会えるだろうか? |
わたし自身を忘れないようにこの言葉をわたしのスタンド
そのものに傷として刻みつけておこう |
わたしはスタンドを一度捨て去る『勇気』を持たなければならない
朽ちていくわたしのスタンドは36の罪人の魂を集めて吸収 |
『生まれたもの』は目醒める
信頼できる友が発する14の言葉に知性を示して…
『友』はわたしを信頼しわたしは『友』になる |
北緯28ド24分 西経80度36分へ行き…次の「新月」の時を待て… |
これがノートの内容…。すでに神父は天国への階段の最後の一段に足を掛けている状態である。
場面は替わり……。
刑務所内…そしてエンポリオ。
「マジでヤバすぎる…まずすぎるよ」
「ヒマすぎるから……ヘソにピアス開けたわ」
暇だとピアスを開けるのか!?しかもへそ!昔、ヘリコプターに乗ったチョコラータをブチャラティが「ヘリの男だ」というところを「ヘソの男だ」と誤植されたのを思い出します。当時は「ああ、確かにヘソをだしているな」と思ってコミックで訂正されたものを見るまで全く疑問を持ちませんでした。
んで、ヘソの女。
「あたしグリーン・ドルフィン島を脱獄するわ!」
「…………………」
徐倫の衝撃の告白にしばし言葉を失うエンポリオ。
「父さんのDISCを取り戻したからそれで済むってことじゃあなくなったのよ」
「もしF・Fが生きていたならすでにあの神父を追跡してるわ!!」
「そして父さんの記憶を読んだ今!!ついに20年の意味がわかった!父さんが『DIOという男』の能力を『封印』した意味もわかったわ!!」
「あたしなら神父を絶対に逃がさないッ!」
「あたしは空条徐倫ッ」
「あいつが得たものを『封印』しなけらばならないッ!」
自分の名を叫ぶ徐倫。誇り高き自分の血統にかけて闇の儀式をつぶすという宣言。
「エンポリオ…あんただって一生ここにいるつもり?」「いっしょに脱獄しよう!」
「わかっていないよお姉ちゃんは!全然わかっていない!」
「わかってないッ!」
「この刑務所には何人もスタンド使いがいる……でも誰一人としてここを脱獄した者はいないんだ。『アナスイ』だって『ウェザー・リポート』だってやろうと思えば脱獄ぐらいできるだろうに」
「それはなぜか?」
「一生指名手配になるとか武装した警官隊には敵わないという事もあるかもしれない…」
「でもそんなんじゃあないんだ…」
「面会室まではスタンド使いなら誰でも行けるだろう…」
「でもその先までは行けたのはぼくの知る限りじゃあ君のお父さんだけだ。時を止めない限り面会室先にある『地獄の門』から外へは誰も出られないッ!」
「この刑務所には『真の看守』がいるんだ!」
「誰も知らない闇の謎だけどそれはきっとスタンド能力を閉じ込める能力なんだ!」
「エンポリオ、次の「新月」っていうのはいつなの?」
「徐倫お姉ちゃん、僕は協力できない…」
その時、監獄に近づいてくる何者かの足音が響く。すばやく隠れるエンポリオ。
「北緯28度24分西経80度…それもどこ?」
そして足音の主……これが真の看守なのか?
本体とおぼしきミニスカートに水玉タイツの女性を従え、なんとも不気味なスタンドが登場です。ジョジョにおいてはスタンドの外見は能力を表すことが多いので、この糸で縫われたようなツギハギの姿は能力を表しているのでしょう。
さて今週は重要キーワードが多く登場。
まず天国へ行くのに必要なもの。ザ・ワールド、信頼できる友、36の罪人の魂、14の言葉、そして特定の場所。ところでこれを書いている時点で何もしらべていないのですが、直感的にガラパゴスだと思ったのですが…さてどこなんでしょうか?
続いて地獄の門と真の看守。天国を見るためには1度地獄を味わなければならない。天国を追跡する徐倫が地獄を味わうのは運命か。承太郎だけが先に進んだというのは、66巻のエピソードのことでしょうか?気になるのはホワイトスネイクと真の看守との関係です。ホワイトスネイクの部下、それとも真の看守にとってはホワイトスネイクも取り締まる相手なのか。ホワイトスネイクが正体をあれほどに隠していたのはこの真の看守を危惧してのことだったのか。
新たなスタンド。このスタンドの能力はもちろん、彼女が徐倫の前に現れた理由は何でしょうか。
とりあえず気になったことを書き出してみました。ではまた!
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