「なぁ…知ってたか?プッチ」 「この間マイケル・ジャクソンのライブをTVで観たがあれは毎日じゃあない」「ルーブルは何十年にもわたって毎日だ……」 「スゴイというのは数字の話か?」 「そうではない……」今度はミロのヴィーナスの写真のページをめくるDIO。「すぐれた画家や彫刻家は自分の『魂』を目に見える形にできるという所だな」 「興味深い話だな…」「レオナルド・ダ・ヴィンチがスタンド使いかい?」 「なぁ………わたしは君のことを言ってるんでもあるんだ」 DIOの持っている本のタイトルが読める。『ルーブル美術館』と書いてある(と思う)。そしてプッチの右手首を掴むDIO。 絡まる視線。意思。思惑。 「そんな事は考えた事もない…ぼくは自分を成長させてくれる人間が好きだ」 プッチの手をとり自らの額にめりこませるDIO。ザ・ワールドがDISC化する。しかしプッチはDISCを抜くことはしない。そして身体をプッチから離すDIO。 「君を侮辱してしまったか…すまない……」 「それを受けとってくれ…謝罪の印だ」 「……………」 時空は替わり…現在。 「どっちみち数ミリだ。数ミリメートルで決着がつく」 さて解かりにくい表現である。恐らく腕のリーチはホワイトスネイクの方が長いのであろう。つまりホワイトスネイクの持つ射程にあえて自ら入り拳をいれると言っているのだ。ただし相討ちになる気はないのでホワイトスネイクの拳をギリギリかわせる間合いをとる。それがホワイトスネイクの射程制空圏に数ミリ侵入するという意味であろう。 「崖に激突して死ぬツバメがいるそうだ…」 「承太郎は短命だったな」 訳してみると……、短命のツバメ一族は空条親娘の例えだろう。おまえらは(エサを上手にとれるがごとき)少しばかり優秀かもしれないが、それゆえに(崖に激突するように)危険に首をツッコミ命を落とす。だが親がそうであったのに娘のオマエも危険に首をツッコム。おまえらも短命な一族であり(ツバメと同じく)その理由を気づこうとしない。 「ウリャァ!!」 怒声一閃!徐倫は左ストレート。神父は左貫手を放つ!! 「もらったッ!そのストーン・フリーを!」 だが「オラアァ」ストーン・フリーの拳が神父の右手と右胸にヒットする! 『目隠ししたのに……なぜわかった?』 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ」 「うおおおおおおおお」 『ち…違う……凄みだ……』 凄みって(笑)。窮地に落ちてかなりホワイトスネイクも錯乱していますね。もともと徐倫の糸は探知能力が高いのです。ハイエロファント・グリーンの触手触脚に匹敵するでしょう。そして神父の手に掛けられている手錠は糸の塊。恐らく徐倫は神父の動作はもちろん脈拍、発汗、呼吸も探知している可能性は高いと思います。もしかしたら神父が中指に十字架を仕込んだことも知っていたかもしれません。 『まずいッ!』 バシュ――――― 承太郎の顔が映りこんだDISCを投げ捨てる神父。 「…………………」 血を吐く神父。 「今投げたものは何だと聞いているんだッ!」 「DISCは魂を形にしたものだ」「永久に保存できる」 神父の言う通りDISCが崩壊を始める。選択……。いやもはや選択ではない。なぜなら徐倫は承太郎の記憶をとりもどすために闘っているのだ。ホワイトスネイクを倒すために闘っているのではない…。このことがどんなに自分に不利をもたらすことになろうとも!徐倫は手錠を外しDISCを取りに行くしかないのだ。 さて話は変わりまして再出演のDIO。いやはや何かドキドキしながら見ちゃいました。私は友達のベッドに平気で寝れるタイプの人間ですが、さすがにイッショのベッドで同性どうしで寝転んだことはないですね。「天国へ行く方法」、「サヴァイヴァー」に続いて3回目の御出演…個人的には少々出過ぎのような感じもするけど。4部や5部のように謎の黒幕(フィクサー)的な立場が一番カッコイイような気がしています。ところで神父はDIOをどれくらいの重要度としているのでしょうか?昔の神父はかなり本気でDIOのことを尊敬し、親友だと思っているという印象を受けますが、現在の神父は何か……DIOの存在と「天国へ行く方法」の重さが逆転しているような気がします。DIOの(ある意味)生まれ変わりである緑の赤子を「利用し支配」しようと画策していることからもそう感じます。まぁ、永遠に同じものなんてないですからね。同様に気高き聖職者になるだろうと言われていたのに、現在の神父ったら……人生のどこから堕落したんだろう。「神を愛するように君を愛する」、逆に「君(DIO)が死んだために神も死んだ」のだろうでしょう。えっ、それは詭弁だろうって?いやいや逆も真なりってね。クスッ ところでツバメの話。これの別ヴァージョンで「宙返りするハト」というのをどこかで聞いたことあったなぁ…と思っていたらJJNのリアタイに映画「ハンニバル」だと書いてありました。スッキリ! ではまた来週!!
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