「好都合だな。懲罰房棟の方角から霧が出てきている………」 懲罰房棟から霧が出ているという事はちょうどウェザー・リポートの能力によりF・Fがホワイトスネイクから逃れた時間とほぼ一致するということだろう。アナスイの質問に言葉を返す徐倫。ところで、緑の子がいい感じにまとわりついてカワイイ。 「まずあなたにはこれ以上にない感謝のお礼を言っとくわ…ありがとう」 「徐倫」
「わたしの気持ちがわかってるくせに……」 「よく知らない」 「知らないじゃないだろ!」 「ええ…良くわからないけどそーゆー物食べるみたい。おもしろいからちょっと見てただけ」 「教えろよ」 「ほら…「土」も食べてるわ。やっぱこいつ植物ってこと?栄養?」 珍生物の生態といったところでしょうか。生物学的好奇心を刺激しますが。 「しィッ!徐倫…伏せろッ!!」「何か来るッ!」 霧とともに近づく2つの影。その正体は…。 F・Fとウェザーが徐倫たちと合流。ついにホワイトスネイクの正体が徐倫に伝わる。これはちょっと以外…。合流する前にもう1騒動があると思ったのですが。兎にも角にもF・Fにより徐倫の右目の治療も行われる。そしてウェザーと再会の抱擁(ほうよう)をする徐倫。そして出た!アナスイの恋愛コント! 「おい、何なんだ…あれ?」 「抱き合ってる」 「そんなこと知ってる。引き離せ!F・F!2人をすぐに引き離すんだ!!」 「あたしが?」 「早く引き離して来いッ!」「おまえがやるんだよ!」 「落ちつきなよ!ただのあいさつだってば」「ホラ!離れた」 「おい!オレに意見してんのか?」 動揺するF・F。ホワイトスネイクにも言われていたが、肉体を捨てた事でよりハッキリとプラクントンだということがわかってしまう。自分は人間ではない、徐倫とは違うという疎外感がF・Fを襲う。 「徐倫」 「…」 「この「緑色の赤んぼう」だよ」 喰ったら寝る。鉄則通り食事の後に眠る赤子。あわてる徐倫…。 「ま…待って…アナスイ…で、でも」 「こいつは味方じゃないぞ徐倫!」 「それあたしのことか?言葉に気をつけろよ!!」 「触ってんじゃあないぜ」「今それどころじゃあないんだよ、プランクトン」 F・Fとアナスイの間に流れる険悪な空気。ここまで冷徹な仲間キャラは初めてではないだろうか…。ポルナレフの口の悪さとブチャラティの冷静さ。そしてDIOのごとき酷薄さ。 「ウェザー・リポート」 「いや了解なんかできない、死ぬのはおまえだからだ」 これはジョーク?それとも……まさかホワイトスネイクにより命令DISCを埋めこまれたのか、それとも自らの意思で裏切ったのか?そして……
ドボァアアアッ
ズパアァァァアアアン
ドグシャアァァアアアア
背後から右手の手刀でアナスイの胸を貫くウェザー、そして左の掌底でF・Fを叩き割りDISCを弾き飛ばす、まだ左手は止まらない。!! 「はッ!」 「まさか…こんな……まさか―――ッ」 「「ウェザー・リポートじゃあない!こいつは!」 「『幻覚』だ!見ていたのは!!」 ウェザー・リポートの姿が薄れ、ホワイトスネイクが顕れる……。 瀕死の3人。失われる意識。このままトドメを刺されて赤子を奪われるのか?脱出の方法は?救済の手段は?希望の光明はあるのか?
|
恐るべし、ここで『幻覚』を持ってくるとは!しかしダマサレタ。実は不自然さはいろいろあったのだけれど。まず、先週にも書きましたが(1)F・Fやアナスイがてこずった本監からの脱出をいとも簡単に行ったこと(2)ウェザーはどうやってF・Fの場所を知ったのか、偶然にしては出来すぎている(3)ウェザーのファールカップ(←冗談)。その前にF・Fが無線機をスリとっていたという都合のいい展開がありましたが、故意か偶然かいい具合のミス・リーディングになってしまいました。 |