‘01 48号  Act.91 コココーン

 転がるDISC。舞う欠片。そしてたたずむ白蛇。

「急ぐぞホワイトスネイク!フー・ファイターズの『DISC』を拾うのだ」
「『生まれたもの』を徐倫から見失う事が最も危惧すべき事だ」

「………………」
「わかりました」
 DISCに手を伸ばすホワイトスネイク……。

     {ガ―――……}    {応答しろ}

          {ガ―――ガガ……}
{何が……あった?}

       {この無線……ガ―――ガガ……}

                   {ガガガ…おまえ……なのか?}
        {…ガガ…}

 {お前が呼んだのか?
『フー・ファイターズ}}

 な…なんと、無線の向こうの男はフー・ファイターズを知っている。看守間の通信ではない。フー・ファイターズを知っているのだ。

『なぜここに無線機が落ちている……?』
『誰だこのしゃべっているヤツは?』
『この無線機…フー・ファイターズが持っていたのか?』
『体内に……隠して……いつから?』
 思わぬ仲間の出現に動揺しまくるホワイトスネイク。
「こ…………こいつは誰だ!?」

 無線機を掴んでいるホワイトスネイクの右手の上に液体がポツポツと落ちる。そして次ページ…。雲が渦巻きゴロゴロ鳴っている。そう…いた。タラちゃんが歩くたびにテロリロリーンと(間抜けな)音をさせてるように、歩くたびにゴロゴロいわしていたスタンド使いがいた。

{わかった…『F・F』}
{そういう事か……}
{返事も出来ない事態というわけだな?今…医療監を出た……}

「こいつは―――っ『ウェザー・リポート』ッ!!」

ザバァ――――――――

 大正解!祝福の雨!!そう…フー・ファイターズの復活である。降ってきた雨により再びフー・ファイターズが復活したのだ!

「こいつッ!ウェザー・リポートに雨をふらせやがったッ!」
『『生まれてきたもの』必ず手に入れる……見失うわけにはいかないッ!』
「きさまを逃がすわけにはいかないッ!」

ドザァ――――――――

 さらに激しさを増す雨。ホワイトスネイクの眼を奪う。そして辺りには石を打ちつけるコンコンコココーンという音が響く。

『き…霧まで出てきた……』
『まさかフー・ファイターズさっきからこの「石」を打ちつけながら逃げているこの「音」は……』
『モールス信号だ!』

ココーン コン ココーン   {もっと濃い霧を……}
コンコン コーン  {追跡されている……}
コンコン コンコン コーン   {ホワイトスネイクの正体は……}
コン コココン コンコン コン コーン コーン

              {プッチ神父だ……}

「ばれた……」
「しゃべっている……わたしの正体を……」
「ウェザー・リポートに!!」

 伸ばした手の先が見えない位の豪雨なら音など聞こえなさそうであるが…。しかしそんな事よりも、逃げるフー・ファイターズを追うために無線機を手放してしまったホワイトスネイクの失策。無線機を持っていれば握りつぶすだけで安心を得られたのに……。

 霧間に飛ぶ鳥数匹。その中の1羽にDISCを投げつけるホワイトスネイク。鳥の視点…文字通り「鳥瞰図」から自分の周囲を探るホワイトスネイク。

「いた!」
「そこだぁ―――ッ」

「くたばれ『フー・ファイターズ』!」

 しかしホワイトスネイクの動きに合わせ拳をくりだす影の人物!
 一瞬ひるむが、かまわず拳を打ち当てるホワイトスネイク。

………

「わたしだ……」
「フー・ファイターズじゃあない」
「わたしの…霧の幕に映った映像だ…」

 ドイツの高山の頂上では自分の影が後光をともなって霧に映るブロッケン現象というものがあるらしい。
 雨は晴れ、霧は割れる。

「まさか………まさか…………」

 ズルゥ   ズズ   ズルゥ   ズズ
「ハァー」「ハァ」「ハァア」

 命からがら這い逃げるフー・ファイターズ。そこに話し掛ける人物が……。
「どうやら無事だったようだな………」

「徐倫たちはどこだ?」

「ウ…『ウェザー・リポート』」
 差し込む太陽の光とともにF・Fの眼前に立つウェザー・リポート。なんか、ファールカップみたいのをつけているぞ。そして手には無線機。
 では最後にヘコミぎみの神父の言葉を。

「29」「31」「37」「41」「43」
「47」「素数を数えろ」「素数は誰にも割る事はできない」
「人が敗北する原因は…「恥」のためだ」
「人は「恥」のために死ぬ」
「あのときああすれば良かったとか、なぜ自分はあんな事をしてしまったのかと後悔する。「恥」のために人は弱りはて敗北していく」
「看守の無線機に気付かなかったのはミスなんかではない……」
「これは試練なのだ……」
「このことを勝利のために変えれば良いのだ」

「わたしの正体がまだ空条徐倫に知られたわけではないッ」
「まだなにも変わったわけではないのだ……」
「完全に見失ってもない!」
「真の勝利者は「生まれたもの」を支配できる者だけなのだ……」






○こうして今週号を読んでみると…自称ながら「予想士」と名乗っている者としてはアレは要らなかったなぁと感じざるをえない。そうアレ…「次週予告」のことです。ホワイトスネイクが呟く「こいつは誰だ?」それは我々も考える「誰なんだろう?フー・ファイターズを知っているからにはトランクスみたいに全くの新キャラというワケでもないだろうな。そうすると……」などと考えているうちにホワイトスネイクの手に水滴が落ちる。そして次ページでは雲のまにまにゴロゴロという音が見える。ここで我々は確信する。ホワイトスネイクも叫ぶ「こいつはウェザー・リポートだッ」
 ドザァ―――――
見事なオチ(構成)!
 外れるにせよ当たるにせよ一喜一憂するのが予想士なのですが、う〜ん、無線機で話している時点で「あぁウェザーなんだな…」と解かったし、雨が降るんだろうなとも思ったし…。まぁ、ジョジョで予告がでるのは稀なので…という問題でもないか。

○んで予想です。ウェザーと合流したF・Fの目指すものは?考えられるのは3つ。(1)GDSt刑務所(2)ホワイトスネイク/プッチ神父(3)徐倫&アナスイ。一刻も早く伝えるために徐倫の元へ急ぐことを選択すると思われる。よくよく考えてみたら徐倫たちも刑務所を目指しているから(1)と(3)はイッショですね。
 そして神父は無線機を使い刑務所にいるスタンド使いに命令をくだす。「徐倫たちが刑務所に入る前に抹殺しろ」。よって、次の舞台は刑務所の入り口。再び、徐倫とアナスイ&赤子にザッピングする。

○仕事で見落としが有ったのも、部長にこっぴどく叱られるのも、これはミスではない。試練だ!このことを勝利に替えればよいのだ!!

○ところでウェザー・リポートはGDSt刑務所からどうやってあんなに早く駆けつけたんだ?アナスイやF・Fだって結構いろいろやっていたのに…ハッ!まさか空を飛んで……。

 ではまた来週!!