『まさか…永遠に落ちつづける!?』
『そしてこの「スタンド」!!……』
『あたしを引きずり込むために出て来た?』
『……………この永遠の世界から……………脱出させないために………』

「うううバァアアアァァァ―――」


‘01 45号  Act.88 学習


「ストーン・フリーッ」

 ストーン・フリーの右腕が網へと変化し赤子のスタンドに絡みつく!ストーン・フリーが糸の塊だということを久しぶりに実感させるコマ。

『こいつを雁字がらめに捕まえれば!本体の赤んぼうを捕まえるという事ッ!』

 本体に手が届かないのならスタンドを攻める。しかしよく考えるとこのパターンは初めてなのでは?スタンドが強力なので本体を攻撃するというのは何回か有ります。ハイウェイ・スターやヨーヨーマッなどはこの代表でしょう。

「向かって巨大になって来てるから網の大きさが間に合わないッ!」

 さらに突進してくる赤子のスタンド(以後、便宜的に「EE」と表示)に左ストレート!しかしEEは身体を沈めてかわすと徐倫の左大腿部を掴むEE。すると……。

「うっ…うう……うおあああっ………」

 徐倫の左脚が悪夢のように萎みだす。靴が脱げ落ちる。どうでもいい…本当にどうでもいい話だが、徐倫…靴下は履いたほうが良いゾ……。足クサクなるゾ。

『し…しぼんでい……くっ!!体がッ!!あたしを『ゼロ』にするために……!』
『終点はこのスタンドなのだ!!』

 すでに掴んでいる左手を脚から徐倫の身体に移動させ、徐倫の存在を『ゼロ』にしようとするEE。しかしそのEEの左腕を掴み動きを制する者が!

「『ダイバー・ダウン』」&アナスイ。

 EEの身体を踏み台にして赤子とは反対方向に跳び出しとりあえずの危機を脱する徐倫とアナスイ。

「登るんだ徐倫!これで証明されたわけだ…1/2、1/2と縮んでいく限り決してあの赤んぼうには到達できないという事が…」
「そしてこんな能力を持つ赤んぼうが何のために産まれたかのかわからないが…」
「こいつはいずれ敵になるぞ!徐倫!君の敵だ、この赤んぼうはッ!」

 敵?何故そんなに言い切れるんだ!敵…しかし今までのアナスイの発言の的中率を考えると赤子はヤハリ敵になるのか…。う〜ん………。

 ただの平地のはずなのに、まるでロッキー山脈のような景色が広がる。
 一方、徐倫から脱げ落ちた靴に興味を示し近づく赤子。臭いをかいだり、触ってみたりする。それに呼応するかのように赤子の近くにある小石をイジルEE。

「ボートまで戻るんだッ!」
というアナスイに対して…

「ホワイトスネイクには絶対に渡せないッ!」
となおも諦めようとしない徐倫。

 すると徐倫たちに小石をヒョイと投げるEE。徐倫は難なくかわし小石は後方に…。その時、何かに気付く徐倫!
「アナスイなにかにつかまってェェェェェ――――ッ」

ドゴオオォォーーン

『投げたわ……「石」を…このスタンド……これはッ!つまりこれって……』
『「考えてるってこと」?』
『「石」をこっちに向かって投げれば2倍2倍と巨大になる……その風圧を!この赤んぼう知能があって…自分の能力を考えて使い始めたってこと!』

「来るぞッ、登れェェ―――ッ!!」
「早くここを脱出するんだあああ――――ッ」
 距離をとることを促すアナスイ。すでにEEは迫り、しかもさらに石を数個投げつける。

「オラオラオラ」
 自分の横をすり抜けようとする石をストーン・フリーで叩き壊す!

「こいつ!学習しているッ!高く投げ始めたぞッ!!」
 そう、ストー・フリーに叩かれないためにEEは上空へ石を投げているのだ!!
 次々と徐倫たちの前にディープ・インパクトよろしく落ちる石の群れ。私の頭のなかではエアロスミスの“ミス・ア・シィング”が流れています。(んっ?アルマゲドンだっけ)

 次々と2人を襲う風圧。
「だ……!アナスイだめだッ!」「ゆ…指がッ!」

「こらえるんだ徐倫ッ!」「もうすぐだ!!」
「オレたちがあの赤んぼうに到達することは決してないが……」
「これでこのスタンドは捕まえる事はできた」

「これで捕まえるのにヤツはいい「大きさ」になってきた………」
「あの赤んぼうは君のブーツを手で拾った……」
「君のぬげ落ちたブーツは赤んぼうの興味を引き拾われたんだ」

 見えない壁に触るEE。一体何が起きたというのか?アナスイの仕業?

「徐倫まだ見えないのか?」
「オレと君が今…何に向かって登ってきたのかを………」
「君が赤んぼうに向かって草の葉の上からダイブした時、赤んぼうの側に「空ビン」をころがして来た……」
「ボートから取ってきたヤツをな……赤んぼうに知能があるかどうかの賭けだったがやはり!」

「赤んぼうには知能があり好奇心があり!ビンを拾ったわけだ……」

「つまりビンは『元のままの大きさ』でいる!ビンには到達できた!」
「オレたちとスタンドは今その中を走っている!」
「あとはこいつをここに閉じ込めるだけだ!」




 今週は非常に解かりにくい……というよりここ数週に渡って描かれている赤子の能力は難しい。とは言っても、そこを考察していくのがファン魂というものナリよ。
 では「緑の子」の能力をまとめてみましょうか。

(1)赤子に向かおうとするものは、赤子との距離が狭まるのと比例して身長(大きさ)が小さくなる。
(2)赤子から離れれば身長は元に戻る、及び大きくなる。
(3)この能力の影響を受けるのは「運動」しているものらしい。
(4)赤子が興味を惹き(赤子が触りたいと望み)触れたものは小さくならない。


(1)(2):これはアナスイが説明している通りであろう。
(3):まだ不確定であるが、まず最初に赤子が転がした小石が岩となった。これは徐倫が小さくなったから相対的に大きくなったのかと思ったのですが、今週、EEが石を投げたときには明らかに小石は大きくなっている。なぜなら、小石が大きくならないのならば徐倫たちより赤子に近い小石は徐倫たちより小さいまま、いや徐倫たちは赤子から遠ざかる方向に動いているのだから小石は相対的により小さくなるはずなのである。が…小石は徐倫たちより赤子から遠くに落ちた結果、徐倫たちが落ちた衝撃の風圧で吹き飛ばされそうになるほどの大きさになっていた。
(4):なにもかもが小さくなるのならば地面も小さくなるはずである。小さくならない物には何らかの条件があるのではないのだろうか。ここで難しいのは、「運動していると小さくなる」のなるば、風に吹かれた木の葉だって小さくなるはずである。もしかしたら複数の条件があるのかもしれない。そこでもう1つ、「赤子が興味を惹かれたもの」は小さくならない。徐倫の靴が落下運動しており、赤子がまだ気付いていないようなのにブーツが小さくならなかったのは何故だろう。と…不思議だったのだけれど、恐らくブーツは赤子から離れていく方向に落ちていったと考えると、まぁ…セーフかな(ぎりぎりアウトかも)。

 これは来週のトビラくらいで説明されるのではないでしょうか?難しすぎるよ。

 ここ数週で気になっている事…。あまりにも徐倫が赤子にこだわりすぎて状況が見えていないこと。自分自身、延いてはアナスイをも危機にさらしている。いくら時間がないとはいえ、もう少し赤子(とその能力)を観察する必要はあるだろう。あまりにも強引なのである。J.ガイルを追跡していたときのポルナレフを思い出してしまう。アナスイは大丈夫だろうか?

 そうそう、なんで「赤子のスタンド」がEEなのかというと先週の「今週のストーンオーシャン」にチョコッとスタンド名を追記予想したのですが、それが「イーヴィル・エンパイア」なので「EE(Evil Empire)」です。元ネタはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの2ndアルバムです。


 捕まえた?追いつめられた?非常に微妙な立場の2人。いくらEEをビンに導いたとはいえ、徐倫たちにも後がないのは確か。私はもう一波乱あるとみています。つまりEEはビンから脱出する!その方法は……。EEは赤子から離れるほど大きくなるので、ビンの中から体当たりをしてビンを動かし自分の身体を大きくしてビンを壊そうとする。しかし逆にそれはアナスイの狙いでもあり、EEがビンを転がした方向は下り坂であった。自らを大きくしてビンを割ることに成功したが徐倫たちの身長も加速的に元に戻してしまう。赤子の元へ逃げようとするが、今度は余裕でEEを網で捕まえる徐倫。
 相も変わらずアタラなそうですね。来週号が楽しみ!

 後記で荒木先生が「バイオハザード:コードベロニカ」について話していましたが、確かにあのゲームは面白かった!でも時間がなくて遊び尽くしたとはいえなかったな。結構バイオシリーズはやっていたけれど、結局ベロニカは2時間以内クリアはできなかったし、ガン・シューティング版ベロニカに至っては置いてある店をみたことないという状態だし(田舎はこういう所が辛いネ)。とりあえず、ガンシュー・ベロニカはプレステ2で出るらしいからまず頑張ってゲーム機から買わないと。そういえばジョジョのゲームもPS2で出るはずなんだけど…なんか情報を聞かないなぁ。まあ、メーカーがカプコンだから不安はないでけど。

 ではまた来週!