‘01 28号 Act.73 安全な位置
時間切れと同時に高電圧電流がイスを介しF・Fに流れ込む。電流が肉体を焼き、皮膚を裂き、血液を沸かす。眼球が割れ、傷口から蒸発した水分が噴き出す。F・F感電!!! そして風水ステップを踏むケンゾー。 「教祖復活じゃああああああああああああああ」 単純に考えると釈迦もスタンド使いだったということですか。まあ、単純すぎです。 「オレは中立ダカラヨォ〜、ケンゾーじじい〜〜〜」「教エタリハしないんダケド…」 ケンゾーの持つ風水盤の中央に四角いものが、そして2体いる龍。 「F・Fは汗で『鏡』を作レルミタイダゼ」「汗をグラス3分の1もかきゃあ…」 ガシッ ケンゾーの腕を掴むF・F。 「『相討ち』ダ!!」龍が再び囁く…。 皮膚が焦げ、煙を上げるF・F!さらにケンゾーの首を掴む! 「安ゼ…方ばああ!!」 ケンゾーに電流が流れ込む!
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ………
相討ち…。壮絶な相討ち。皮膚のみならず眼球までも焼け焦げ、眼や耳の穴から電流の熱により「蒸気と化した水」と「炭と化した内臓の煙」が立ち上る。 「エ……F………F!」徐倫。 そして、アナスイ。 「F・Fウゥ―――――ウウ―――――――ッ」 ドグシャアァン ガラガラガラガラガラ… 「飛びてー」女・徐倫、ダイヴを敢行!!階段の最上段から電気イスのある下階に向けて飛び込む、しかしジャンプの距離が足りず途中の手すりに身体をぶつけ、階段を転がり落ちる…。 「………………!!」 「う…う…く」「ド…「龍(ドラゴン)」が…」 「つかんだ「手」を離すのが早かったのか……」「たぶんプランクトンの方が人間よりも電気に弱いせいか…」 電気イスに電流が流れる時間が終わったか、または過負荷により回路がショートしたために(イスの後ろが爆発しているような描写がある)電気はすでに流れていないようだ。ボロボロになりながらも、よく見るとかすかに震えているケンゾー…。 身体をほぐして糸をつくりだす徐倫。身体がほぐれる描写は久々のような気がする、リンプ・ビズキット戦ではあれだけ糸を出して全く身体がほぐれなかったからなあ。 ブシュウウ――ッ――ッ--ゥー 隕石に貫かれた徐倫の右腕から血が噴き出す。徐倫を追って階段を下りているアナスイも唖然! 「その体で「スタンド」を出す気か!」「待てッ!」 「それでも……」 糸を楔(くさび)の形に編み上げてかまえる徐倫! 「スト――ン・フリ――――」 楔を投擲(とうてき)する徐倫! 半死ながら龍を召喚するケンゾー! 手すりを乗り越えるアナスイ! ステップを踏むケンゾー! 血が噴き出し倒れこむ徐倫! 「絶対命中はしねえ」安全な方角に入ったケンゾーにはあらゆる攻撃が外れる、もちろん徐倫の楔も! 「そーゆーことか…、そこが『安全な方角』……」「と…」 そう、徐倫の真の狙いとは… 「その場所は「鏡を作った汗」とともに飛び散ったF・Fも安全なはず…」 徐倫の糸が『安全な位置』にいるケンゾーの足元の小さな水溜りをすくう。 小さく呟く徐倫…。 「やれやれ……『フー・ファイターズ生存!』」
とりあえずあの「鏡」は何かを考えてみましょう。あの「鏡」は何かというと水とフー・ファイターズです。ケンゾーの蹴りを喰らった瞬間に、ケンゾーの汗にフー・ファイターズを放ちます。そしてケンゾーの汗を収集して「鏡」を作ります。鏡が浮いているのは、鏡がスタンドの塊と考えることで(強引ながら)宙に浮いていることに納得できます。そして、F・Fがケンゾーを掴まえた瞬間に鏡(つまりフー・ファイターズ)は四方八方に飛び散ります。飛び散った鏡の一滴一滴にフー・ファイタ―ズがいるとはいえ、高電圧による熱によりほとんどの水およびフー・ファイターズは乾燥または蒸発して死滅します。しかし安全な場所はあります。安全とはいえ、放っておけばすぐに蒸発乾燥してしまうでしょう。だから徐倫は自分の怪我にかまわずに最速でフー・ファイターズを探す方法、ケンゾーにステップを踏ませる、を選んだのです。 何はともあれF・Fが生還するのはこれで確実でしょう。YES!先週の予想の結果ですが…う〜ん、相討ちかぁ。(3)と(4)を混ぜたような結果でした。まぁ、私の負けです。 |